獨協医科大学の研究不正問題

獨協医科大学内分泌代謝内科研究室における 論文捏造・二重投稿の疑惑追及ブログ

獨協医科大学への回答依頼、学術的・社会的影響について

2011年02月12日 | 獨協医科大学

獨協医科大学への回答依頼


・申立者は公的研究費を用いた研究において、「捏造したデータを用いた論文投稿」と、「論文の二重投稿」を確認しています。

よって、以下の3つの事項①②③ について回答依頼を求めます。

① 論文 27編(2002~2011) 43 事項に対する不正行為の事実確認

② 当該行為がいかなる状況、事由により発生したか。

③ 当該行為がなぜ長期に及び、また発生初期に防止できなかったか。

 

 

 

学術的・社会的影響について


  (1) 本件に該当する論文は、Hypertension誌や、Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology誌などの

学術専門誌に公刊されていますが、いずれも本分野では評価の高い国際学術雑誌であり、

これらの学術雑誌に対して、27論文43項目もの多岐にわたり不適切なデータを掲載したり二重投稿を繰り返したことは、

貴学のみならず関連学会の真摯な学術研究活動に対する信頼を大きく失墜させるものです。

 

(2) 科学実験は、結論を導く過程に真摯な自己検証を必要とするものであり、

結果を改ざんすることや他の実験のデータを流用することは決して許されることではありません。

研究不正に基づく結論の学術的な価値は皆無であり、今回の研究不正は本学術分野全体の発展を阻害するものと言わざるを得ません。また、このような不正行為は、科学者に対する社会からの信頼を著しく損なうものでもあります。