諦める。

こんにちは。
ゴールデンウィーク最終日の今日も東京は晴れて行楽日和です。

そんなキラキラした連休最後の日曜日も、ベッドに横になりながらブログ書いている私です(苦笑)。
いやぁ～、今年のゴールデンウィークは寝正月ならぬ“寝ゴールデンウィーク”で過ごしてしまいました(笑)。

明日から私、仕事に・社会に、復帰できるのかしら？　と半分冗談で半分本気で思ってみたり。

今日は、家族は私以外、出かけています。
誰もいない家で１人、昼食を食べながら考えてみました。

私は昔から諦めるのが下手くそで。

幼い頃から抱いていた夢をなかなか諦めきれずにいた若い頃。
仕事でも、“やるべきだ”と思ったことは上司に反対されても 諦めきれずに進めてみたり。

けれど結局、自分の実力不足や家庭の事情や、異動や転勤などで諦めざるをえない状況になり·····。

もっと早い段階でスパッと諦めた方が良かったんじゃないかと後から思うことが何度かありました。

今の私も、諦め下手で。

ステージ４で骨転移だけじゃなく肝転移までしている状態だというのに、心のどこかで、私の身に「奇跡」が起きて「治癒」とか「完治」とか、そこまでいかなくても「寛解」とか、そんなふうになれるんじゃないかと思ってしまっているのです。
いまだに(笑)。

ブロッコリーが良いと聞けばブロッコリースプラウトを食べ、ゴーヤーがガン細胞を押さえ込むと聞けばゴーヤーを食べ。
ニンニクが良いと聞けばニンニクを、ショウガが良いと聞けばショウガを。
舞茸や がごめ昆布が免疫力を上げると聞けば、食べて。
キャベツやニンジンやバナナや生アーモンドや春ウコンやヨーグルトや摺り胡麻や·····。

抗がん剤などの治療だけではなく、何かを摂ったり何かを摂らなかったり、何かをしたら、劇的な「奇跡」が起こるのではないかと期待して、今日もジタバタしている私なのです。お恥ずかしい。

そんな諦め下手な私ですが、自分でもそろそろ、上手に諦めなくちゃなぁと思い始めているのです。

そう。
いいかげん、現実を見ようよと、自分に語りかけたり。

主治医の先生が私のことを本気で考えて、言ってくれるのです。

「のぴりぃさんは治癒を目指しているのではないから。厳しい言い方だけど、今の治療は延命のための治療だから。」
「延命のための治療だからこそ、のぴりぃさんの希望を尊重します。副作用が辛ければ治療を延期しても中断しても良い。より良く生きるための治療なのだから、我慢して辛い治療を受けなくても良いんですよ。」
「のぴりぃさんが生きるために頑張って治療を続けるのなら、その時その時で最善の治療を一緒に考えながらやっていきましょう。遠慮しないで何でも言ってくださいね」

それが今の私の現実。
ジタバタしても、きっと大きくは変わらない。
諦めるのが遅れたら、後悔するかもしれない。

ならば、ありのままを受け入れて、今日一日を大切に生きていけばいい。

ジタバタすることでエネルギーを消費してしまうよりも、穏やかに暮らしてエネルギーを大切に使える方がいい。

食べ物だって、結局はバランスよく食べるのが一番良さそうだし(笑)。

延命で、いい。
15年とか20年とか、延命しちゃうんだから、私。←本気。

肝臓にも骨にも転移しているから、無理は出来ない。
進行がんの治療中だから、頑張りすぎない。
そう自分に言い聞かせることで、やっと私は私を許して、自分自身を大切にしていける。

そうすることで、周りの人にも優しくなれるのかもしれない。

だから、今の私で、いい。
今の私で延命できれば、いい。
がんが治らなくても、いいんだ。

今日は、そんなふうに思い考えられました。

あぁ。
今日は、そう思えるけれど、明日は　またジタバタしちゃうかもな、な私です。
ビシッとは決められず(苦笑)。カッコ悪いなぁ·····でも、これが私なのです。
諦め下手な(笑)。
でも、前を向いて♪

皆さんの、昨日より今日、今日より明日が よい日でありますように。
お身体くれぐれも大切にお過ごしくださいませ。

読んでいただき、ありがとうございます。