goo blog サービス終了のお知らせ 

きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

フランケンシュタイン

2017-02-05 20:12:23 | 観劇・ミュージカル
梅田芸術劇場でミュージカル「フランケンシュタイン」を観て来ました。

  

この作品は韓国のオリジナル作品で、生命の創造に情熱を注ぐビクター・フランケンシュタインが主人公の物語です。


観劇を決めた理由はビクター役の中川晃教さんとビクターの姉・エレンの濱田めぐみさんが共演が観られるというのが一番でした。

内容的はかなり苦手な分野かもとは思ったのですが、お二人の共演は濱田さんのアイーダを観た時からの私の夢だったので、これを逃すと次はいつかわらないし、この1つ前の共演作の「マーダーバラッド」よりも苦手度が低そうなフランケンを選びました。

ビクターとその親友アンリはWキャストなのですが、私的には上記の理由でビクターは一択でしたので、アンリ役を選ぶ形にはなったのですが、行ける日がこの日しかなかったので加藤さんのアンリの日になりました。

名古屋でも同じ組み合わせの上演があるのですが、時間が微妙で大阪に。

この作品、主要な登場人物が二役を演じるという珍しい形での上演で、私が観た回のキャスト表は下の写真の通りです。



でも、正直、アンリと怪物は同じ人じゃないとダメだと思うけど、他の役は二役じゃなくてもいいような・・・。


さて、作品の感想ですが、東京公演の様子などを拾っていたら、凄く良いという方と暗くて救われないという方の2つに分かれていました。

私的には暴力シーンのある作品は苦手なので、暗くて救われない派になるかもしれないと観劇前は考えていました。

でも、観劇後は想像していたほどに嫌悪感は無くて、確かに暗くて救われない感はありますが、ラスト、大切なものをすべて失ったビクターだけど、絶望から希望を見出そうとしているように思えたのでした。

そのビクターを演じた中川さんは何故こんなにも天才の孤独が似合うのかしらと思うほどで、子供の頃に周りに理解されない姿を見てると「何故愛せないの」と歌っていたヴォルフを思い出してしまった。

そしてその親友アンリと怪物を演じた加藤さん。
友人の夢のために命を捨てるなんて考えられない事だけど、彼の笑顔を見ていると素直に受け入れられるというか嘘じゃないと思えてしまう説得力があり、その表現力に感動でした。

後半の怪物の演技もとても良くて、哀しいけど復讐に動かざるを得ない感じに引き付けられました。

そして、お目当てだった濱田さんの歌は本当に素晴らしくて、やっぱり凄い人だなと思う。出来れば、中川さんと一緒に歌うの聞いてみたかったです。

他の出演者の皆さんも熱演で素晴らしく、子役さんも上手かったですね。本当に。



翌日、読売演劇大賞の発表があり、中川さんが主演された「ジャージーボーイズ」が作品賞の最優秀を中川さんが男優の最優秀を受賞されました。

大好きだったジャージーのW受賞がとっても嬉しかった。

この作品は観なきゃと思った自分を少しだけほめたい気持ちでした。

最優秀作品にミュージカルが選出されたのは初めてなんだそうで、ミュージカル好きとして嬉しい。

再演は決定しているのですが、日程はまだ。地方でも上演してくれるといいな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする