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きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

払い戻し・・・。

2011-03-22 20:08:28 | 演劇
演劇好きの私はこの3月も東京での観劇予定があった。

そこに起こったのが今回の地震。私がチケットを持っていた月後半の公演はすべて中止になってしまった。

これだけの被害が出て、首都圏も電力需給などで混乱が続いているので、中止される事に対しては、何も不満はないし、当然だとも思える。

でも、本音を言えば少し淋しい。延期だったらと思わないでもない。
しかし、大きな劇場の上演スケジュールは2~3年先まで決まっているのは周知の事実で、延期が無理な事はわかってはいるのだけど。

公演中止の払い戻しはこれまでにも数回経験していて、その時の方が腹に入らない理由だったりしたのだけど、今回は中止に至る経緯が劇場によって色々だった事もあって、個人的には考える所があった。

まず、思ったの公共的な劇場と民間が運営している劇場とは対応の速度が違っていた。

それは利益を考えなければならない企業とそうではない場合の相違なのだと思うし、それだけではなく、劇場で働く人たちや出演者やスタッフさんの作品への思いも絡んでいて決断が遅れたのだとは思う。

ただ、どの劇場もHPで最新の情報を発表しますという姿勢だったが、すべての人が必ずしもHPを常に見られるわけではないし、当日になって中止を発表している公演もあった。

首都圏の人ならば、当日に発表されても対応はできるかもしれないが、そうでない人間は当日に発表されてもなかなか対応できるものではない。

東京でしか上演されない作品が数多くあるために、全国各地から観劇のために東京の劇場に足を運んでいる人達がたくさんいることは劇場の関係者は知っていると思うが、今回の対応を見ているとその辺りの配慮が欠けていたのではないかと感じた。

実際に公演があるとあったので新幹線に乗ったという関西の方のツイートなども目にしている。
公演のチケットは払い戻されるとしても、行き帰りの交通費は戻って来ない。自己責任だと言われればその通りかもしれないが、その公演が観たくてチケットを購入しているのだ。公演が行われると告知されれば、無理をしてでも出かけるのは普通だと私は思う。
劇場まで行って、今日は中止ですと言われても、釈然としないのではないだろうか。

幸いにも私は寸前の所で中止がわかり(名古屋駅で新幹線に乗る前)、そのまま引き返した。
乗車券などは旅行会社で手配してもらったものだったので、当日だったにもかかわらず特例が出ていて全額払い戻してもらえたが、何だかとても考えさせられる日々だった。

こんな事でグチを言っていては被災者の方々に申し訳ないとは思うけれど、毎日、ネットで情報を探し求めるのって本当に大変で疲れました。

そんな中で、上演再開に踏み切った、東京芸術劇場の「南へ」。
その再開にあたって寄せられた野田秀樹さんのメッセージを読んで、私は涙が溢れた。

きっと、再開するのも大変な決断だったとは思うけれど、そこには演劇を愛する人の思いが詰まっていて、演劇ってやはりステキだと思えました。

そして、今、私は誰もが笑顔で舞台を楽しめる日が1日も早く戻ってくる事を祈っています。

久しぶりのチケット予約

2011-03-12 19:52:42 | 演劇
東北の大地震のニュースが終日流れた翌日の12日は、7月に金剛さんで行われる狂言会のチケット発売日。

今回の狂言会は「釣狐」が出るという事もあって、是非、行きたいと思っていたのだけど、今日はいつもチケット発売日とは気分的に違っていた。

こんな事してていいのかなという罪悪感みたいなものと舞台を観たいという思いが交錯しつつ、電話の前に座る事に。

でも、予約開始時間には電話できなくて、30分程遅れてダイヤルを開始。
思ったよりも早く繋がって、無事、「釣狐」を観る事ができる事になりました。

今回の「釣狐」のシテは茂山逸平さん。
逸平さんの披きの時は抽選で、クジ運がない私は見事に落選。涙を呑んだ経緯があり、やっと観る事ができます。

披きの時のような不思議な緊張感はないかもしれないですが、今からとても楽しみです。

     披きの後に頂いた挨拶状

小さなニュース

2010-12-25 19:17:35 | 演劇
最近の演劇に関する私にとってのニュースなどを。

まず、この間の狂言会でいただいたチラシの中に、来年の夏に茂山逸平さんが再び「釣狐」をされるというのがありました。

  ← 披きの後にいただいたはがき

逸平さんの「狐」の披きの時は、チケットが抽選で、見事に外れた私は観る事ができませんでした。

今度こそ観たいと思っていますが、又、チケット争奪戦になるかなあ・・・。

でも、今年は狂言でシテをされている逸平さんを観ていない気がしてますので、来年は1つでもいいから観たいな。
それが狐だったら一番だと思っています。


このチラシを貰った日から遡って2日。

今年の芸術祭の審査結果の発表があり、私がはまった今年の「エリザベート」のNEWトート閣下の城田さんが見事に新人賞を受賞。

これは私の中では予測していた事(希望でもありましたが)ではあったのですが、実際に発表になって、思わずガッツポーズ

これを一つのきっかけに舞台の方にも大いに進出していただけたら、とても嬉しい。
彼にチャレンジして貰いたい役は沢山あります。
久しぶりに見つけた舞台での若い才能。これからの展開が楽しみ・・・。

でも、こちらはまだ舞台出演に関する情報がなくて、淋しいなと思ってます。

年が明けたら何かいいお話があるといいな。

茂山千之丞さん

2010-12-05 19:15:14 | 演劇
昨日、京都を経由して大阪の梅芸に出かけた。その外出先から戻ってPCを開いたら飛び込んできたのが千之丞さんの訃報。

茂山千之丞さん死去の文字を見た時、一瞬、どういう事なのか理解できずに、ただ、PCの画面を見つめてしまった。

茂山家の狂言師の方達は皆さん、観客ととてもフレンドリーに接しておられて、お家の狂言会の時は、役者さんが自らチケットのもぎりから、パンフレットの手渡しなどをされていますし、ロビーなどでも気軽に声をかけて下さいます。

ですから、今回の訃報は有名な役者さんが亡くなったという感じではなくて、近所の知っている方とか親戚の人が亡くなったのような、そんな感じがしてしまう。

今朝の新聞によりますと、肝細胞癌だったとの事ですが、いつもはつらつとしておられて、その年齢を全く感じない方でした。

私は千之丞さんの艶があって伸びのあるお声が大好きで、謡のある曲や長い語りのある曲を拝見するのがとても好きで、その時間は本当に至福の時でした。

もうあの時間を過ごす事が出来ないと思うと淋しい気持ちで一杯になりますが、ご冥福をお祈りしたいと思います。

千之丞さんが旅立たれた日に、偶然ですが、京都の町を歩いていた事にちょっと不思議な気持ちを抱いた日でした。

帝劇100周年ラインナップ

2010-07-21 20:57:02 | 演劇
先日、来年100周年を迎える帝国劇場の上演ラインナップが発表された。

この時期に来年の予定がすべて発表されるというのは珍しいかも。実は決まっているけどなかなか発表されないんですよね。いつもは・・・。
だから、色々想像して楽しんでいる所もあるんですけど。

それはさておき、このラインナップを見て、個人的にはあまり食指が動く作品がなかった。
もともとミュージカルが好きなのだけど、新作の上演はあるのに、出演メンバーがあまり変わらないので、ワクワク感に乏しい。
手堅いメンバーだといえばそうなのだが、それだけに仕上がりがどこか想像できてしまうのが辛い。

そんな中、唯一、気になったのが、ストレートプレイだが「風と共に去りぬ」。
スカーレット役は米倉涼子さん。



米倉さんがが東宝の舞台に立つのは多分初めてだと思いますが、スカーレットに通じる華やかさと強さがあって、合っているんじゃないかなあと感じたのです。

実は私、米倉さんはあまり好きなタイプの女優さんではありませんでした。
でも、「シカゴ」を観て、舞台と役に真摯に向かう姿を感じて、映像より断然良いではないですかと思ったのでした。

だから、今回も大好きな「風と共に去りぬ」を米倉さんでというニュースを見た時に、いいんじゃないかなあと・・・。

もともと原作の小説が大好きなので、自分のイメージに合わない人がスカーレットだったら絶対に観ないのですが、今回はちょっと観てみたいです。




でも、大作の割には公演期間が短くて、実際に観られるかどうかは微妙。
帝劇の100周年記念の公演なので、地方での公演とかはないんでしょうか。