私もいい加減だが、この人の解説もいい加減。
投手心理、打者心理、狙い球、配球・・・
講演であれば興味深いであろう。
しかし生での解説・・・
90%は外れる。
聞いていて、本当に黙ってほしい時が往々にしてある。
忘れもしない、この人の監督時代。
はちゃめちゃな采配に見えた開幕3連戦の投手起用。
ナゴヤドームの中日戦で、開幕佐々岡、2戦目が菊地原、3戦目がドミニカの投手で
当時解説の木俣達彦さんが
「開幕2試合目からの広島は、もう投手の谷間になったんですかね・・・」と揶揄された。
その試合でも、ボールの判定に審判に猛烈に抗議を行い、捕手の西山を除けさせ、自ら捕手の位置に座り、主審にここよ・・・ここ・・・のポーズを取りひんしゅくを買ったものである。
話は横にそれたが、先日の横浜戦からヤクルト戦にかけて
いま売り出し中の丸の弱点を、得意の捕手視点から勿体ぶっていた。
私は・・・「あ~・・・達川が、またいらんこと言い出すでぇ・・・」と、思っていると
ついに松山のヤクルト戦で、しゃべってしまった。
この日・・・アナウンサーが聞いてもいないのに、自ら口火を切った。
「まだ他球団は、丸の弱点を気づいていないですね。今の様なコースは、丸は得意なんですよ・・・」と語り、アナウンサーが、「弱点とは・・・」と振ると、「それは今言えませんよ・・・」とダンマリを決め込んだかに見えた。
しかし・・・後半、丸が空振り三振を喫したとき、ついに達川は口を開いた。
「相川は丸の弱点を気づきましたね・・・これで次からのヤクルト戦では、丸はもう簡単に打つことは出来ないですよ」と、得意気に語った。
私はこのとき、達川は広島OBではあるが、別に広島を持ち上げなくても食べていける術を得たんだと確信した。
いまさら広島の監督やコーチに自ら売り込むこともなく、広島球団がお願いにくるならいいよ・・・的なものが達川にはあるんだと。
達川は現役時代から・・・「プロ野球選手のトレードは、会社に例えれば人事異動みたいなもの」と割り切ってプレーしていた。
現役引退も突然であったし、リードもそうであったが、人生も意表をつくことが多い。
ダイエーのコーチ就任も、阪神のコーチ就任も・・・まさに達川らしい。
TSSも達川依存度が高いが、そろそろ西区でカープ鳥のオーナー長内あたりを起用した方が、面白いのではなかろうか・・・と、私は勝手に思っている。