広島カープの監督もされ、球界の寝業師との異名を持たれた
故 根本陸夫氏・・・
先日のOB会で聞いた話では、かなりの人脈を持たれていたのは事実である。
根本氏の人脈の広さと奥深さは、日ごろの人間関係重視からなされたものと聞く。
たとえば・・・通常の人付き合いの大半が、人は知っているけども 今は疎遠となり いざ連絡を・・・となった場合に躊躇する。
しかし根本氏は・・・絶えず相手とコンタクトを取り続けていたそうだ。
大阪に所用で行くとする・・・すると、目的の相手に会うのは当然だが、駅や飛行場に帰る道中に 必ず用もない知人宅や職場に訪問されたと聞いた。
そこで何気ない会話から、「ところで こんな選手を探しているんだが、いいのがいたら教えてほしい」とか、「野球をやめて職がない若いのがいるんだが、おれが保証人になるから どっかないかな・・・?」などと口にし去られる。
困ったら根本に聞け・・・
何か相談するなら根本が間違いない・・・
そのように誰からも語り草のように言われたのには、根本氏の人を大切にしたこともあるが、有名になっても 相手を惹きこみ 「この人のために・・・」と思わせる魅力が満載だったようである。
常勝軍団の礎を作った根本氏・・・
根本氏が携わった球団は必ず強豪チームになった。
広島、西武、ソフトバンク・・・
カープにも根本氏のように、豪快であり魅力的な人が現れれば、改革が起こると思うのだが・・・
根本氏がソフトバンクの重役時代・・・言われたカープへの思い。
「カープが気になるな。人のことは俺もいえないけど、コージ(山本浩二)も お人好しだから。サチ(衣笠)にもどこでもいいから一度着せたいよ(監督をさせたい)・・・でもサチはカープじゃないとダメって言うんだよ…何とかならね~かな」
改めて根本氏のご冥福を祈ります。