ある人が、“悟りの奥義”を 教えて欲しいと、夢の中で訊ねてきた。 それが判らないから、仏教学も、哲学も、二千五百年間、ガラクタの山を築いてきたのに。かのヘルマン・ヘッセは、 二十年間仏教の勉強をした。彼は、“ゴータマ”を仏陀とし、年若い自分を投影した “シッダールタ”という。もう一つの人格を小説に書いた。前半は速く書くことがで . . . 本文を読む
仕事そのものは、人間の本質に極めて近いところにあると 考えられます。つまり、“仏が、自分と同じような 創造の喜びを人間に与えようとして、仕事というものを与えたのだ”と 考えてよいのです。―――仕事能力を上げていくためには、常日ごろ、自分の仕事の仕方を よく振り返り、“この点を改めればよいのではないか” と思う部分を改良していく精神が必要です。それは . . . 本文を読む
他人がすべて理解できる人であれば、すべての人を許してしまいます。すべてを知ることは、すべてを許すことに つながっていきます。理解できないからこそ、 敵と思えるのです。理解できないからこそ、その人を責めるようになるのです。―――――“他人を愛する”ということは、“他人のなかにある神聖なる輝きを 愛する”ということです。“他人のなかにある、神 . . . 本文を読む
中国の儒学に照らしても、信長の天下取り行動は、明らかに、「放伐(ほうばつ)の思想」(放伐:暴君や暗君を討伐して都から追放するという行為)に依拠していたことは間違いない。だからこそ、信長は、明智光秀にも討たれた。明智光秀もまた教養人であり、当然、放伐の思想を知っていた。彼から見た信長は、「悪徳王」であって、決して徳のある王とは思えなかった。だから、天命に従って、信長を討つことこそ、この国のためになり . . . 本文を読む
「利休を中心として、おまえたちと、織部(おりべ)(古田織部:武将、茶人)に知恵を出してもらいたい。そして、藤孝(細川藤孝:戦国時代きっての文武両道のエリート)は、これを政治の面でどう生かしていくかをいろいろ考えてほしい。藤孝は、朝廷や大名の間の事情に詳しいので頼む。氏郷(うじさと:蒲生氏郷は戦国武将で、豪商のまち「松阪」を作った人)は、これを商業の面でどう生かせるかを考え出してもらいたい。氏郷は子 . . . 本文を読む