恐怖と闘う最大の武器は「信仰心」①

（仏と一体であるならば、恐れるものは何もない）

若いときに闘（たたか）うべき相手は「恐怖（きょうふ）」です。

恐怖を感じることは、いろいろあるでしょうが、そのほとんどが、「未知なものへの恐怖」「未知との遭遇（そうぐう）への恐怖」なのです。

昔、「ジョーズ」という映画がありましたが、あの映画のように、「サメが一匹、近くを泳いでいるかもしれない」と思ったら、とても海で泳げるものではありません。実際にはサメはいなかったとしても、「もしかしたら、サメがいるかもしれない」と思っただけで、怖（こわ）くて浜辺から海に出ることができなくなります。

そのように、「恐（おそ）ろしいことに出合うのではないか」と思うと、恐怖に縛（しば）られて、どうしても動けなくなってしまいます。

しかし、そのときに、やはり勇気が必要なのです。

では、恐怖に打ち勝つためには、どうすればよいのでしょうか。

恐怖と闘うための最大の武器は、やはり、「信仰心」です。信仰によって恐怖と闘ってください。仏神（ぶっしん）を信じる心、この信仰心でもって恐怖と闘うことです。

「仏と自分が一体であるならば、恐れることなど何もないのだ」「未来は絶対に明るいのだ。必ず未来は拓けるのだ」という強い気持ちを持っていただきたいのです。

「自分は仏弟子（ぶつでし）である。自分は仏陀（ぶつだ）を信じており、仏陀が自分と共にあるならば、何を恐れることがあろうか」と、自分を励（はげ）ましてください。

「自分は仏子（ぶっし）である。仏陀の子である。仏法真理を学んでいる自分であるならば、何を恐れることがあるのか。未来に不幸など来るものか。そんなものには負けないぞ。自分は仏陀と一体であるのだ」と思い、信仰心でもって、その恐怖と闘ってください。

---owari---