(責任感のある人を育てるには)
・「器」を大きくし「打たれ強さ」を身につける
また、「責任」と「プライド」のところも、わりと関連しています。
プライドが強い人は責任感も強い場合もあるのですが、プライドが強くて責任感がないタイプの人は、もはや手に負えないところがあります。「プライド的には、自分を宇宙空間までも打ち上げていきたいほどのものがあるけれども、責任だけは、できるだけ少ないほどよい、アリ一匹(ぴき)でも重い」という感じの人もいるのです。
ただ、このタイプは、何となく嫌(きら)われる雰囲気が出てくる場合もあれば、明確に嫌われる場合もあります。「生まれつきの役人気質(かたぎ)」と言えば、そういうところもあるのかもしれませんけれども、気をつけなければいけないところでしょう。
出世を目指さないタイプの人の場合、意外に家庭的なこともあるので、家ではよい父親だったり、よい母親だったりすることもあります。一方で、会社への忠誠心だけでやっていると、なかなか家に帰ってこない人もいるので、子供から見れば、「ひどい父親だ」と思うこともあるでしょうし、部下から見ても、責任感があるように見えるか、見えないかということに関しては、やや疑問があるところでしょう。
ただ、とりあえず、上の立場でも下の立場でも言えることは、やはり、「器(うつわ)を大きくしよう」という気持ちは、いつも持っていたほうがよいということです。
子供の遊びではないので、仕事をしていて、最後まで怒(おこ)られずに済んだ人など、いはしません。子供の遊びでも、ときには親に怒られることもありますが、仕事をしていて、失敗しなかった人もいなければ、怒られたことがない人など、いはしないのです。
チャレンジするかぎり、絶対に失敗は出るものなので、「打たれ強さ」というものも要(い)るでしょう。
---owari---
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