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チャレンジする姿勢が未来を拓く③

2023年01月24日 | 人生
(学校と実社会では評価が逆転することもある)
受験秀才型の子は、「よくできた」と言っていて、もし結果が悪かったら、親などにがっかりされるので、塾でも学校でも、あらかじめ少し悪いほうに言う癖(くせ)がだんだんついてきます。「出来が悪かった」「たくさん間違えた」などと先に言っておいて、実際には、よい成績を取り、周りから、「やっぱり、よくできるじゃないか」と言われたほうが気分がよいからです。そのため、実際の出来よりも少し悪く言う癖のある子が出てきます。

そういう子は、謙虚(けんきょ)なようにも見えるので、塾や学校に通っているときには尊敬されます。ただ、こういう見方は、実社会に出たら引っ繰り返ることがあるので、注意を促(うなが)しておきたいと思います。

減点主義で、テストが九十五点でも「駄目だった」と言うような子は、緻密(ちみつ)で正確なので、社会に出てからも、会社などでは、その人に、安心して仕事を任せることができます。こういう人は、ミスをしないので、忠実で優秀な部下として使う分には確かに重宝ですし、大きな会社や銀行などのように、信用を重視するところでは、ありがたい存在ではあります。

ただ、自営業などには向かない人であることは事実です。
大きな組織を支えるためには、緻密で、あまりミスをしないタイプの人が必要であり、そういう人が一定の数いなければ、大きな組織はもたないのですが、実は、このタイプの人の場合、「自分から、新しいことを企画して、どんどんやっていくような仕事」には向かないことが多いのです。

ところが、五十五点でも、「よくできたよ」と言って、平気で帰ってくるような子は、実社会に出ると、意外に評価が高くなってくることがあります。

「半分を超えれば、よくできたような気持になり、悪かったときには、いったんはシュンとなっても、またすぐに立ち直って元気にトライしていく」というスタイルの子のほうが、実は、起業家や芸術家などの個性豊かな仕事に向いていることが多いのです。

---owari---
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