このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

LINEを使うときに注意した方がいいこと

2024年08月15日 | 政治・経済
今日は国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。

~~~~~~~~~~~~~
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
(@本のPRがありますが、依頼されたわけではありません。)

1990年、モスクワに留学した時、バルト三国の青年からこんな忠告をされました。
「いいかい。大学の廊下とか食堂とかで政治の話をしてはいけない。電話で重要な話をしてはいけない。この国では、いつも聞かれているからね!」

彼のこの言葉は、私の記憶に深く刻まれました。
2013年、CIA、NSAの元職員スノーデンが、衝撃の告発を行いました。

彼の証言によると、
・アメリカ諜報は、世界中の誰でも(私もあなたも)、スマホ、PCなどを通して盗聴することができる。
・アメリカ諜報は、世界中の誰でも(私もあなたも)、電話通話を盗聴したり、メールを読んだりできる。
・アメリカ諜報は、世界中の誰のPCでもスマホでも、遠隔でスイッチをオンにして、中身をみることができる。

スノーデンは、その後ロシアに亡命しました。

とはいえ、ロシアの諜報も、アメリカの諜報と同じことをしているのです。
ロシアに亡命したスノーデンは、ロシアの現状を知って、今何を考えているのでしょうか?
聞いてみたいものです。

さて、私は2018年、28年住んだモスクワから日本に完全帰国しました。
すっかりなじみましたが、ほとんどの日本人が使っていて、私が使っていないサービスがあります。

「LINE」です。

ちなみに、ロシアでLINEは禁止されています。
ロシアでは一般的に、「WhatsApp」「Telegram」が使われているようです。

日本に住む私が「LINEを使ってないんです」というと、大いに驚かれます。
30年知っている友人は、遠慮なく「原始人か!?」と言いました。

私は、「だよね~~~~」といって笑いました。
なぜ、私はLINEを使わないのでしょうか?

最近、編集者さんから、実に興味深い本をいただきました。
元外交官 中川浩一先生の
◆『世界は見ている ここが日本の弱点』
詳細は↓
です。

日本では、「日本すごい本」が流行っています。
私も、「日本すごい本」が大好きです。
しかし、日本が「理想の国ではない」ことも、理解しています。

だから、「日本の弱点」もしっかり知って、それを克服していく努力も不可欠でしょう。
そして、「日本弱点本」というのは、あまりないですね。

さて、中川先生はこの本の中で、「LINE」について触れられています。
中川先生は、2023年11月27日、海外からのサイバー攻撃で、LINE利用者44万件の個人情報が流出した事件を紹介しています。

サイバー攻撃をしかけたのは、中国だそうです。
〈 LINEの情報流出、LINEのずさんな運営は深刻で、大げさではなく国家的な危機だ。〉(p198)
〈LINEの日本にとっての安全保障上のリスクが消滅することはない。

なぜなら、韓国企業のネイバーがLINEを管理下に置いている限り、日本のLINEの利用者の情報流出が完璧にコントロールできるという確信を持てないからである。
いま、この瞬間も、LINEを通じて常時情報は漏洩し、覗かれ、抜き取られている。〉(p199)

〈そのため、万全な情報管理が求められるインテリジェンスなどの情報業務に携わる人間には、LINEの使用は制限される。

はっきり言うと使用すべきではない。

繰り返すが、LINEにある個人情報は、端末機やソフトの制作者に確実に覗かれている。〉(p199)
〈したがって、情報機関で働く人は、業務においてはLINEなど民間の情報ツールを信用していないし、絶対に使わない。

LINEがインストールされたスマホの業務室内への持ち込みも禁止だ。〉(p200)

とはいえ、学校や塾のお知らせもLINEで来る時代です。
実をいうと、私はLINEを使いませんが、妻は使っています。
というのも、小学校、中学校、塾からのお知らせが、全部LINEでくる。

そして、小学校ママ友、中学校ママ友とのやりとりも、全部LINEでしている。
要するに、日本はすでに、「LINEなしでは生きられない状態」になっているのでしょう。

私は、学校、塾とのLINEでのやりとりを全部してくれている妻に心から感謝しています。
おかげで、私はLINEを使わずに済んでいるからです。

このメルマガ読者さんも、ほとんどはLINEを使っているでしょう。
私の妻と同じで、「LINEなしでは生活できない」人がほとんどだろと思います。

どうすればいいのでしょうか?
中川先生は、そのことにも触れています。

〈プライベートでLINEなど民間の情報ツールを使用する場合は、情報が洩れることが前提で使用し、漏れても支障がない情報に限って使用する。〉(p200)
――

これです。
要するに、「人に知られたらまずい重要情報は、LINEで送るな」ということですね。

中川先生は、「日本の弱点」として、LINEに言及されています。
なぜ、みんながLINEを使っていることが、日本の弱点になるのでしょうか?

〈LINEは便利だからと、日常的に使用している国会議員は、国の機密情報がダダ漏れで、その情報を中国など外国の情報機関が入手している可能性にまで考えが及んでいない。

そのことを知らない、知ろうともしないということ自体で、すでに国の安全保障に影響を及ぼしており、国家の存亡を危うくすることすら想像できない。〉(p200)
――

要するに、国の機密情報を扱っている人たちが、気楽にLINEを使っていることが問題だと。

私も、皆さんに「LINEは使わない方がいいですよ」とは言いません。
妻を見れば、「LINEを使わなければ、生活が成り立たない」状態を理解できます。
しかし、中川先生のこの言葉は、記憶しておいた方がいいと思います。

〈プライベートでLINEなど民間の情報ツールを使用する場合は、情報が洩れることが前提で使用し、漏れても支障がない情報に限って使用する。〉(p200)

その他、私たちが知らない日本の弱点については、
◆『世界は見ている ここが日本の弱点』
詳細は↓
で知ってください。

実に興味深い本です。

---owari---
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2024年プレアデス人とのコン... | トップ | 幸せな老後 ~ 最大の条件は? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治・経済」カテゴリの最新記事