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家庭の役割

2018年03月10日 | 人生

親の心からいっても、「頭のよい子や器量のよい子、よく言うことをきく子、よく気のつく子はかわいいが、その逆の子は、そうではない」という傾向があります。

 

そこで提案したいのですが、「家庭も非常に大事な仕事の場である」と思っていただきたいのです。

 

人間には、本来、二種類の仕事があるのです。一つは、「家庭の外で働く」というかたちでの仕事、もう一つは、家庭生活のなかでの仕事です。この二つは、どちらも聖なる仕事なのです。

 

ところが、「外なる仕事は仕事であるが、内なる仕事は仕事ではない」と考える人があまりにも多いのです。彼らは家のなかのことを軽視します。一夜の宿りか何かのように考えて、家庭を粗末にします。しかし、そのツケは、やがて社会全体に回ってくるのです。

 

いま、アメリカという国は病んできています。その原因として、「アメリカの家庭の多くが崩壊している」という事実が挙げられるでしょう。

 

現在のアメリカでは、夫婦の半分は離婚をします。その結果、多くの子供たちが、片親によって育てられたり、自分の実の父や母ではない人に育てられたりしなくてはならず、異母きょうだいや父親の異なるきょうだいと共に育つ場合もあります。

 

そういう子供たちが大人になると、彼らは、「自分は充分にかわいがられなかった」という思いを持ち、その思いが、さらなる家庭の荒廃を生み、社会全体に、やる気のない雰囲気を蔓延させるのです。

 

これは、個人主義が行きすぎて、人々が家庭の持つ神聖な役割を忘れ去った結果でしょう。

 

私は日本の将来を深く深く憂えるものです。日本は、このアメリカのようになってはなりません。日本の人々は、家庭を大事にしなくてはなりません。

 

夫婦の半数が離婚する国に育つ子供たちは、かなりの確率で情緒障害を持っていると言わざるをえません。彼らは、実社会に出てからも、奪う愛に生き、「もっともっと愛を与えてもらいたい」という気持ちで生きていくようになります。

 

そういう人が増えた社会は、自己顕示欲や闘争心、破壊する心に満ちた世界です。そこでは、常に人より上に立つことのみを求める人たちが闊歩するようになるでしょう。そして、弱い者へのいたわりや、同じく魂修行をしている仲間への愛が、薄れていくに至るのです。

 

やはり、根本は家庭にあります。素晴らしい家庭は、それだけで、素晴らしい一個の芸術品だと言えるのです。

 

---owari---

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