雨上がりに咲いた夢の薔薇と虹

富士山の麓の田舎で生活する中
日々感じた事を 綴ったエッセイブログです
ほんわかロマンチックな世界観

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2011-10-29 | 映画

 

秋も深まり いろいろなイベントが開催されている

イオンシネマのヒューマンシネマ・フェスティバルにて

君を想ってて海をゆく を鑑賞

17歳のクルド難民のビラルは、イラクから歩いて400kフランスの町にたどり着く

どうしてもイギリスに渡りたい

そこには恋人がいる、そしてサッカー選手になる夢も叶えたい

泳いでドーバー海峡を渡るために、水泳コーチに訓練を受けるビラル・・・・

結末は一体どうなるんだろう、すっかり映画の中に引き込まれて

どきどきしながら ビラルを見守った

冷たい鉛色のドーバー海峡を泳ぐシーンは圧倒されて涙が溢れ

自分の身も凍るような気がした

ひとかき、ひとかき、彼女を想いながら、何時間も泳いだビラル

あと一息で目的地に というところで力尽き、海に消えていった

残ったのは渡すはずだった指輪

ただ好きな人に会いたい、大好きなサッカーをやりたい

普通のあたりまえのことが出来なくて、かえらぬ人となった17歳の少年

 どこに持っていっていいのかわからないせつなさとやりきれなさを感じる

複雑で難しい問題なのに、あまりどろどろしたものを感じなくて

ブルーグレイの透明感のある映画になっているのは

自分の身も危ういのに、勇気をもって援助する人たちの勇気と

主役の少年の純粋でひたむきな美しさとがあるから

 皮肉にも原題はWELCOM

 

私たちは もっと知らなくてはいけない

 

 

 

 

 

 


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