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ターミナルケア5

2009-12-09 00:41:00 | 闘病記
先日の参加者からのメールが予想以上に集まりました。
皆さん、それぞれが問題意識を持ち、今後の課題にしてほしいという思いのようです。
ホストのボランティアさんが依頼をするときにおっしゃった、
『あなたたちにしかできないことなんです。』
という言葉が、子どもに先立たれ自分が残された意味を自問自答しながら暮らす親たちの心に響いたのかもしれません。

頂いたメールの多くに、ターミナル期の現実を受け入れることができなかった思いが綴られています。
いや、まだ諦めない。きっとよくなる。まだ他によい治療法があるはずだ。
そんな思いでいるので、死への準備など取り組めるわけがありません。
医療者側から現実を突きつけられるたびに、耳をふさぎ心を閉ざしていきます。
それが、医療者への不信感につながってしまうケースもあります。
信頼関係なくしてよりよい医療は望めません。
そのためにも、特にこの時期には、精神面のサポートの必要性を感じます。
入院中に周りの人とコミュニケーションが取れる人は、周りの仲間がその役割を果たしてくれます。
しかし、状況により、なかなか周りの人と接触する機会がない人も多く、特に在宅に入ってしまうと、患児・親ともに孤立してしまうことになります。
これも、在宅ターミナルの大きな課題ではないでしょうか。

私は在宅ターミナルを希望していたわけではありません。
結果としてそういう流れになっていったというものです。
在宅でターミナルを迎えたことを後悔していませんが、人に病院と在宅でのターミナルのどちらが良いかと問われても、答えは出せません。
どちらにも、良い面、悪い面が存在し、何を求め何に妥協できるかは人によって違いもあり、同じ人であっても、その時々で違ってきてしまうからです。
経験者でさえ、答えが出せない問題を、直面している親が簡単に選択できることではないでしょう。
これからの人達が在宅・病院それぞれの状況を理解し自ら選択したことに悔いを残さずに済むように、経験者の私たちは何をしたらよいのかを考えながら、皆さんの意見をまとめていきたいと思っています。

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