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ターミナルケア4

2009-12-06 22:36:00 | 闘病記
前回の記事にある診療所で、何度か血液検査をお願いしましたが、結局亡くなるまで、輸血が必要になることはなく、輸血問題は杞憂に終わります。

ここの診療所を探しているころは、りょりょはまだ体力もあり、普通に学校にも通えていました。
夏には家族と沖縄旅行、秋には学校の研修旅行(一般に言う修学旅行)、冬にはお友達と温泉旅行。
しかし、治療のほうは限界が近づき、どの治療も期待した効果が得られず、病気はどんどんと進行していきました。
両目の視力を失うころには、すっかり体力も落ち、もう通院さえも辛い状態になったころに、自宅で看取ることが目的ではなく、あくまでも、がんセンターでの治療のフォローをお願いするつもりで、在宅の先生を探し始めました。
りょりょが亡くなる4カ月前のことです。

前回の病院探しで相談センターの方に紹介いただいたところは、往診にも対応してもらえると伺っていましたが、いつ容態が急変するか分からない状態だったので、一般診療をメインにしている医療機関よりも、訪問診療を専門にしていて、夜でも対応してもらえるところを探すことにしました。
相談センターに連絡しましたが、担当の方がお休みのため、まずネットで検索を試みました。
自宅まで往診してもらうためには、ある程度範囲が限られます。
その狭いエリアの中で、末期がん患者で、しかも小児を診てくれるところを探さなくてはなりません。
まるで、藁の山から針を探すようなものですが、前回の病院探しの経験から、そんなに簡単に見つかるわけがないと覚悟はできていました。
小児科を探すときには、市内の小児科で検索をかければ、簡単に市内にある小児科すべてがわかるページが見つかりましたが、訪問診療を行っている医療機関を検索しても、まとめてあるサイトが見当たりません。
それぞれの医療機関のHPを一つ一つ見つけていかないといけないのです。
とりあえず、見つけた近くの在宅専門のところに電話を入れますが、やはり小児の扱いはないと断られてしまいます。

前の病院探しの時、何度か保健所に小児慢性に関する問い合わせをする機会がありました。
その時に、いつもお世話になっている担当の方から、
「市内に在宅をやっている少し面白い先生がいますよ。」
という話題が出ましたが、その時は輸血をしてもらえることを前提としていたので、そのまま聞き流していました。
ふと、そのことを思い出し、ネットで調べてHPを見てみると、救急医療でも活躍された、非常に志の高い方が院長先生のようです。
早速連絡を入れたところ、快く引き受けてもらえました。
3人の医師がローテーションを組んで往診をし、24時間体制で対応してくれるところでした。
そして、この先生方に最期の看取りまでお世話になることになります。

訪問医療の先生は、このようにして思いの外、早く見つけることができました。
しかし、これは前回の病院探しの経験と運の賜で、どこの地域でもこのように熱心な先生を見つけ出すことは、容易なことではないでしょう。

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