Blc. Hausermann's Holiday 'Chrismas'
専務が大学を卒業した年、夢と希望を抱きアメリカのイリノイ州シカゴへ飛びました。
当時、世界一のカトレアの育種家、ハウザーマンさんの所へ伺うためです。
大昔、ブローカーから父が買ったインボイスに書いてあった、住所と電話番号を頼りに、FAXでアポを取り(返信が無かったのでアポは取れていなかったのですが、、、)、飛行機に乗りました。
当時、日本からレンタカーを予約するには25歳以上でなくては車が借りれませんでした。
なので専務、シカゴの本屋さんで地図を買い、最寄りだろう駅まで電車で向かい、そこから約10Km徒歩で地図を頼りに歩いて蘭園へ向かいました。
写真の花は、その時に買ったカトレア。
クリスマスの個体名ですが、日本ではいつも10〜11月に咲いてきます。
当時のジーン ハウザーマン社長は3代目、ご長男はシカゴの町で銀行員だったかな?、なので次男が私の一歳年下で、手伝いをしていました。
座間洋らんセンターは、今年で創業37年。
ロゴにもあるように、スタート時から経営の中心はカトレアでした。
よく業界内外から、なぜ胡蝶蘭を初めたのか?質問されます。
色々と理由はありますが、このハウザーマンさんが大きな理由を持ってました。
アメリカ式のカトレア栽培を研究し、大量の苗や株を予約、注文した後で、3代目ジーンハウザーマンに、専務はカトレアでの夢を熱く話ました。
すると、帰りに駅まで送ってくれた車の中で、ジーンハウザーマンは言いました。
『Mr.加藤、あなたのカトレアへの情熱はとても素晴らしい。
でも、世界が求めるのはカトレアではなく、胡蝶蘭だ。』
えっ、
沢山、カトレアの苗買った後よ、なう。
シカゴやアメリカ東海岸での蘭の動向、そしてその秘密。
そして、次にアポを取っていた、取っていたつもりだった、カルフォルニアの蘭園の名前が、彼の口から出てきました。
アメリカの蘭の秘密が、カルフォルニアにある。
色々な思いを抱き、一路サンフランシスコへ向かった事を思い出す、ハウザーマンホリデーでした。