座間洋らんセンター専務の小部屋

座間洋らんセンターの専務が洋らんやお花たちに囲まれて巻き起こる出来事を徒然なるままに書き綴ります。

世界一の胡蝶蘭を作ろう!その2

2016-10-04 21:18:53 | 日記
数年前、業界のトップランナーの方が、

ウチは台湾で20ヶ月栽培した、特別な苗を咲かせるから良い花が咲くんだ!

と話されていました。温室に伺い見学させてもらっても、確かに素晴らしい花。

この花を超えるためにはどうしたら良いか。

世界一の胡蝶蘭を咲かせるためには、どうしたら良いか??


いつも専務の考え方はシンプルです。

通常の大輪胡蝶蘭の苗栽培の期間は、フラスコ出しから14〜18ヶ月が一般的。20ヶ月が業界最長です。

ならばそれ以上の超長期栽培をすれば、凄い花が作れるのでは??

って、専務は考えました。


考えるのは、簡単。

日本中の人達が、そうやってこなかったのには訳があります。

とってもコストがかかる、技術的にとっても難しい、などなど。

18ヶ月を超えると、胡蝶蘭の苗は途端にロス率が高まります。(プロのレベルの話で、ご自宅の胡蝶蘭には関係ありませんからご安心ください!)

とっても苗にかかるコストが高くなるのです。

なので、花が咲き製品となっても、コストが高いから赤字になる。→誰もやらない。

マーケットの当たり前の競争原理です。


専務もわかっちゃいました。スっごく無茶な考えなのは。

でも、究極の蘭を咲かせたい。


だから、挑戦しました。


テストでは27カ月まで試験しました。


結果、21.5〜23カ月が、ベストだと結論を出しました。


まだまだ、製品率など技術的問題や、何より儲からない(笑)という、経営的な大きな問題が。


そんなこんなですが、目標は変わらず、世界一の胡蝶蘭!!

日々、進化出来るようにがんばります!!

世界一の胡蝶蘭を作ろう! その1

2016-10-04 18:51:09 | 日記


今日、花屋さんへ出荷した胡蝶蘭、ザ・プレミアム ホワイト。

蕾まで合わせて、3本で67輪花がついてます。

鉢底まで着くような、という表現の注文が先日花屋さんから来ましたが、まさにしたいまで着きます。

花の大きさの中も、これは15cm。

通常の白大輪の花直径は12〜14cm、そして花数は30〜33輪が一般的でしょうか。


座間洋らんセンターのザ・プレミアムは、圧倒な豪華さです。


何故か。

実は、とっても企業秘密ですが、秘密があります。


専務が大学生時代から今に見たるまで、日本中はもちろん、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、世界中の洋蘭園を見て来ました。

究極の蘭を探す旅です。

しかし、ありませんでした。

で、どうしたか。

なら、作ろう!

無いなら、専務が咲かせよう!

そう、胸に誓いました。


アメリカで知った言葉で、「栽培プログラム」という言葉がありました。

どういう花を咲かせるために、どういう品種や苗を使って、どの位の量を、どういう栽培方法、栽培期間を選択して、どうやって実行するか。

欧米の農業では、この栽培プログラムの設計が、経営の最重要点だったりします。


専務は考えました。


「世界一の胡蝶蘭を作ろう!」


そして専務は、世界一の栽培プログラム作りに取り掛かりました。


つづく