座間洋らんセンター専務の小部屋

座間洋らんセンターの専務が洋らんやお花たちに囲まれて巻き起こる出来事を徒然なるままに書き綴ります。

専務の夢

2016-03-28 23:05:21 | 日記


この猫の手も借りたいくらい忙しく、畳1枚のスペースでも欲しい温室の状況の中、

スタッフのみんな、特に部長の皆さんには本当に申し訳ない事をしています。

何故か?

理由。



専務、品種改良中。


今回は丸々1ベンチを、1円も稼がない品種改良に使ってしまってます。


あぁ、15m×150cmのベンチにV3を作っていれば、、、


毎月、スタッフ一同でどんちゃん騒ぎ新年会!!

新車とはいかなくても、新古車くらいの車が買える!

くらいの売上があったでしょう。


でも、ゼロ。


それどころか、人手やスペースの無駄使いで、本当に迷惑をかけています。


こりゃー、世界中で胡蝶蘭の品種改良をやらなくなってしまうのも、納得するわっ!

って、痛感します。


実は胡蝶蘭の育種、品種改良は、日本はもちろん、世界中でストップしているのが現状なんです。

何故か。

儲からないから。

世の中の、とっても簡単な摂理です。


でも、何故、座間洋らんセンターでは育種、品種改良をするのか??



有限会社 座間洋らんセンターには、企業理念があります。


その中の1つ


「人々の夢と感動のために、育種・品種改良に挑戦し続けます。」



多分、両親(会長・社長)は、この項目を覚えてないでしょう。

もしかしたらスタッフのみんなも、、、



でも、専務は至って 大真面目です。


専務には夢があります。

いつの日か、外国の街並みを歩いていると、窓際に飾られている胡蝶蘭が、専務が品種改良した花である事を。

途方もない夢です。


もう1つ、忘れられない世界での体験があります。

2011年にアンディ松井フラワースクールで、オランダの洋蘭生産者の農場見学をしていた時の事。

デンドロビュームのノビルタイプを年間約80万鉢生産している生産者。

作っている品種はたった2種類。

白と赤。

理由は白は需要がある、赤は生産効率が良いから。


その生産者の20分の1くらいの生産力である座間洋らんセンターの年間生産品種数は100以上。


これが、世界です。


こんな世界レベルで、真剣に海外の街角のフラワースペースを獲得するためにはどうするのか??


白と濃いピンク(赤)の世界レベルの胡蝶蘭を産み出す。


これが、専務の考えている本気の答えです。

白はキリスト教圏で重要な花だから。

赤は、中国やラテン系の国で重要な意味をもつ花だから。


その花に、日本的な、肌色の美しさ、花弁の質感の美しさを引き継いだ花が産み出せたら。


今回の交配は、そんな座間洋らんセンターの世界戦略に基づいた、親株作りの交配です。

この写真のどれかの花が交配親になって、その子供や孫の花が専務の夢をきっと叶えます。

2032年のオランダ フロリアードでの、洋らん最高金賞は私が頂きます。


あと15年。


日本東京はもちろん、パリはシャンデリゼ、ニューヨーク5番街、ロンドン、香港、ドバイにリオデジャネイロ。

世界中の窓際を、専務の胡蝶蘭が占拠します!

夢を語るのは、無料ですからね!


男のロマンは、女の不満。


専務の夢が、有限会社 座間洋らんセンターの利益が出ない原因です。


会社が潰れるのが早いか、専務の夢が叶うのが早いか。




命を燃やして、咲かす花。

2016-03-28 22:09:29 | 日記


こんな温室の状況ですので、、ご無沙汰ばかりしております、専務です。m(_ _)m


花業界には1年の終わりが年間で二回あります。

1つは通常の年末、12月の師走。

そして、もう1つが年度の変わる、3月末、今真っ只中です。

花屋さん的には、卒業に退職、開店に移転、社長就任、人事異動。

沢山のお祝い事が集中するのが、この3、4月の年度変わり。

この業界の重要な時期、巷の花屋さん情報では、昨年からの天候不順と異常気象で、花全体の出荷量が減って、価格高騰、品薄状態で、花の値段も高騰しているそうです。


もちろん、胡蝶蘭もしかり。

花屋さんは、ここぞとばかりに設定価格を上げているお店もあるそうです。

座間洋らんセンターをご贔屓くださる、お客様思いの花屋さんも、品薄状態に仕入に苦労しているそうで、専務の携帯電話が鳴りやみません。


何故、座間洋らんの胡蝶蘭が人気なのか。

理由の1つは、座間洋らんセンターの胡蝶蘭は、年間通じて値段を変えないから。

いくら売れていようと、価額の設定を変えません。

つまり今、座間洋らんセンターの胡蝶蘭は、とっても安いって事。


そして何よりの理由は、今年の花の出来がとっても良い事。

専務が、血のにじむような努力と研究を重ねてきた。

そして、スタッフのみんなが、本当に頑張ってくれて、

心を込めて、花を植え、仕立ててくれた。

その結果、最高の花達が咲いてくれてます。


血のにじむような、って表現は笑い話ですが本当です。

専務は体質なのか、極度に疲れて体調不良になると、突然鼻血が出ます。

今年は人生の中で、一番鼻血が出ています。

ほぼ毎日。

本当は病院に行かないといけないのですが、そんな暇はありません。

本当に命を燃やして、花を咲かせています。

家族や洋らんセンターのスタッフのみんなには、沢山の迷惑と苦労をかけてしまっています。

なので、専務は休めません!


私たち作り手にとっては、沢山咲いている花の1鉢かもしれません。

でも、色んなルートを経て、行き着いた先のお客様にとっては、人生で初めての胡蝶蘭かもしれません。

だから、全力を尽くしましょう。

前回の朝礼で、スタッフのみんなに話しました。



胡蝶蘭の花言葉は

「幸せがやってくる」


専務の名前、「春幸」


「春」に沢山の「幸」せを贈り出す。

両親と蘭の神様が与えてくれた、この名前と蘭の仕事に、

理系の専務も、運命とか指命とか、非科学的なパワーを感じてしまいます。

もうちょっと、頑張りましょう。




JOGA立川蘭展

2016-03-18 19:43:22 | 日記



昨日、一時間半だけの滞在でしたが、立川の昭和記念公園で行われてる、JOGA蘭展へ行ってきました。

昨年から場所が立川になり、とっても素敵な空間が楽しめる蘭展。

専務は、今年も楽しみにしていました。

大型ディスプレイには、東京ドームで使って頂いた、座間洋らんセンターの胡蝶蘭を使ってもらってます。

東京ドームから一ヶ月後の立川でも、ばっちり咲いていたので、専務はひと安心しました。

やっぱり、ウチの胡蝶蘭は良く花が持ちますね。




入賞花にはハイレベルな花達が沢山。

賞の基準が交配種に重きを置いた特別賞があるので、新品種の発表の場として専務も注目している蘭展です。





正直、あまりにも忙しくゆっくり見ることが出来ませんでした。

もっとも沢山、先輩達と話をしたかったのですが、、、

月曜日まで、やってますので是非いってみてくださいね!

入場無料です!

「まごころ」と天女

2016-03-18 18:13:48 | 日記

仕事量が1年通して、一番のピークとなっている、座間洋らんセンターと専務です。

世の中では卒業や退職、新任や移動等で、お祝い事が多い年度末。

通常は、クロネコヤマトでお花をお贈りするのですが、この時期は大きな贈り物もあり、宅配には入らないくらいのお花のご注文も出てきます。

で、どうするか?


専務が直接お届けします。

それも費用は、宅急便と同じお値段で。

花屋さんと違い、サービス料の含まれない、生産直売の価格の座間洋らんセンター。

東京周辺までお届けとは、かなり採算度外視のスーパーサービスとなってしまいます。

では、何故お届けするのか。





先日、お届けの際に、立ち寄った東京日本橋にある三越。

その一階のセンターにこのような石碑がありました。

商売のテーマは「まごころ」。

「世のため人のため」に一生懸命頑張る。

そんな感じでしょうか。




その横にある、この石碑をイメージした「天女」の像だそうです。

見るもの圧倒する、色彩とデザイン、そしてそのスケール。

凄いの一言です。


この三越の精神。

座間洋らんセンターとして、お客様のためには何が出来るのか?

その結果、

「箱に入らなければ、運べば良い。」

まごころ込めて運べば良い。

道さえ繋がっていれば、運べない花はありません。

全ては「まごころ」が原点なのは、どんな事でも同じですね。


花粉症が最高にツラい専務でした。

雲の上のような

2016-03-12 16:53:42 | 日記


2号温室の様子です。

いつも紹介しているのが直売温室。

温室中が花畑の白いジュータン、雲の上のような心地です。

焦る心に、疲れで思うように動かない頭と体。


どのくらいの限界かというと、昨日は新しい日本語をスタッフ達に使っていました。


専務「わした、納品あるから午後いないよー」

スタッフ皆「??」


後で大爆笑でしたが、

「わした」

とは

「私、明日」

の省略形です。


スタッフ達も皆、本当に頑張ってくれています。

胡蝶蘭作りの際に、鉄線の支柱を手で曲げるのですが、中々の力と熟練のコツがいります。

頑張ってくれているスタッフの手や腕に、サポーターやテーピングが増えていくのを見て、とても胸が痛いです。

専務も、もっとももっとも頑張らないと!!

お客様の喜んでくれる笑顔で疲れもぶっ飛びます!

さぁー、頑張るぞ!