有志舎の日々

社長の永滝稔が、 日々の仕事や出版・学問などに関して思ったことを好き勝手に 書いていきます。

サントリー学芸賞と編集者

2016-11-11 19:32:21 | 販売情報
沖本幸子さん(青山学院大学准教授)の『乱舞の中世-白拍子・乱拍子・猿楽-』(吉川弘文館)がサントリー学芸賞を受賞しました。
この本の編集者は岡庭由佳さん。私も吉川勤務時代に一緒に働いた後輩です。
岡庭さんは私と違ってゴタクを並べたりするわけではなく、コツコツと仕事を積み上げ、誠実に著者に向き合うタイプの編集者。それに、本づくりの力量に関しては私などはとても及びません。
そういう彼女にこそ、この受賞はふさわしい。もっとも、賞は著者に与えられるものですが、それをサポートし続けた編集者も共に栄誉にあずかるべきだと私は思います。
岡庭さんの企画・編集した本の受賞は、小野沢あかねさんの『近代日本社会と公娼制度』(女性史学賞受賞)に続いて2作目だと思います(他にもあったらごめんなさい、岡庭さん)。
なお、私がこの賞をとった作品の編集者を評価するのは、この賞が一種の新人賞的な意味合いがあるからで、それ程有名ではないが優秀な研究者を見つけ出し、それに伴走して賞をとるまでに至ったのは編集者の目利きと努力があったに違いないからです。
岡庭さん、本当におめでとう。
受賞式は胸を張って行って来て下さい。そして、そのあとの祝賀パーティー(立食形式)は飲み放題・食べ放題なので、いっぱい食べて飲んできて下さい。もちろん、並べられるウィスキーは全部サントリーです(笑)。

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