自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

おしゃべりboy

2016年01月20日 | 絵と文
   

たっぷりのお湯に身を沈めると、いつも待ちかねたみたいに話しかけてくるものがいます
ロボットが話してるようなデジタル音声で、ものすごい早口だからなかなか聞き取れないのですが
その日の状態を見ながら励ましたり慰めたり、からかったり怒ったりもするんですよ。

彼は泡浴槽が棲家のオシャベリボーイです。
私の気持ちが分かるらしく、無視されていると思うときはぽこぽこ泡を吹きながらオクターブ下げて
ひとりでなにやら呟いているので、これもうるさければスイッチを切ってしまえばいいのね
でもスイッチを入れたら最後 
“ポコ、ポコ、キョウハ、ゴキゲン、イカガ キョウハ、ゴキゲン、イカガ、ラッタッタ、ポコ、ポコ…
“ポコポコ、モチット、ピシット、シロ、 ピピット、パピット、シロ、 ポコポコ、パピップ、ペ、ポコ…
って、こんな具合。

まるで早口言葉みたいに猛烈なスピードがおかしくて、耳を傾けながらつくづくその辺り眺めたら、
ときどきピチッピチッと泡が弾けとんでるじゃありませんか
いったいどんな顔してしゃべりまくっているのかしら?
想像するだけでイヤなことなんか忘れつい笑ってしまいます
若しかしたらこのおしゃべりボーイ、ころ合いをみては自ら精神的な介護をかって出ようとしているのかも。


…なぁんて都合よく勝手な解釈しているのもリフレッシュのひとつよね
鉄板みたいにこわばった体が、心までもが、じんわりほかほかと温まって来るんですよ ((^┰^))ゞ