茶・菓子・果物・野菜・素材・酒・酒菜などについてのひとりごと含めた杜屋(もりや)のブログです
杜の茶菓菜(もりのさかな)
庭のグァバ

うちの裏庭にある1本のグァバの木。
緑だった実が10月に入ってだいぶ黄色く熟してきた。
夏のうちに半分以上は摘果したので、ピンポン玉より大きい実もちらほら。
こないだ手創り市でお客様と自家栽培果樹の話をしながら
「グァバの木もあるんですかー静岡でもグァバが育つんですねー」
と珍しがられたけれど、グァバの他にもうちの庭にはアボカドの木がある。
南国果樹が庭で育つ静岡県。
オットが食べたアボカドの種を庭に放り投げて早や20年超。
2階の屋根まで届く大木となった。
そして今年初めてアボカドの実がなった。
いくつもの強風豪雨を耐え抜いてぶら下がるアボカド、
これはいつ頃収穫すべきだろうか。
めぐる季節
畑のコスモスが花盛り。先週の爆弾低気圧をもしなやかにかわし
薄ピンク、濃いピンク、白色の可憐な花が風にゆらめく秋桜。
レモンの支柱にセミの抜け殻がよっつもひっついていた。
先週はまだかそけきセミの鳴き声が聴こえていたけど、
いよいよ秋本番となってセミの声も消える。
1週間前に地面からちょろっとだけ顔を出してた水仙の芽がにょきーっと伸びてた。
あと3カ月後くらいに花が咲く水仙。今からぐんぐん準備進行中。
季節のめぐりとともにしっかり移り変わる植物達の命の連鎖。
長野畑のルバーブ
長野畑のルバーブ。夏に枯れかけたけど9月に入り涼しくなって復活してきた。
無農薬無肥料放任でも丈夫に育つ。
でも最初の苗は植えて8年目になりだいぶ小さく細くなってきたので
根っこをぶった切って株分けして新しい苗を増やしている。
現地で収穫したら葉っぱをハサミで切り落としてから持ち帰る。
静岡では珍しいルバーブだけど、
長野では産直やスーパーの青果売り場でも売ってるくらいポピュラーな野菜。
野菜といってもジャムにすると果物のような甘酸っぱさ。梅とか杏とかプラムとか青りんごとかそんな感じ。
今日いらしたお客様に「体にいいジャムはどれ?」と聞かれた。
真っ先に桑の実ジャムは鉄分やカルシウムが豊富でおすすめです~とお応えしたけど
ルバーブでも良かったな。食物繊維が豊富なのでヨーグルトに入れて食べるとお腹が元気になりますよ~。
庭の柚子
去年は困るほどてんこ盛りに収穫出来たうちの庭の花柚子、
一転して今年は1個2個3個・・・と数えるほどしかない。
苗を植えて10年ほど。毎年成長し毎年収穫量も増え続けてきたけれど
去年実を付け過ぎて疲れたので今年はちょっと休ませて下さい~
という声が聴こえてきそうなたたずまいの花柚子の木。
でも新芽は出てるし枯れる気配はないからきっと来年は大丈夫。
思えば、去年はいつも買ってる静岡の無農薬農家さんのレモンも台風被害を受けて
レモンマーマレード作りを見送ったんだった。
復活した今年は1年ぶりにレモンマーマレードを作ることが出来た。
今夏は庭のブラックベリーと長野畑のエビガライチゴが過去最高の収穫量だったけど
自然の中で育つ果樹。来年どうなるかは分からない。
ジャムの在庫も季節によってあったりなかったり。自然のリズムに自分を合わせる。
↑雨上がりの畑で収穫したオクラ、四角豆、ゴーヤ、ミニトマト。夕飯一食分にはこれで十分。
自家栽培果実シリーズ
早くも8月。早くも連日の猛暑に夏バテ気味。
4月~11月にかけて長野畑には毎月1回週末土日に行くことが定例だけど
6月末~7月にかけてはほぼ2週間のスパンで、金曜日オットに会社休んでもらって
3日がかりで果実の収穫と手入れに出かけていたので、
気分的に7月は長野と静岡の二重生活をしていたような感覚。
しかし片道7時間かけて出かけ、真夏の炎天下で畑作業して、3日連続車中泊して、
深夜に帰宅して翌日ジャム作りにかかりきりになるのはさすがに体力的にこたえる。きつー
でも、おかげで今年は長野畑の果実も去年よりも少し多く収穫することが出来ました。
同時進行で静岡の自宅庭と畑にたわわに実っているブラックベリーも毎日収穫&ジャム加工。
この2週間ほどで自家栽培果実シリーズのジャムをたくさん作りました。
静岡畑産の新作は
・杜の畑のブラックベリー
・杜の畑のミックスベリー(ラズベリー&苺)
長野畑産の新作は
・山の畑のカシス
・山の畑のレッドカラント
・山の畑と畑の地主さん栽培のグースベリー
・山の畑のエビガライチゴ
たくさん作ったはいいけどラベル作りがおっつかない。
近日中に価格入りの瓶詰め在庫状況更新します。
上記写真は長野畑でのエビガライチゴ収穫。
ルビー色に輝く赤い木苺を収穫するのは楽しいけれど
何が大変かって、茎のトゲトゲ!
これがまた人が通れる通路がない位に繁茂してるので
トゲの間をかがんで這うように通り抜けるのがもーツライ。汗みずくでチクチク。
収穫した果実は畑の地主さんと地元の方に協力して頂いて、
摘み取り後すぐに山の湧水で洗って下処理することが出来ました。
それにしても、昨日は夏休み中の日曜日のせいか
昨日長野畑から静岡へ帰る途中、道路の中央線を越えて走ってきたキケンな対向車が3台もいた。
普段車に乗りなれない人がレンタカーで運転してるとか?
そのうち一台はカーブで対向車線をはみ出てこちらに向かってきて、ぶつかる!!と思わず目をつぶったら
運転手であるオットが、タイヤをキーッと言わせながらハンドルをさばいてギリギリかわしたので無事だった。
よくかわせたね~~ホントにぶつかるかと思ったよ~~心臓ドキドキしながらオットに言うと
その対向車がカーブに入る前から、なんか左右にふらついてて
あの車何か挙動がおかしいな、ケータイ見ながら運転してるのか?と思って
なるべく左ギリギリまで寄せて走ってたら予想通り車線をはみ出してきたからかわせた。
サイアクぶつかっても、車の右サイドがかする程度でケガにつながる事故にはならないと思った。
と言った。
は~~運転する時ってそこまでまわりの車の気配読んでるのか~~
その予測がなかったらマジ事故ってたかもな~~
ここで事故ったらあんな大変な思いして摘み取ったエビガライチゴの実も全部ぱーだよ~~
そう考えると、地主さんのご協力からオットの運転技量に至るまで
すべてがうまくつながってやっと無事にジャムを作ってお客様の元に届けられる状態になるって
ある意味奇跡だな~~と難をかわしてしみじみ思った。
庭畑のブラックベリー
杜屋家の風物詩のひとつ。
今年も連日、庭畑でブラックベリー摘み。
毎日黒紫色に熟した果実を摘み取る。庭のフェンスぐるりと囲む色彩美。
過去最高の収穫量だった昨年に比べると今年はちょっと少ないかな?
と思ったけど、今朝だけでも1.5kgとれた。
日陰である家の裏側フェンスが一番よく繁茂している。
最初に植えた苗は西側だったけど、それが増えに増えて裏側一面を覆いつくした。
ピークを過ぎて収穫も終盤へ。
実り初めて一番最初の収穫が、最も果実の粒が大きい。そして甘い。
だんだん小粒な果実が多くなっていくとともに酸味が増してくる。
ブラックベリージャムは大体1シーズン8~10回位作っているのだけど
一番最初に作ったジャムは甘味が強く、終盤に作ったジャムは酸味が強いかも。
時とともに変化する果実の味。それが味わい。
畑リゾート
青い空、白い雲、森の緑、爽やかな風、ふくろうの声。
疲れたとかシンドイとか帰ったら筋肉痛とか何だかんだ言っても
長野の畑に出かけることは、私にとってはリゾート地に行くようなものだ。
余計なことを考えず、ただもくもく体と手先を動かす。夜は温泉&車中泊。
「アクティブレスト」活動する休息。月に一度長野でそんな週末を過ごして早や8年。
夏の直射はさすがにキツくて頭くらくら熱中症はいつものことだけど、
今回は曇りの時間が多くて助かった。
数年前から長野県全域で大発生しているマイマイガの被害は計り知れない。
今年はプルーンやブルーベリーのみならずルバーブやすぐりの類にまで及んでいた。
ほうぼうの葉っぱに虫食いの跡。
それでも昨年ほど多くはないけれど、実ったレッドカラントとカシスの実を摘み取る。
透明なルビー色のグラデーション、こんなきれいな果実めったにない。
カシスの実はもちろん葉っぱにも強い芳香があり、この香りが私はとても好きなので
カシス摘み作業は恍惚となる。指先も香水をつけたような香りに。
今回摘み取ったカシスとレッドカラントはとりあえず冷凍して
次回収穫出来たらそれとあわせてジャムにしますので、ジャム販売はしばらくお待ち下さい。
また、今月作った杏、梅、山桃、プラムジャム販売開始します。
杏ジャムは静岡の自宅庭で育てた「杜の畑の杏ジャム」と
ご近所さんから分けて頂いた杏で作った「アンズジャム」の2種。
どちらも地場産無農薬栽培の杏のジャムですが、
杜の畑の杏は酸味強め、ご近所さんの杏は比較的マイルドな風味。
価格は同じですが区別をつけるためラベルの名前を変えました。
「杜の畑の杏ジャム」か「アンズジャム」のいずれかをお選び下さい。
梅ジャムの梅も自家栽培の「杜の畑」産、山桃とプラムもご近所さんに分けて頂いた無農薬果実です。
来月中旬くらいから自家栽培ブラックベリーのジャムも販売開始出来ると思います。
甘酸っぱい夏果実のジャムを朝食のパンにトッピングして気分刷新。お楽しみ下さい。
瓶詰め価格・在庫状況は→こちらからどうぞ。
庭のブラックベリー
昨日畑に行く時出会った方に「ハチを飼ってるんですか?」と言われた。
畑作業での蚊対策に、上下はジャージの長袖長ズボン、頭には顔全体を覆うネット付き帽子をかぶっている。
しかし昨日の猛攻にはやられた。長袖と手袋をはめて防備してるのにその隙間の手首に蚊が5,6匹集中連打。
こないだご近所さんの畑におじゃましてたら、何故か私だけ蚊にたかられた。
蚊に好かれる血液型とか?その方も私と同じB型なのに何故私だけ~体臭??
うちの庭の果樹も桑の実、杏、梅と続いてブラックベリーが大分色づいてきた。
花びらが散って緑の果実が赤く色づき、それが真っ黒になると摘み取り時。
一粒二粒収穫始まり。あと2週間くらいしたら一気に熟しそうな予感。
去年過去最高の収穫量だった庭と畑のブラックベリー、今年もたくさん採れそうだ。
今頃咲いてる花も一輪。
今年たわわに実った桑の実とブラックベリーはぱっと見、よく似てる。
軸がなくて果実のつぶつぶが大きいのがブラックベリー。
↑の写真にはブラックベリーの中に3個桑の実が入ってます。
ぜんぶまとめてヨーグルトに入れて食べちゃった。
ぶどうを思わすアントシアニン系の味わいも似ているけれど
桑の実の方が個性的な香り。ブラックベリーはジューシーな木苺の味。
ブラックベリージャムのソーダ割りも好評です。
実生
昨日お会いした普段あまり面識のないご近所さんに
「杜屋さんのお庭は木がたくさん生えてて涼しそうでいいね」と言われた。
夫が食べた果物の種をほいほい庭に放り投げた結果、うちの庭はちんまい雑木林のようになっている。
今年わんさか花がさいた2階の屋根まで届くアボカドの木も元々は食べた一粒の種。
食べた種で育ったものもあれば鳥が運んできた種もある。
数年前、ある時ふと庭の片隅に目についた小さな木苺の芽。
元々うちの庭にはびこっているイエローラズベリーとも野苺とも違う葉っぱのカタチ。
もちろん植えた覚えは無い。
でもこの葉っぱ、見覚えがある・・・
手の平サイズの小さな芽は、ぐんぐんぐんぐん枝葉を伸ばし、
伸びた枝は地面に突き刺さってそこからさらに新芽を出して隣畑へ侵入してふてぶてしいほど成長した。
今年の春に初めてつぼみがついた。
小さな白い花を咲かせた後に、いったんまたガクを閉じてつぼみのようになる。
そして今日再び開き、宝石のような赤い果実を付けた。
ああやっぱりね。これエビガライチゴだったんだ。
ここから250kmほど離れた長野畑で育てているエビガライチゴ、
ジャムにするために収穫してきた果実の種から育ったのだろう。
実をつけてその正体が知れた。
冷涼な長野畑のエビガライチゴは7月末から8月頭くらいに熟すので、
温暖な静岡は大体1カ月くらい早い。
うちの庭のは手の平一杯分くらいの実りだけど
今年は長野畑のエビガライチゴはどうだろう。
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