(24) 日中関係Ⅲ (昭和20年:1945~現在) -11-
■まとめと考察 3-1/n ~「核武装・国連・国交開始」1/2~
■国際関係に関して、義務教育における「歴史学習」で日本国民全員に教えておくべきこととは?(※中学では「世界史(専門)」は教えない。教科にない。)
日本の近・現代は急速な国際化の時代…これから大人になっていく中学生に教えておくべき《必要かつ最低限の国際関係の知識(=基礎知識)》とはどんなことだろうか
① できるだけ直近までの知識を教えなければならない。
中学卒業後、国際関係について関心をもって自己学習を続ける者はほんの一部だろう。今はまだ高校で「日本史」は必修ではない(もうすぐ必修になりそう)。 なお、戦後ずっと、中学・高校で「現代史」の部分をほとんど教えていない場合が多い(理由は複数あり)。→ 就職などして必要になるまで、3~7~10年ほどの無学習期間ができる。
現代の変化の速度はすさまじいので、「基礎知識」をしっかり持っていないと、理解が浅くなったり、だまされたりする。
② 《外国人が言っている内容をおおむね理解できる知識》や《馬鹿にされないぐらいの知識》は必要・最低限だろう。
社会人になって、外国(人)とともに「経済活動」や「文化活動」をする必要が生じたとき、上記ぐらいの知識がないと”活動に支障をきたす”ことは明らか。
例えば、下記Aは”即クビ”だろうし、Bでも交流継続は危うくなるだろう。
A:「中国」が核武装していないと思っている。
B:中国がいつから核武装しているか知らない。
1 「中華人民共和国の核兵器開発・所有」の描き方
●《中華人民共和国が1964年以来核武装している》ことを書いていない。 → × 6社:育鵬社、自由社、東京書籍、教育出版、日本文教、学び舎。
※もしも若い部下が、「そんなこと学校で教わっていない」と言い訳したら、許しますか?
~次回、3-2/n~
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著者:松永正紀 教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》