やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

民族と国家 2/4 ~世界でまれな、ほぼ同一民族の国:日本~ <【ひと】12 共生集団(6) >

2015年04月29日 | 「ヒト・人」の世界って…

【ひと】シリーズ <1011・>

■多くの国家は、複数民族国家だが
 

◇珍しい日本国・・・前回書いたように、日本は約1億2千7百万人の国民のほとんどが日本民族という、世界でもまれな国。

日本人=日本の国籍をもつ人・日本国民。または人類学的分類における、モンゴロイドの一種[18]。<ウィキペディア>
 このように、「日本人」と言う言葉の意味は、一般的に2通りある。したがってこのシリーズでは用語「日本人」は多義的に(あいまいに)用いる。

※日本国民=日本国籍をもった、「日本民族系日本人(=伝統的日本人)」と「他民族系日本人(帰化人)」およびそれらの混血からなる。

※他民族系帰化人・・・昭和52(1952)年の主権回復後、またはh13(2001)年以後の帰化人の数は、

・韓国・北朝鮮系…推計:約37万人日本の帰化行政の現状から見えるもの 李洙任(リー・スーイム)龍谷大学経営学部教授>。
  法務省統計によるh13(2001)-h26(2014)の直近14年間では、約11万1千人。h15(2003)の11778人をピークに減少傾向、h26は3060人。

・中国系…同上の直近14年間では、約5万5千人。h21(2009)の5392人をピークに減少傾向、h26は4744人。

・その他系…同上の直近14年間で、約1万8千人。h21(2009)の1756人をピークに減少傾向、h26は1473人。

 ※法務省のホームページでは直近10年間の数字しか見つけきれなかった。少なくとも戦後の推移や累計数はすぐわかるようにすべきでは…?

※「永住」している外国人(≠日本国民)・・・戦前の併合中は「日本人」であったために「特別永住者」として特に許可されている在日韓国・朝鮮人は約51万人いる。
 ただし、その他の国籍の永住(許可を得ている)外国人と同じように、れっきとした外国人である。つまり、日本国民ではない。
 しかし、戦後70年もたって、その2世や3世のなかには日本語しか使えない人もかなりいるようだから、《民族的アイデンティティーの問題》があるのではないだろうか?
 

 約1千年前~昭和20(1945)年の間の帰化人の数は少ないので無視するとして、

 現在の日本国民のうち、伝統的日本人との混血を除けば、「(戦後帰化した)他民族系日本人とその子孫」の推定数は100万人ほどでしょうか。朝鮮半島系:37万×2=74万+中国系:10万×2=20万+その他:3万×2=6万と推計。(※参考:1950-2014の日本全体の人口増加は約1.5倍)
 割合は、おおよそ0.8%となります。(100万人/1億2700万人)

 ただし、帰化した人々の多くは、日本国民として日本の言語・文化を受け入れて生活されているのでしょうから、通常は○○民族系などとことさら区別する必要はないと思います。

 しかし、《日本に敵意や反感をもった民族・国家の国民》から帰化した人々の中には、日本に仇する活動をする者たちがいるそうですから、無原則に信頼して受け入れるというわけにはいかないようです。

 ですから、例えば日本国を導いたり運営したりするく政治家や官僚・公務員に関しては、「公職選挙法」のなかで、「公にすべき経歴」として、今は日本には無い(アメリカなどにはある)、《過去数世代にわたる国籍移動の経歴》がぜひとも必要だと思います。独立国の国家的危機管理として当然のことでしょう。


◇多民族国家の例

アメリカ合衆国(2009年・・・人口約3億2千万。ヒスパニック・ラテン系:5500万、ドイツ系:5100万、アフリカ系:3900万、アイルランド系:3700万、イングランド系:2800万、アメリカ人(American) :2000万、メキシコ系:1800万、イタリア系:1600万、フランス系:1200万、ポーランド系:1000万、ネイティブ・アメリカン:800万、ユダヤ系:600万、スコットランド系:400万、オランダ系:500万、ノルウェー系:400万、スコッチ・アイルランド系:400万、スウェーデン系:400万、白人系アメリカ人:400万、プエルトリコ系:300万、ロシア系:300万、フレンチカナダ系:240万、中国系:230万、スペイン系:220万、フィリピン系:220万、ヨーロッパ系:200万、ウェールズ系:180万、インド系:160万、デンマーク系:140万、ハンガリー系:140万、チェコ系:130万、韓国系:120万、ポルトガル系:120万、ギリシャ系:120万、日本系:110万、キューバ系:110万、イギリス系:110万、ベトナム系:100万、ドミニカ系:90万・・・

中華人民共和国・・・人口約13億4千万。漢族:92%、チワン族:1600万、満族:1000万、回族:900万、ミャオ族:800万、ウィグル族:700万、イ族:700万、モンゴル族:500万、チベット族:500万、プイ族:300万、朝鮮族:200万など・・・(その他45民族)

・インド共和国・・・人口約12億1千万。インド・ヨーロッパ語族、ドラヴィダ語族、オーストロアジア語族、シナ・チベット語族の4つに大別されるが、人種的には約4000年前から混血している。

インドネシア・・・人口約2億5千万人。大多数がマレー系。他に約300の民族。ジャワ人:45%、スンダ人:14%、マドゥラ人:7.5%、沿岸マレー人:7.5%、その他:26%、中国系:約5%。

イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)・・・人口約6300万。主な民族はゲルマン民族系のイングランド人(アングロサクソン人)ケルト系のスコットランド人、アイルランド人、ウェールズ人だが、旧植民地出身のインド系、アフリカ系、カリブ系、アラブ系や華僑なども多く住む多民族国家

 きりがないくらいの多くの国が多民族国家ですが、お隣の韓国はほとんどが「朝鮮民族」だそうです。ちなみに、台湾は多民族国家。
(※朝鮮民族も、中国の漢民族も、遺伝子分析などの自然科学的研究では、《日本民族との(肉体的)関係はとても薄いそうです。=他に複数の濃い民族がある。)

 良くも悪くも、これからは(も)もっと世界との関わりが複雑になっていくだろう日本・・・他国の《民族問題》についても知る必要があるようですね。

~3/3「民族間の対立」につづく~

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