山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌84-vol.5(倉田記)

2022-06-25 23:59:59 | 練習日誌

 日本列島の下で鉄板焼きをしているんじゃないかと思うほど、6月にしては異常な暑さ。群馬県では40℃超えたそうな・・・・・。

 山形響の東京大阪公演から帰形して、山形Qのリハーサル。明日からまた関東に行くんだけどね・・・・。時間が空き過ぎても今までの練習の積み重ねが無になるのも怖いし・・・疲れているよりも怖いのは家族サービスなしになる事か・・・・。こんな生活を続けて20年以上、頑張ります。

 さて、本日はL.ボッケリーニの小弦楽三重奏曲から。

 この曲、ハイドン、モーツァルトを演奏し慣れていると、自分のパート譜だけでは??が飛びまくります。(私の楽典不足からかも・・・)。兎に角掴みどころがなくて分かり辛いし、ずーと真っ裸で街中を歩かされているような、気恥ずかしさがあります。ヴァイオリンは中心的に旋律を演奏するので、少し装飾の多い楽譜のような感覚で演奏出来るような気もしますが、それに対しての伴奏が音が少なく、20年以上前にハイドンを弾き始めた時のような感覚、どう料理していいか分かり辛い曲なのです。結局L.ボッケリーニの語法に馴染みがないという事なのですが・・・・。3人で合わせてみれば「おう!」「そうなのか!」「いいねぇ!」になるのですが、一人で練習する時は、完全に他のパートを意識して練習するしか無いようです。

 F.シューベルトの弦楽三重奏曲第2番〜なんて良い曲なんでしょう!若い頃には退屈に感じていたかもしれないけど、今の年齢になったらこういう曲は魅力の宝庫にしか感じません。モーツァルトやベートーヴェンには無い包み込むような優しさや楽しさ、時間をゆったり進める贅沢さなどなど毎回感じることは変わりますが、演奏していて、完成していないくせに(練習しきってないくせに)幸せを感じます。歌心や余裕、呼吸感まだまだ詰めなければならないことは山積みでも、その一つずつクリアしてゆく行程さえ愛おしく感じます。

 また次回。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま28箇所及び山形市内公民館

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山形Q 練習日誌84-vol.4(倉田記)

2022-06-14 23:59:59 | 練習日誌

 穏やかな日差し。

 今日は、前回の予告通りゲストの鈴木芽玖さんが、わざわざ米沢から登場。そうなんです。彼女は米沢市出身〜在住の若きフルート奏者なんです。

 F.クロンマーのフルート四重奏曲 ト長調 Op.92の初合わせです。もちろん事前にCD等で聴いているし、一昨日は弦楽器パートだけで合わせていますが、4人で演奏なお楽しい。

 第1楽章から何度も通したり、音の確認をしながらじっくりと練習しました。

 アンサンブルしてみて、鈴木さんの出す音楽(音色)を聴いて、そういう人なのか・・・・と少しずつ分かっていくのも新しい人とやる楽しさの一つです。

 普段は、喧々囂々リハーサルが進みますが、若い女性が一人参加しただけで、場が和むのは良いですね。

 おじさん達張り切ります。

 ぜひ会場にて、素晴らしい作品の紹介とともに、楽しい雰囲気が伝われば良いなぁと思った次第です。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま28箇所

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山形Q 練習日誌84-vol.3(倉田記)

2022-06-12 23:59:59 | 練習日誌

 リハーサルへ向かう途中、突然の豪雨。雹まで降る始末。また車がボコボコになりました。

 本日は、山形弦楽四重奏団 第84回定期演奏会に向けての練習日。

 次回、ゲストの鈴木さんが参加予定なので、F.クロンマーのフルート四重奏曲 Op.92の練習に集中しました。

 F.クロンマーは、ボヘミア出身のウィーン古典派の作曲家で、300曲以上の作品が残されていると言われています。私達に関係するところでは弦楽四重奏曲だけでも100曲以上あるらしいですが、勉強不足のため聞いた事もないのを白状しなければなりません。もっぱら木管楽器とのアンサンブル曲だけが、選曲の机上に上がってくるだけです。(近年は作品の評価が見直されて、研究が進んでいるそうです。作品番号も徐々に整理され始めています)。

 最近、戦争で自国の言語での地名変更など行われていますが、実はフランツ・クロンマーという名前は、ドイツ語名で、出身地で言えば、フランティシェク・ヴィンツェンツ・クラマーシュと言うそうです。今まで聞いた事がありません。これからは、色んな作曲家が自国言語表記になるかもしれませんね。

 さて、今回演奏する予定のOp.92ですが、モラヴィア出身の作曲家らしく(レオシュ・ヤナーチェクと同じで、独特の発音からなる言語を話す民族出身)、同時代のウィーン古典派の作曲家とは違う語法を持っています。一筋縄ではいかない(私達が慣れていない)作品ですので、十分に個人練習とリハーサルを重ねていかないとなりませんね。

 作品は、聴いている分にはベートーヴェンのようでもあり、ハイドンにも通じるような箇所もありますが、やはりクロンマー独自のものです。

 全体的にフルートとチェロの対話のような形で全4楽章進みます。ほぼヴィオラの音域だろうぉ〜〜〜と突っ込みたくなるような高音チェロの魅力も見せ場かもしれません(何故ヴィオラにメロディが来ないんだ!という軽い嫉妬のようなものも正直ありますwww)。

 今回の作品を演奏するにあたり、ゲストの鈴木さんがわざわざパート譜を作成してくださいました。まだ練習は始まったばかり、良い作品をお客様に良い形で提供できるように頑張ってゆきます。

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   ただいま28箇所

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山形Q 練習日誌84-vol.2(倉田記)

2022-06-08 23:59:59 | 練習日誌

 オーケストラのたまの休みは、クァルテット活動。20年以上こんな生活をしているのです・・・・・。

 今日は、メンバー3人でのリハーサルではなく、本当にクァルテットの練習です。

 11日に依頼されているクァルテット演奏のために、山形響の新人Kさん(試用期間中、もうすぐ終了します)に頼んで、4人での演奏になりました。

 メンバーの中島がもう何年も前から2ndVnを担当したいと言っていましたので、Kさんには1stVnを頼みました。

 F.J.ハイドン「日の出」や幸松肇さんの「日本民謡」などリハーサルしたのですが、クァルテットは勉強した事がないと言うKさんの器用さにも助けられて、良い演奏になりそうです。

 お食事時のBGMですが、自分達が楽しまないと。

 久しぶりのクァルテットで懐かしさ、楽しさ、厳しさが心中がぐるぐる。

 やはりクァルテットは最高です。ヴァイオリンが2人いる威力は凄いです。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま27箇所

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