遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蜜 豆

2019-07-08 16:15:21 | 日記
令和元年7月8日(月)

蜜 豆 : 餡蜜、フルーツ密豆

寒天を賽の目に切り、茹でた赤豌豆や求肥等を
取り合わせ、蜜を掛けたもの。
餡を加えた「餡蜜」ミカン、パイン、苺等を
加えた「フルーツ密豆」等がある。

蜜豆のルーツは江戸時代の末期頃に「糝粉細工」
(しんこざいく)に赤豌豆を入れ、蜜を掛けて
食べた子供向けの菓子と言われる。
実際には、明治の初め頃、浅草の和菓子店が、
寒天に赤豌豆を加え、蜜を掛けて出した所、
子供や若い女性の大好物として人気、普及して
きた様である。


フルーツは缶詰め等で、年中手に入るが、
やはり、寒天を加えた涼し気な風味は、夏の
食べ物として喜ばれる。
今では、氷やアイスクリーム等の色々な食材
で様々にデコレートされた「スイーツ」が、
氾濫、、毎年、次々に新作が現れ、群がり、
行列の出来る店と、マスコミが煽り、流行り、
廃りの激しい世の中、、、、。
そんな中、「密豆」は何となく「郷愁」の
ある、懐かしい夏の食べ物です。




高校生の頃(昭和38年)初めて「密豆」を
食べた。
名古屋栄に在った「中日会館」で高校演劇
コンクールを鑑賞した後、友人等と「甘味
処」へ入り、、、周りは女学生が殆ど、
そんな中で、視線を気にしながら「密豆」
を注文し、、、、
ガラスの器に、寒天と黒豆(赤豌豆)求肥
等が盛られ、蜜を掛けて食べる、、、
甘さの他は、殆ど味を覚えて居らず、、、
恥ずかしさと、緊張とで、、、、、

今では、時折カミさんと甘味所で、餡蜜や
冷し善哉等をいただく、、、、。


今日の1句

蜜豆の匙音かすか喫茶店     ヤギ爺


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