遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

七 夕

2019-07-07 16:03:33 | 日記
令和元年7月7日(日)

七 夕 : 星祭、七夕祭

五節句の一つ、旧暦7月7日夜、牽牛星と織女星
が一年に一度だけ会う事を許されるという、伝説
に基づく祭りが奈良時代に中国から伝わり、平安
時代には宮廷行事となった。

それとは別に、棚機つ女(機を織りつつ神の来臨
を待つ女性)に由来する星祭が古くから行われて
居り、両者は次第に結びついて二星を祭る事が
広まったと考えられる。
愛知県一宮市の七夕祭りは、毎年7月26日~
29日迄、機織りの街として「織物感謝祭」と
命名し開催される。
以前はこの地には、織を織る為女工さんが全国
から集められ、日夜、機織りの音が響いて居た。

七夕にまつわる季語としては、「鵲の橋」は、
鵲(かささぎ)が翼をのべて天の川の橋となり
牽牛あるいは織女を渡すという云われ。
「乞功尊」は民間に伝えられてきた行事で、裁縫
や手習いの上達を願い祈ることである。
これらは、願い事を短冊に書いて、七夕竹に結ぶ
風習として今にも伝わっている。
元来は梶の葉に、七夕の朝の芋の葉の露を集めて
磨った墨で書くものとされていた。





現代では幼稚園や小学校等の行事として、また
商店街での大掛かりな飾りつけを競う観光事業
として伝承されるに、留まっている。

これらは、陽暦の7月に行われる事が多く、
季語的には秋の行事であるが、生活実感とし
ては、認識が薄れつつあるようだ。
古来、七夕には雨が付き物であるが、陽暦の
今頃は丁度「「梅雨」の季節で、違和感はない。


季節の分類と季節感のずれの問題を孕む季語の
一つであるが、秋の行事として伝えられ、詠ま
れてきた伝統を認識して置く必要がある。
(新日本歳時記、秋:俳人片山由美子より引用)


俳人の名句

七夕の車中にて読み返す文    片山 由美子






最新の画像もっと見る

コメントを投稿