遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

西 瓜

2020-07-31 16:27:52 | 日記

令和2年7月31日(金)

西 瓜

ウリ科の蔓性一年草。熱帯アフリカ原産で広く栽培される。

西瓜は普通秋の季語に分類されるが、現実には夏のもの。

早生種では6月に開花が始まり、小さな5裂の花が葉腋に

生じる。雌雄異花。

栽培方法の進歩で、初夏の頃から果実は出回るが、元は

初秋のもので在った。

球形または楕円形で大きく、多くは果皮に縞模様がある。

果肉は赤色が普通であるが、最近は黄色も多く出回る。

多汁で甘く、美味しい。

 

冷し瓜 : 冷し西瓜(夏の季語)

過っては、瓜を井戸水や湧き水、渓流等に浸し、冷して

食べた。西瓜等も網等に入れて丸ごと井戸の中に抛り込

んだり、大盥(たらい)に入れて冷していた。

上水道の普及で、最近ではすっかり見られなくなったが、

山の宿などで軒に置かれた盥の中で、筧(竹の樋)から

流れ落ちる山の水を浴びているのを見た事があった。

最近では冷蔵庫で冷やすのが普通となった。

時に、大垣や郡上八幡等の水の都へ出かけた折り、湧き水

を利用して野菜や西瓜等を冷やすのを見つけると、無性に

懐かしさを憶えたりする。

今年は、子や孫達が中々顔を見せない、、、

カミさんが西瓜を見つけ買って帰るが、最近では、半割、

1/4カットのものを手にする。

カミさんと二人、それで充分である、、、、、、。

孫達が小さな頃、丁度乳歯が生え変わる時で、歯抜け、

味噌っ歯となり、それで西瓜を食み笑うと、とても可笑し

く、、そんな顔で笑うと、皆とても幸せな気分となった。

 

今日の1句

味噌っ歯の何やら可笑し西瓜食む     ヤギ爺


梅雨茸

2020-07-30 16:09:54 | 日記

令和2年7月30日(木)

梅雨曇り

今朝も梅雨曇りのハッキリしない空、

カミさんは早朝から町内の分別ゴミ回収(チェック)のため

出掛ける。 暫くすると突然の雨、、、、、

何時もなら小一時間町内を巡るに、早めに切上げて来る。

カミさんが仲間と体操教室に出掛ける頃(9時)には雲が

切れ、日差しが覗く。 梅雨の末期の症状か、、、、、

 

梅雨茸 : つゆきのこ

梅雨の頃は、適当な温度と湿度によって色々な茸が生える。

梅雨茸はその総称である。朽ち木や陰湿の地に生える。

「しめじもどき」等、食用となる物も僅かに在るが、その

殆どは食用とはならない。

その以外性、滑稽感が梅雨時の陰鬱な気分をほぐして、

俳句の好題材となっている様である。

先年、7月の末に犬山城の辺りへ吟行に出掛けた。

近くに「有楽苑・如庵」という茶室が在った。

如庵(じょあん)は、国宝茶室、重要文化財旧正伝院書院

指定となっている。

茶の湯創成期に尾張の国が産んだ大茶室の、織田有楽斎が

建てた茶室である。 昭和11年に国宝の指定を受けた。

京都の山崎妙喜庵の待庵、大徳寺龍光院内の密庵と共に、

現存する国宝茶席、三名席の一つといわれている。

梅雨の末期の蒸し暑い盛りに、古い茶室を見つけ、句仲間

達と有楽苑に入り、抹茶(和菓子付き500円)を頂く。

庭を眺め、暫しの一時である、、、、、

樹木の中の苔むした庭、、、日の当たらぬ隅に、「茸」が

生えていた。「梅雨茸ですよ、、」句仲間が教える。

これも季語で在ると、この時初めて知った。

 

今日の1句

宰相の茫然自失梅雨きのこ   ヤギ爺

※茫然自失 : ぼうぜんじしつ

 驚き、呆れ、気が抜けてぼんやりとする様子。

 この処、かの国の総理はやることなす事が儘ならず

 裏目裏目となり、政権をおっぽり出して投げやりの

 様子である、、、、、、


ブータン王国

2020-07-29 16:01:58 | 日記

令和2年7月29日(水)

ヒマラヤの小国ブータン

2019年10月26日、「令和天皇の即位の礼」

が行われた際に、世界各国の要人が来日された。

その折に、ヒマラヤ山脈の小国「ブータン王国」の

国王夫妻は2011年11月、ご成婚後初の外遊先

として日本を訪問され、今回の「即位の礼」に2度目

の来日をされた。(日本の皇室とは密な関係にある)

ブータンは、「世界一幸せな国」として話題となり、

日本国内各地では、その一挙手一投足」が注目された。

今朝(7月29日)の中日新聞コラム欄「中日春秋」に

そのブータンが「理想郷」としての記述がとても興味深

く、紹介したい。

「ヒマラヤ山脈の小国ブータンを日本の学術調査団が

訪れている。 鎖国状態で謎の土地と見られていた。

約50年前のことだ。 山をぬって進む調査団の前に

雲間から、突然小さな村が現れた。 「シャングリラ」

理想郷を表す英語と伴に神秘的な光景が報告書である

桑原武夫編「ブータン横断紀行」に書き留られている。

近代文明から遠く離れた山奥に豊かな実りを思わせる、

広い畑と点在する農家、丘の上に立った寺院。

チベット人がもしも北から下って来たら「これぞ理想

の地」と思ったのではないだろうか」と、ある。

近年は国民総幸福量(GNH)を掲げ、人情とともに

理想の地を思わせる国である。

国境を接する中国でも理想の土地に見えるか、ブータン

の後ろ盾のインドを牽制する要所と見えているか。

一部地域の領有権を新に主張し始めたという。

ブータンの位置

 

ブータンは反発している。 武力が関わっている訳では

ないとは言え、国内総生産で数千倍の大国から領土を

巡ってものを言われる圧力は相当なものであろう。

海外メディアがまとめていたが、中国当局の船が連日

確認されている沖縄県・尖閣諸島周辺を含め、中国の

領土問題は、東西南北、計17という。

新型コロナの対応に苦しむ国が多い中で、膨らむ中国

の圧力があらゆる方面向かっていないか。理想郷に迄

及んだ出来事が物語っているようだ。

(中日新聞コラム:中日春秋より、引用した。)

今年の荒梅雨は日本列島の里山の美しい町村を次々に

襲って来る。(里山はある意味、日本の理想郷)

今、世界中が天変地異の恐ろしさを味わっている。

世界の超大国が、あらゆる地で、小国を苦しめ続ける。

今、地球上に確かな指導者が居ない。自己中ばかりだ。

地球は狂っている。(天罰は必ずその都度やって来る)

歴史は繰り返すが、その前に地球は壊れてしまう?

 

今日の1句

荒梅雨の餌を漁るよに襲ひ来る     ヤギ爺


葛饅頭

2020-07-28 16:50:34 | 日記

令和2年7月28日(火)

葛饅頭 : 葛餅、葛切り

葛饅頭

葛粉を水で溶いて火にかけて練り、半透明に

固まったものを皮にして餡を包んだ饅頭。

桜の葉で包んだものも在り、東京では「葛桜」

の名で呼ばれている。

つるりとした冷たい口当たりや、葛の透明感は

夏の菓子にかかせない。

 

葛 餅

葛粉を熱湯で練り、型に入れて冷し固めた菓子。

三角等に切って、黄粉と蜜をかけて食べる。

元来のものは「正麩」(小麦澱粉)を練り、長期

に醗酵させてから蒸し上げたもので、醗酵特有の

風味があり、古くから亀戸天神や川崎太師等の

茶店で売られている。

 

葛切り(葛練り)

葛粉を水で溶き、砂糖を加えて煮て練り固めたもの

を「葛練り」といい、これをうどんの様に細く切っ

たものが「葛切り」という。

氷片を入れ、冷したものに蜜、黄粉、抹茶等をかけ

て食べる。 透き通った姿が、夏の菓子として愛され

ている。 殊に京都の「葛切り」は有名である。

今日の1句

ひんやりと葛切り光るガラス鉢     ヤギ爺


夾竹桃

2020-07-27 15:35:00 | 日記

令和2年7月27日(月)

夾竹桃

キョウチクトウ科の常緑低木、インド原産

6~9月頃、枝先に直径4~5cmの花を

多数付ける。 一重、八重

花色は、淡紅、紅、白、黄色と変化が多い。

葉は長楕円形で両端が尖った形、やや薄く堅い。

日本へは江戸時代に渡来した。

観賞用に栽培されるが、公害に強いことから、

高速道路の壁沿いや中央分利帯、更には工場の

フェンスなどにも多く植えられている。

夾竹桃は毒性が強く、花、葉、根など満遍なく

在るので要注意。

樹液を舐めたり、葉や花を触った手から毒を貰う

事が多い。木の枝にもある。

主な成分は「オレアンドリン」で、僅かな量の

0.3%mg/Kgで致死量となる。

嘔吐、下痢、めまいなどの症状が起き、重篤を

きたすことも在る。喘息等アレルギーの方要注意。

マスクが必要で、夾竹桃に触れた場合は必ず手洗

いをする。

又、安易に木の枝、枯葉等を燃やしてはいけない。

毒性のある煙を吸い、被害に在った事例も多い。

反面、夾竹桃は大気汚染等公害に強く、高速道路

の排ガスや工場の煤煙等の対策としてその周辺の

植栽に利用されている。

毎年8月6日に広島で「原爆忌」が営まれるが、

広島では、被爆後何年もの間、草木も生えないと

言われたが、夾竹桃は焦土にいち早く花を咲かせた。

広島市では、シンボルとして市の至る所に夾竹桃が

花を咲かせている、、、、。

 

今日の1句

コロナ禍もわれ感ぜずと夾竹桃     ヤギ爺