味噌カツ記念日

到来物のみかんと鰹節です。
みかんは我が家にもあるけれど、これは三ヶ日のMサイズでぴかぴかの極上品です。

Jさんありがとうございます。



今日は何の日。

１９４１年１２月８日真珠湾攻撃の日、太平洋戦争が始まった日です。
そして３年前に亡くなった父の誕生日でした。

昭和１６年、２０歳という節目の誕生日が戦争開始の日だったなんて・・・
国中がわけの分からない興奮の中にあって、最も美しくあるべき誕生日を血気あふれる青年はどんな気持ちで迎えたのでしょう。

戦地に赴き生還し、戦後を懸命に生きた父の人生観は、戦争が根幹にありました。
戦時下のことは詳細には語りませんでしたが、「戦争は二度とやってはだめだ」と繰り返し言っていました。

子どもの頃１２月８日は父の好きな「味噌カツ」が食べられるので私も喜んでいたものです。

母が逝ったあとも、妹家族と我が家の家族とで父の誕生日会をしてきました。
けれども８年前の１２月８日は、５５歳の妹が余命あとわずかであることを、８６歳の父に気づかれないように気を遣っていたので、食事がのどを通りませんでした。

何も知らない父は、その時も味噌カツを注文しました。
食べる量が少なくなりゆっくり、それでも嬉しそうに食べていた姿を思い出します。

妹はすでに何も食べられなくなっていましたが、父の世話をし自然にふるまっていました。
その２か月後に妹は亡くなり、以来１２月８日はさびしい父の誕生日になりました。

８月１５日とならび、１２月８日も私にとっては命の繋がりを考える日になっています。

つれあいが「味噌カツにしよう」と言ったので、１２月８日は味噌カツ記念日