博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『青雲志』その5

2016年10月24日 | 武侠ドラマ
『青雲志』第21~25話まで見ました。

「万蝠古窟」の心臓部「滴血堂」まで辿り着いた張小凡と碧瑶ですが、ここは「獣神」(ファンタジーに出てくる邪神の類のようです)が封印されている場所で、かつて「煉血堂」の先人・黒心老人がその獣神を復活させようとして、その恋人で「合歓派」の先人・金鈴夫人に阻止され、ともに息絶えたという因縁の場所なのでした。小凡らを追ってきた「鬼王宗」の神医・鬼先生は、小凡を犠牲に捧げて獣神の復活を図りますが、その際に黒心老人の残留思念が獣神と対抗し、また地上では万蝠古窟の番人の役割を担っていた衛老城主が自らの命を賭して獣神の復活を阻止。そして小凡の方も、碧瑶が咄嗟に彼の体内に黒心老人の残したお宝「天書」の武功を注ぎ込み、救出に成功します。

渝都城の一件が落ち着いた後、亡くなった老城主の外孫である曾書書が新城主となり、陸雪琪が青雲山に帰還するのと入れ替わりに、掌門の直弟子・蕭逸才が到来。小凡・林驚羽と三人で、第二の天書の捜索に赴くことになります。獣神復活の鍵となる天書は全部で五部存在し、小凡は他の天書の力で、体内に注ぎ込まれた天書の武功を取り除けるのではないかと期待します。彼の体内には、青雲門の武功と、入門前に草廟村で天音閣の普智から注ぎ込まれた武功、そして天書の武功の三種の武功が混在して互いに攻撃し合い、身体の不調をきたすようになっていたのでした。

一方、蕭逸才は長年煉血堂など魔教各派に潜入して諜報活動を担当していましたが、鬼王宗の主・鬼王に尻尾をつかまれ、獣身化を促す(要するに満月の夜に狼男のようになる)「獣神の血」を飲まされ、二重スパイのような立場に追い込まれておりました。

途中で狐妖の義兄弟・六尾と小七と出会ったりしながら、一行は定海山荘に到着。荘主の玉陽子は、かつては魔教に属する「長生堂」の主でしたが、現在は正派とも魔教とも距離を取っていると称しています。渝都編で登場した合歓派の金瓶児と同じような立場にある模様。しかしこの玉陽子、どうも腹に一物ある人物のようで、驚羽は定海山荘に第二の天書が隠されているのではないかと推測します。そして碧瑶や野狗も山荘に姿を現しますが……

渝都編で登場した阿相、そして狐妖の兄弟の絡みで登場する普空と、天音閣の関係者が師門の指示で小凡に目を掛けているところを見ると、序盤で今際の際の普智から勝手に弟子認定され、武功を注ぎ込まれたこと、そしておそらくは「噬血珠」を託されたこともバレバレですよね?その噬血珠、元来は今回出て来た黒心老人の法宝だったということで、彼の恋人・金鈴夫人の法宝「金鈴」と互いに呼応し合うようです。その金鈴は碧瑶のものとなりましたが……

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