博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

最近見てるドラマ2022/5

2022年05月03日 | 中華時代劇
年明けから、リウマチだけでなく重度の座骨神経痛が発症してると判明…(リウマチの症状のひとつだと思い込んでた)本格復帰には年単位の時間がかかりそうです…

『山河月明』
明朝物です。久々の本格歴史物。若き日の永楽帝が主人公ですが、『大明風華』とつながりそうな要素にも注目。陳宝国演じる朱元璋が意外と家庭的な雰囲気ですが、数々の粛清もきっちり描いてますw

『風起隴西』
馬伯庸原作の、三国時代を舞台にしたスパイ・サスペンス。全24話予定と短め。しっかり見ないと話がわからなくなりそう。

『且試天下』
楊洋・趙露思主演のアイドル武侠。最近馬の虐待疑惑とか、妙なスキャンダルが出てきましたが…(どうやらこれはデマらしい)途中からあんまり武侠でなくなってきた…
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2022年4月に読んだ本

2022年05月01日 | 読書メーター
漢とは何か (東方選書 58)漢とは何か (東方選書 58)感想
同時代の前漢から三国・西晋、唐代に至るまでの、官制、五徳の配当、史書編纂、年号、君主の諡号・廟号、祭祀などに現れる各時代の漢王朝観を概観。漢の記憶が薄れるにつれ、懐旧の対象に周王朝が加わるなど、変化が見られるのは面白い。ただ、第六章が本書のテーマとの関わりが薄いのは残念。
読了日:04月02日 著者:
物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)感想
ウクライナに関わりのある文学者や音楽家が彩りを添える。中世以来のロシア、あるいはポーランドとの複雑な関係がわかる。豊かな農業・工業国であるがゆえに歴史的に多難に見舞われたのだとする。アメリカなどのウクライナ移民の活動、クリミアがウクライナ領となった経緯が興味深い。
読了日:04月07日 著者:黒川 祐次
死と運命 中国中古の思索 (法蔵館文庫)死と運命 中国中古の思索 (法蔵館文庫)感想
古代中国の死生観、運命論、欲望論に関する論考を集めたもの。著者の体験が所々織り込まれているのが面白い。登仙という発想が始皇帝の頃には見られず、武帝の頃にようやくむ出てきたこと、性悪説が『荀子』の中で決して重要ではなかったことといった説が注目される。また昨今の流行とは異なり、現代においても「無欲恬淡」を説いているあたりも要注目。
読了日:04月11日 著者:金谷 治
ハレム: 女官と宦官たちの世界 (新潮選書)ハレム: 女官と宦官たちの世界 (新潮選書)感想
オスマン帝国のハレムを構成する組織、役職、宮殿の構造について。愛妾・夫人は基本的に奴隷出身、王子の鳥籠制度など大きな違いはあるが、官僚組織のようになっている点など、オスマン帝国のハレムは中国歴代王朝の後宮と意外と共通点があるなという印象。後半に出てくる唖者と手話の話が面白い。
読了日:04月15日 著者:小笠原 弘幸
論考 日本中世史: 武士たちの行動・武士たちの思想 (日本史史料研究会ブックス)論考 日本中世史: 武士たちの行動・武士たちの思想 (日本史史料研究会ブックス)感想
初学者向けのコラムあり、古文書や史料の読解あり、替え歌ありと、バラエティに富んだ構成。中世武士の名前に関する解説は参考になる。
読了日:04月17日 著者:細川 重男
漢字の音 東方選書57漢字の音 東方選書57感想
形声文字の声符と上古音・中古音・日本漢字音についての概説。藤堂明保などの語源論的発想を批判した附論が一番の読みどころかも。
読了日:04月18日 著者:落合 淳思
韓国カルチャー 隣人の素顔と現在 (集英社新書)韓国カルチャー 隣人の素顔と現在 (集英社新書)感想
ドラマ、映画、文学作品から読み解く韓国の社会と文化。ドラマが「すぐに過去の物語」になるというあたり、韓国社会の変化の早さが読み取れる。韓国社会への批判もあるが、良い所にも触れているのが好感が持てる。また韓国と比較して日本社会への批判が盛り込まれているのも良い。本書のラストで「韓国について知れば知るほど、日本について何も知らなかったことに気付かされる」とあるが、外国の社会を知ることは日本社会の問題点に気付くことでもあるのだろう。
読了日:04月22日 著者:伊東 順子
思考と行動の中国史思考と行動の中国史感想
これも『古代中国の24時間』などに類する、今流行りの社会生活史の一種ということになるだろうか。著者の意を汲むと、本書は「中国を一例とする前近代人の思考と行動」ということになるか。やはり今の流行りらしく中国と日本との違いを強調しているが、中国との違いを強調することは、残念ながら今の日本では中国への偏見を持たせるだけの結果に終わる可能性がある。日本というより現代人との感覚の違いを強調し、前近代の日本との違いだけでなく共通点も提示した方が良かったように思う。
読了日:04月27日 著者:竹内 康浩

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