博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『狄仁傑之通天帝国』

2010年12月14日 | 映画
『狄仁傑之通天帝国』

則天武后は皇帝への即位式を間近に控え、自らを模した巨大な仏像を皇宮の附近に建設させていたが、その仏像の建設責任者が相次いで発火して焼死するという事件に見舞われていた。謎の国師の進言により、彼女は自らの即位に反対して天牢に幽閉されていた狄仁傑に事件の解決を委ねることに。狄仁傑は則天武后の寵臣上官静児・裴東来とともに調査を開始するが……

ということで、徐克(ツイ・ハーク)が監督、狄仁傑役に劉徳華(アンディ・ラウ)、則天武后役に劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、上官静児に李氷氷をキャスティングした本作。日本ではロバート・ファン・ヒューリックの『ディー判事』シリーズの映画版を期待した向きが多かったようですが、蓋を開けてみると、中国の人気ドラマシリーズ『神探狄仁傑』の映画版といった方がふさわしい作品に仕上がってました(^^;)

ドラマの方は狄仁傑が派手なアクションをするわけではありませんし、映像自体は映画の方が豪華なんですが、夜の場面が多かったり、ストーリー展開がトンデモチックで怪奇ミステリー調だったりと、雰囲気やノリが結構似通っているんですね。私が想像するに、ツイ・ハークはドラマの方を見て映画版の制作を思い立ったんじゃないかと…… 

今の中国人は、狄仁傑と言えば『神探狄仁傑』をイメージするでしょうし、そう言う意味では観客の期待に応え得る作品に仕上がっていると言えるかもしれません(^^;)

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4 コメント

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スピンオフ観ました。 (wanko)
2014-01-17 23:58:35
遅レスですみません。
先日ようやくこの映画のスピンオフを観ました。
まあアンディがいない分キャスティングの魅力に欠けると言われればそれまでですが、若手三人組が頑張ってました。「歩歩~」の十四爺久しぶりに観たなあ。
アンディ主演映画は「俺様カッコイイ」映画だけならまだしも、彼以外の役どころが全員死亡するという世にも不吉なストーリー展開になるのである意味結末の予想がつくんですが、今回はそれがないだけ緊張感あってよかったです。
しっかし徐克、近頃寄生虫好きだなあ。
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Unknown (さとうしん)
2014-01-18 14:05:52
>wankoさま
新作の方は『通天帝国』の続編ではないと?そしてアンディ・ラウも出ない… すいません、いま初めて知りました(^^;) まあ、『通天帝国』の方もツイ・ハークが豪華キャストで『神探狄仁傑』の映画版を作りたかっただけではないかと思いますし…
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スピンオフと言うよりは前編 (wanko)
2014-01-18 16:55:36
要は狄仁傑の若い頃の映画です。ストーリー的にはこっちの方が楽しめました。カメオ出演の陳坤がもったいなかったです。個人的には続編を見たいですが(そんなフリの終わり方だったので)、難しいかなあ。
同じ続編モノの「四大名捕2」は「脳残」とまで酷評されて監督激高していたようですけどね。
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Unknown (さとうしん)
2014-01-19 11:07:40
なるほど、それでアンディ・ラウではなくもっと若い俳優さんということになったと。『四大名捕』は正直1作目もあんまり……(^^;) 3部作と聞いてホンマかいな?と思ってましたが、2作目も作っちゃったんですか。
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