博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『水滸伝』その5

2011年03月08日 | 中国古典小説ドラマ
『水滸伝』第27~31話まで見ました。

商売の帰りに立ち寄った酒場で妻の浮気を知らされた武大郎。酔客たちの協力を得て浮気現場に乗り込みますが、西門慶に返り討ちにあって半死半生の状態に。この時点では潘金蓮にもまだ良心の呵責というものがありましたが、それでも西門慶の言うがままに夫を毒殺してしまいます。

そして武松が出張より帰還。兄の死を知るや、潘金蓮と浮気の片棒をかついでいた王婆を問い詰め、短刀で王婆を刺すつもりが潘金蓮が自らその刃を受けて死亡。武松は潘金蓮の首を持って西門慶のもとに殴り込みに行きます。ここから武松VS西門慶となるわけですが、西門慶強い!何度も武松を追い詰めます。前回予測した通り、やはり武功高手だったようです(^^;)

壮絶なバトルの末に西門慶を討ち取った武松は、兄の墓前に潘金蓮と西門慶の首を捧げると、そのまま役所に出頭して自首。孟州への流罪を申し渡されます。で、孟州への途上で「母夜叉」孫二娘とその夫の張青の酒場に立ち寄り、あやうく人肉饅頭にされかかったり、やっぱり派手なバトルの末に3人で義兄妹の契りを結んだりといったイベントが発生。ここで孫二娘の生い立ちが語られます。(一応断っておくと、ドラマのオリジナル・エピソードです)

元々良家の子女で、父とともに暮らしていた孫二娘ですが、たまたま助けて家に招いた旅芸人4人組に父を殺され、自身も慰み者にされた挙げ句に遊郭に売り払われることに…… その遊郭から逃亡した後はチンピラどもを束ねて酒場を開店。羽振りの良さそうな客に一服盛って身ぐるみを剥ぐという商売に手を染めます。

そこへ客としてやって来たのが張青。痺れ薬を盛った酒を飲まされ、身ぐるみ剥がされて素っ裸の状態で適当な所に放置された張青ですが、うっかり孫二娘に惚れてしまい、彼女と結婚するために酒場に通い詰めては、痺れ薬を盛られて身ぐるみを剥がされ~というルーチンを繰り返します。張青さんはたぶんドMでなければ頭がおかしいのではないかと思います。 で、孫二娘の生い立ちを知った張青は彼女の仇の4人組の手首を切り取って彼女に差し出し、結婚を承諾されて酒場の主人に収まったという次第。

さて、孟州に着いた武松は監獄長の息子施恩の計らいで快適な監獄ライフを満喫することに。そしてその施恩の依頼で快活林を乗っ取った蒋門神と戦い、武松流酔拳で見事に勝利しますが……
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