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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五感俳句0310・聴覚078=静寂05・中村正幸01・2016-12-19(月)

2016-12-19 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句0310・聴覚078=静寂05・中村正幸01・2016-12-19(月)
○「絶海のしづけさにあり寒卵」(『絶海』2014)(中村正幸01)
季語(寒卵・冬) 「ぜっかいのしづけさにありかんたまご」(「俳句界201406」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:寒の卵を前に俳人は深々と考える。作者はその曲線に遠く離れた波の静かな海を見ている。
「→塗椀に割つて重しよ寒卵」(石川桂郎
「→てのひらを貫ぬいてゆく寒卵」(西山睦
「→寒卵こつと頭蓋に打ち込めり」(小檜山繁子

 

中村正幸(なかむらまさゆき)
○好きな一句「人間の生死へ開けし白障子」(『絶海』2014)02
季語(障子・冬) 「にんげんのしょうじへあけししろしょうじ」(引用同上)

【Profile】:1943年愛知県西尾市出身。1989年「寒雷」入会。→加藤楸邨に師事。1990年「寒雷」同人。2000年、愛知県西尾市で「深海」創刊主宰。1991年朝日俳壇賞受賞。1996年、「万物」により第3回文學の森大賞受賞。読売新聞「とうかい文芸」選者、現代俳句協会東海地区副会長。

中村正幸掲載句
03箸置きに涼しく箸の横たはる(涼し・三夏)〈特集488・台所用具俳句1-7(箸置き)〉2020/7/19

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