Lignponto

ある物観の旅の記録

トランプは世界をどう変えるか?

2017-01-04 02:09:00 | 読書感想文
著者:エマニュエル・トッド 佐藤優

発行所:朝日新聞出版

本書は、米国のトランプ次期大統領の大統領選当選にあわせての緊急出版された本です。

脱稿が昨年の12月4日ですので、それ以前の情報を基準に書かれていると思います。

お二人の意見が同じと言う訳ではないのですが、非常に興味深くかつ勉強になりました!!

新書版にしては、情報量も多いと思うので、私としては、読んで非常に良かったです!

トッド氏の意見としては、今回の選挙結果は、ポピュリズムと言うよりも自由主義経済に対する不安や意思の表明だそうです。

私見としては、世界は、グローバリリズムと国民・国家の振り子を揺り動いているのかなとも思いました。

できればその辺の本も読んでみたいです。

これに関して検索した所、内田樹氏が過去に興味深い発言をしているのでリンクしておきます。

http://blog.tatsuru.com/2012/12/19_1126.php

ブログの日時が2012年12月19日なので、総選挙の後だと思います。

佐藤氏の意見として興味深かったのは、米国の政治思想として1941年前に戻ると言うもの。

つまり、非介入主義。孤立主義。

FBI等の警察、公安等が強化される可能性があると言う事なので、ある意味警察国家になる可能性もあるのかとも思いました。

赤狩りの様な国内の敵を捜す可能性にも言及してありました。

但し、これらに関しては、これからトランプ政権がどの様な政策等を出してくるかまだわからないので、参考程度に考えておいた方が賢明かもしれません。

興味のある方には、一読を勧めます。