とてもいい天気だった日曜日、青森駅前にある某施設に仕事で行く。
空が青く晴れている。
風は冷たいけれど、空気に淀みがない。クリアだ。とても気持ちのいい、そんな日曜日。
それでも仕事は重苦しく、心は少しずつ折れてゆく。
砂を噛むような打ち合わせの最中、窓からちらっと外を眺めた。青空は何もないようなふりをして平然と澄んでいる。
外を思いっきり走りたい。
青空の下を、大好きなアルバムを何枚かウォークマンにダウンロードして、海辺をゆっくり走りたい。
春にならないかなあ。
夏はいつやって来るんだろ?
そんなことをぼんやりと空想している。
中途半端に仕事は終わり、上司から何度も携帯に連絡がはいる。
心が疲れてくると、それに比例するようにして、身体もまたゆっくりと疲弊してゆく。
疲れている。ぐったりしている。
家に帰って床暖している絨毯の上にゴロンと横になり、チョコレートを食べながら珈琲を啜った。
向かいの家で屋根の雪下ろしをしている。
若い夫婦が笑いながら一緒に屋根の雪を一生懸命おろしている。
愛だねえ、愛。
もう午後の2時過ぎなのに、それでもまだ空は綺麗に晴れ渡り、眩しい冬の陽の光が部屋の中に忍び込んで来る。
まるで時間が止まったみたいな、とても静かな日曜日の午後だ。
床暖のほてりが寝転んだ背中へとじんわり滲んで、このまま何処にも出掛けず家に籠もっていたい欲求に駆られるけれど、その思いを振り切ってジム用のバッグを引っ張り出し、車庫から車を出して郊外へと向かった。
たぶん、身体が動かないと思う。
疲れが取れない。
やらずにこのまま帰ろうかな。
意を決して、ジムのスタジオに入ってインストラクターのいる前方にいてエクササイズをこなしたら、今日の体調では続かないだろうと考え、少し後方にずれた。
エクササイズ45分をなんとかやり終え、疲れきって外に出たら、もうすっかり外は暗くなっていた。
夜風が滲む汗を撫でて、気持ちがいい。
上司からまた着信履歴が幾つか入っていた。
電話するしかない。
車のエンジンをつけ、停めている駐車場の中から電話をする。
電話を掛け終わり、アクセルを踏む。
桑田佳祐の3枚組ベスト・アルバムが流れる。
いつもなら大渋滞を引き起こす幹線道路なのに、なぜか今日はスイスイと流れている。中心市街地のビル群の灯りが綺麗に輝いていて、流れてゆく車のライトが優しく交差している。
また今日が終わった。
一度でも、ちゃんとこの世界の中で目覚めたことなんてあったのだろうか?
一度でも、無心に、真剣に、自分の夢だけをひたすら追い続けたことがあったのだろうか?
こんな人生じゃなかったのに・・・。
空が青く晴れている。
風は冷たいけれど、空気に淀みがない。クリアだ。とても気持ちのいい、そんな日曜日。
それでも仕事は重苦しく、心は少しずつ折れてゆく。
砂を噛むような打ち合わせの最中、窓からちらっと外を眺めた。青空は何もないようなふりをして平然と澄んでいる。
外を思いっきり走りたい。
青空の下を、大好きなアルバムを何枚かウォークマンにダウンロードして、海辺をゆっくり走りたい。
春にならないかなあ。
夏はいつやって来るんだろ?
そんなことをぼんやりと空想している。
中途半端に仕事は終わり、上司から何度も携帯に連絡がはいる。
心が疲れてくると、それに比例するようにして、身体もまたゆっくりと疲弊してゆく。
疲れている。ぐったりしている。
家に帰って床暖している絨毯の上にゴロンと横になり、チョコレートを食べながら珈琲を啜った。
向かいの家で屋根の雪下ろしをしている。
若い夫婦が笑いながら一緒に屋根の雪を一生懸命おろしている。
愛だねえ、愛。
もう午後の2時過ぎなのに、それでもまだ空は綺麗に晴れ渡り、眩しい冬の陽の光が部屋の中に忍び込んで来る。
まるで時間が止まったみたいな、とても静かな日曜日の午後だ。
床暖のほてりが寝転んだ背中へとじんわり滲んで、このまま何処にも出掛けず家に籠もっていたい欲求に駆られるけれど、その思いを振り切ってジム用のバッグを引っ張り出し、車庫から車を出して郊外へと向かった。
たぶん、身体が動かないと思う。
疲れが取れない。
やらずにこのまま帰ろうかな。
意を決して、ジムのスタジオに入ってインストラクターのいる前方にいてエクササイズをこなしたら、今日の体調では続かないだろうと考え、少し後方にずれた。
エクササイズ45分をなんとかやり終え、疲れきって外に出たら、もうすっかり外は暗くなっていた。
夜風が滲む汗を撫でて、気持ちがいい。
上司からまた着信履歴が幾つか入っていた。
電話するしかない。
車のエンジンをつけ、停めている駐車場の中から電話をする。
電話を掛け終わり、アクセルを踏む。
桑田佳祐の3枚組ベスト・アルバムが流れる。
いつもなら大渋滞を引き起こす幹線道路なのに、なぜか今日はスイスイと流れている。中心市街地のビル群の灯りが綺麗に輝いていて、流れてゆく車のライトが優しく交差している。
また今日が終わった。
一度でも、ちゃんとこの世界の中で目覚めたことなんてあったのだろうか?
一度でも、無心に、真剣に、自分の夢だけをひたすら追い続けたことがあったのだろうか?
こんな人生じゃなかったのに・・・。