淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「Everything But The Girl」の再発「Temperamental」を聴く。

2015年09月30日 | Weblog
 輸入盤で新たにリイシューされた、「エブリシング・バット・ザ・ガール」の「Temperamental」を聴く。

 今回は2枚組で、おまけの1枚はアルバムのクラブ・ミックスなどを集めたもの。これがまた中々いい。

 「エブリシング・バット・ザ・ガール」の音楽って、ネオ・アコースティックで静かでオッシャレーでちょっとボサノバっぽくてジャジーでちょっとポップでアンビエントでと、まさにイギリスの音がぷんぷん匂っているという路線だったんだけど、この「Temperamental/テンパラメンタル」は、テクノでクラブでハウスでエレクトロニカでと、打ち込み全開のダンス・アルバムへすっかり変わっていて、ある意味、それまでのアンニュイな「エブリシング・バット・ザ・ガール」が好きだったファンからは、大いなる不評を買ったアルバムでもあった。

 僕はアルバム「Temperamental」を、実は数年前、青森市内の「ブック・オフ」の100円コーナーで見つけて買った。100円である。
 「Temperamental」と「悲しみ色の街」(このアルバムは300円だったと思う。もちろん買った)あたりの「エブリシング・バット・ザ・ガール」を持っていなかったので、100円という値段にはなんとなく複雑な気分で、果たしてその価格を喜んでいいのか悲しんでいいのか、よく分からないまま家に帰った覚えがある。

 でも、アルバム自体は素晴らしい傑作で(賛否両論はあったけれど、僕は絶対的に支持派だった)、今回こうして、輸入盤ではあるものの再発されたことを心から喜びたい。

 前段でも触れたように、アルバム「Temperamental/テンパラメンタル」、ハウスとエレクトロニカ路線である。
 ただし、やっぱり根底に流れているのは、メランコリーでアンニュイなサウンドであり、イギリス独特の湿り気と暗さが漂っている。

 それがいい塩梅のスパイスを効かせていて、アルバム「Temperamental」全体に翳りを感じさせているのだ。

 「Everything But The Girl」の「Temperamental」もまた、秋にこそ聴くべき音だろう。

 いいんだよなあ、この乾いていながらどこかに哀しみが漂う、そのリズムの繰り返しがまた・・・。
 癖になる。











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映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」。ついに後編で失墜、あーあ。

2015年09月29日 | Weblog
 諫山創の原作コミックを実写映画化した「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」。その2部作の後編が公開された。
 映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」だ。

 前編がそれなりに面白かったので、後編も期待して映画館へと急いだ。
 監督は樋口真嗣。主演は三浦春馬。そのほか、長谷川博己、水原希子、石原さとみ・・・。そして脚本を、「GANTZ」の渡辺雄介と、なんと映画評論家の町山智浩が担当している。町山智浩の書く本が大好きなので、今回の脚本参加は結構嬉しかった。

 ところが今作、上映時間が正味たったの80分。
 最初のシーンで前作のストーリーをざっとなぞるように紹介するので、エンドロールと合わせて差し引いたら、いったいどのくらいの上映時間になるのだろう?

 ネタバレになってしまうので、巨人の正体や、ラスト、超大型巨人によって破壊された外壁でのエレンたち調査兵団たちと巨人との攻防戦については詳しく書けないけれど、余りにもさらっとし過ぎて、唖然としてしまう。

 あの壮大な巨人サーガって、こんな単純な物語にすぎなかったわけ?
 そりゃあ、前後編という規制された短い時間で「進撃の巨人」のすべてを語り尽くせというのは酷かもしれない。酷かもしれないけれど、これはこれでちょっとあんまりじゃない?
 
 それに、映画自体「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」として独立している一本なのであれば、もう少し時間をとって、ちゃんとそれなりの物語を語ってほしかった。

 これだと、前後編合わせて一本の映画にしたほうがよかったのでは?
 2本分の映画料金を払わされるのは辛いと思う。マジで。
 単なる後編は付け足しだと批判されても仕方がない。

 前編が期待を持たせたぶんだけ、後編での急激な失墜状態・・・。
 映画を2本に分けた意味がまったく理解出来ませんでした。

 参ったね、こりゃ。









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天海祐希主演、テレ朝ドラマスペシャル「緊急取調室」~女ともだち~。井上由美子がいい脚本書いてます。

2015年09月28日 | Weblog
 9月27日の夜9時、テレビ朝日系ドラマスペシャル「緊急取調室」~女ともだち~を観た。

 このドラマ「緊急取調室」、木曜日の9時台に放映されていた時からのファンで、毎週欠かさず観ていた。
 なので、今回、ドラマスペシャル「緊急取調室」~女ともだち~として特番が組まれていたことを知ってから、放映当日の夜を楽しみにしていたのである。

 こういう、スペシャル版を組めるようなドラマ番組をたくさん持っているテレ朝、やはり強い。

 ドラマ「緊急取調室」では、天海祐希が警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」(通称キントリ)の女性取調刑事を演じている。
 そして、彼女と一緒に事件を解決する仲間たちに、田中哲司(彼は上司役)、小日向文世、大杉漣、でんでんが加わる。

 「緊急取調室」~女ともだち~の脚本は、連続ドラマの時と同様に、井上由美子。
 話題をさらった上戸彩主演の不倫ドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち」とか、黒木瞳主演の「おトメさん」、それから月9キムタク主演「エンジン」(このドラマは素晴らしかった)などの脚本を書いた、あの井上由美子である。

 ある日、女子刑務所から仮釈放されたばかりの元美容師の松下由樹が、人を殺したと突然警察に出頭してくる。
 恋人を殺した罪で6年間服役して仮釈放が認められ、不可解にも、そこから僅か3時間15分後に「人を殺した」と言って自首してきたのだ。

 そして供述通り、その場所から、彼女自身の指紋や皮膚が付着した凶器と男性の遺体が発見される。
 しかし、遺体の死亡推定時期は約1週間前だった。つまりそれは、刑務所に収監中だった彼女には到底遂行不可能な犯行ということになる・・・。

 ここまで、ドラマが始まって一気に語られるので、次がどう展開してゆくのか気になって、またその先が観たくなる。
 井上由美子、やはり脚本上手いわ。

 ただ、ここからがちょっと問題で、松下由樹と斉藤由貴が共に親友役ということも語られるので、観てゆくうちに犯人像がすぐに絞られてしまう。
 そこが少し、このドラマ「緊急取調室」~女ともだち~の弱点ということになるのだろうか。

 まあ、最後の最後にもう一捻りのどんでん返しがあるので、そこに来てやっと、脚本家井上由美子の面目躍如ということにはなるのですが・・・。
 








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日曜日の静かな黄昏どき。南東の空には満月。涼しげな風が吹いてきた。

2015年09月27日 | Weblog
 夕方。黄昏どき。日曜日の夕暮れ。
 大音響で、「流線形」の「恋のサイダー」。

 淋しくはないけれど、だからといって特に愉しいわけでもない。
 なんとか精神の均衡は図っている。辛うじて保っている。

 負けないように。苦しまないように。
 とにかく、なんとか心を落ち着かせる。

 ダークサイドに落ちないように。どうせ、いつかは死ぬんだから。そんなに深刻に物事を捉えないように。そう自分に言い聞かせる。

 体重は4キロ落ちたままキープしてる。
 ちゃんとスポーツジムにも週2回のペースで通ってる。
 K新報のコラムも、きちんと締め切り日前には提出してる。
 論考を書いた「津軽学」はもうすぐ発行されるらしいし。
 書き続けないと。毎日毎日、書き続けて、きちんと本にして世に出さないと。

 だから、いいんだって。
 だから、これで大丈夫なんだって。

 でも、引き際だけは気をつけてね。恥ずかしい真似だけは絶対にしないでね。辞め時は潔くね。
 無様な真似だけはしないでね。
 終わりよければ、すべてよしだから。

 ふと、東の空を眺めた。
 南東の方角に、ぽっかり満月が浮かんでる。
 もうすぐ、日が暮れようとする黄昏の空に綺麗なお月様が浮かんでる。

 きちんとした日常を送ることが大事なんだ。
 規則正しい生活だけが救ってくれるんだ。

 なんとかこうして生きてゆくんだ・・・。

 







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映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」。ビーチ・ボーイズのB・ウィルソンの半生を描く。

2015年09月26日 | Weblog
 ビーチ・ボーイズもまた、大好きでご贔屓なバンドのひとつである。

 最初に買ったビーチ・ボーイズのアルバムは、「偉大なる15年」(邦題)だったので、それほど初期からのファンということにはならないのだけれど、もちろん、「サーフィンUSA」とか「グッド・ヴァイブレーション」とかのシングルはよく聴いていたし知っていた。
 ただ、名作中の名作と呼ばれているアルバム「ペット・サウンズ」は、そういう経緯でいうと、後追いで聴いた遅れファンだといえなくもない。

 ビーチ・ボーイズとは、イコール、ブライアン・ウィルソンだと言い切っても構わないだろう。
 ほぼビーチ・ボーイズの曲はブライアン・ウィルソンが書いてきたわけで、彼の存在なくして偉大なるビーチ・ボーイズは語れないのだから。

 ブライアン・ウィルソンの半生は波乱に満ちている。
 ビーチ・ボーイズのファンなら誰でも知っている事実である。
 そのブライアン・ウィルソンの半生が映画化された。なので、ずっと観たかった映画である。

 映画は、1960年代の、人気絶頂期から「スマイル」制作時、少しずつ精神を破壊してゆくまでを描くポール・ダノ編と、1980年代、薬漬けで精神的不安定を引き摺りながらメリンダという最愛の女性にめぐり合う過程を描くジョン・キューザック編とに分かれていて、その2つの時代が映画の中で交互に描かれてゆく。

 つまり、若きブライアン・ウィルソン時代を、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・ダノ、そして中年に突入した時代をジョン・キューザックが演じるという構成だ。
 ところが、観ていてどうしてもジョン・キューザックには違和感を覚えてしまう。ポール・ダノは本人にかなり似ていて違和感がまったくないのだけれど・・・。
 なんで、ジョン・キューザックなの?

 ただし、映画自体は面白い。
 特に、ビーチ・ボーイズのファンにはたまらないだろう。
 数々のヒット曲がバックで流れるのはもちろん、「ペット・サウンズ」から幻のアルバムとなった「スマイル」制作時(後年「スマイル・セッションズ」として蘇ったけれど)、心が少しずつ壊れてゆく過程と、妻メリンダと出会って再び音楽への希望を見いだしていく過程とが、両方ともリアルに描かれているからだ。

 映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」の監督は、アカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」のプロデューサーだった人で、この映画が初監督となるビル・ポーラッド。
 この監督、なかなか、上手にこなしている。










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ON THE ROAD 2015 "Journey of a Songwriter"青森公演。なんと3時間!②

2015年09月25日 | Weblog
 2015年9月23日水曜日。
 「リンクステーション青森」会場前に到着したのが午後の5時半。
 夕暮れが迫っている。
 
 それにしても初めて見る光景だ。入場者たちがすでに会場をぐるりと囲んでいるのである。
 たぶん、本人確認のチェックを行うために入場ゲートで手間取っているためだろう。

 こっちは一人分のチケットをやっと手に入れたので、一緒に観る仲間はいなかったけれど、事前に何人かの友達とラインで連絡を取り合っていて、何人かと場内で落ち合うことに。

 入場した際にやっと座席を確認できるというシステムなので、係りの人からドキドキしながら入場券を貰って席を確認したら、なんと最悪の2階席!
 仕方が無い・・・。
 それでも頑張ってめげずに楽しもう。

 独り、座席に着いて開演を待つ。
 観客たちの異常な盛り上がりの歓声が響き渡り、始まる前から凄まじい熱気に場内は包まれている。

 6時から始まるというだけど、この混雑振りだと5分か10分は遅らせるんだろうと高を括っていたら、突然場内が暗くなる。
 えっ? 定刻のオープニングかよ?

 インストの「永遠のワルツ」が流れ、いきなり幕が開いて「光の糸」!
 大歓声があがる。
 おおっ! 浜省だっ!
 コーラス2人を入れてバンドは11人、そこに浜田省吾本人が加わる編成となっている。

 「光の糸」、「旅するソングライター」、「マグノイアの小径」、「美しい一夜」(アルバムで一番好きな曲だ)という順番で、最新アルバム「Journey of a Songwriter」とまずは同じ編成で歌われてゆく。
 MCで浜省自身が、今回のコンサートは第1部を全曲最新アルバム「Journey of a Songwriter」で構成し、続く第2部は怒涛のパーティ・チューンを演奏するとステージから告げると、場内からは大喝采があがる。

 「サンシャイン・クリスマスソング」、「五月の絵画」、「瓶に詰めたラブレター」、「ハッピー・バースデーソング」、「夢のつづき」、「夜はこれから」、「恋する気分」、「きっと明日」、そして重厚な「アジアの風 青空 祈り Part1/アジアの風 青空 祈り Part2/アジアの風 青空 祈り Part3」、ラストの「誓い」と、バックのスクリーンに映し出される映像とのコラボによって、次々と歌われてゆく(若干曲は前後しているかもしれないので、その点はご勘弁を)。

 これも名曲、「きっと明日」を後半部分に持って来たのは、前半のアップテンポ、中盤の静かめなアコースティック、そして後半のハードなナンバーと色分けした、その結果だろう。
 なので、第1部は最新アルバム「Journey of a Songwriter」の曲順にきちんと並べられて歌われたというわけではない。

 第1部が終わって、15分の休憩が入る。
 いわゆるトイレタイムということになるのだろうけれど、大型スクリーンで「Journey of a Songwriter」に関するフォトが次々と映し出され、それに伴うようにして、ピアノでアルバム「Journey of a Songwriter」の曲の一部がアレンジされて流れるという仕掛けだ。
 当然、トイレなんか行かずに、その15分にわたるスクリーンとアコースティック・ピアノを黙って聴いていた。

 そしてコンサートは、いよいよ怒涛のパーティ・タイムへと突入する!
 「ON THE ROAD」と「J.BOY」が演奏されたころには、場内は完全に狂乱状態!
 全員が拳を振り上げて、「ON THE ROAD」と「J.BOY」を大声で歌い出す。もちろん、わたくしめも大声で絶叫する。
 ちょっとだけ、目頭が熱くなった。

 ここで一旦、全員がバック・ステージに引っ込んだ。
 当たり前の如く、アンコールの大合唱!

 再登場して、いきなりの「愛奴」の名曲、「二人の夏」が歌われ出す。
 そうです、あの山下達郎もカバーした、永遠のサマー・アンセム「二人の夏」である。胸がきゅんとして少し苦しくなる。
 そして、これも名曲「ラストショー」。
 この曲を、いったいこれまで何千回、車の中、大音響で流したことだろう?

 結局、アンコールは2回も行われ、最後の最後に「青空のゆくえ」で〆る。
 これもまた、名曲である。
 もう若くはない2人の恋の行方を歌ってゆく、切ない、そして悲し過ぎるラブソングである。

 時間は既に3時間!
 ホールのコンサートで、3時間!
 大満足です。

 終了したのが午後の9時。
 外に出たら、ひんやりした夜気が休日の静かな夜の街に流れていた。

 ソウルメイト2人と待ち合わせて飲みに行くことに。
 冷えたビールが美味いっ!
 いいコンサートを観終えたあとで飲むビールの味、これもまた格別だ。
 
 たぶん、これで青森でのコンサートは最後かもしれないけれど・・・。
 いいコンサートでした。

 そりゃあ、2011年の5月に横浜アリーナで観た「ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend"」の圧倒的な素晴らしさには負けるけど・・・。











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ON THE ROAD 2015 "Journey of a Songwriter"青森。凄いの一言!①

2015年09月24日 | Weblog
 9月23日水曜日。
 ついに、浜田省吾の「ON THE ROAD 2015 "Journey of a Songwriter"」青森公演当日がやって来た。

 浜田省吾である。
 何度も何度も何度も何度も繰り返しここで書き続けてきた、あの浜田省吾である。

 浜省が好きですと言うと、決まって「ああ、あの『片思い』の浜省ね」とか、「ああ、僕も好きですよ浜省、『もうひとつの土曜日』とか『J・BOY』っすよね」とか、短絡的に言われ続けてきた。

 確かに「片思い」も「もうひとつの土曜日」も「J・BOY」も名曲だと思う。
 それから「悲しみは雪のように」だって、「星の指輪」だって、「ロンリー」だって名曲だ。でも浜田省吾のそれは、ほんの一断片に過ぎない。
 なので、うんざりするけれど、あえてそこで反論はしなかった。「そうだよね」と答えるしかない。疲れるから。話すとその100倍も反論しなくてはならなくなるから・・・。

 別に浜田省吾の音楽だけを心から愛しているわけじゃない。
 同じくらい、ローリング・ストーンズもビートルズもポール・ウェラーも山下達郎も松任谷由美も角松敏生もレディオヘッドもボブ・ディランも大好きだ。
 もちろん、今ここに挙げなかったアーティストもほかにたくさんいる。思いついたままに列挙すると、こういうことになる、
 明日になったら、また別のアーティストたちをセレクトしているかもしれない。

 大好きなアーティスト、大好きなアルバム、それには当然にして、ワケがある。
 それはなにか?
 それは、そのアーティストの音楽に、あるいはそのアルバムに、心から救われたからである。
 心から感動し、力を貰い、死のうとさえ思った苦しい心を、それらが溶かしてくれたからである。

 音楽がなかったとしたら、今こうしてこの世界に生きてなんかいなかったかもしれない。心底、そう思っているからだ。
 大袈裟と笑うなら、笑ったって構わない。

 そんな、心から愛しているアーティスト、苦しいときに心底救われたアルバム、その中のひとりが浜田省吾だった。

 浜田省吾は、今年の春、新しいアルバムを世に出した。
 「Journey of a Songwriter」である。
 「Journey of a Songwriter」は、ベストやライブ盤を除いたオリジナル盤としては約10年ぶりとなる。
 まさか、新しいアルバムが聴けるとは思っていなかった。これが正直な感想だ。
 もう新しいアルバムなんて浜省は作らないんじゃないか、そう思っていたのである。

 それに正直に告白すると、それほど期待していなかったということもある。
 これまでの過去の楽曲を超える、素晴らしい曲を書けるとは思っていなかったのである。そりゃあ、本音では、傑作アルバムを期待していたことは言うまでも無いけれど・・・。アルバムを聴いて、失望するのが怖かったのだ。

 ところが・・・最新作「Journey of a Songwriter」は素晴らしかった。
 傑作だった。
 確かに、これまでの、あのハードで疾走感あふれる「胸きゅん」のアンセムはないけれど、これはこれでアリだと思った。
 なにしろ、それぞれの楽曲のメロディラインがどれも素晴らしく、聴いていて飽きがこないのである。どこか、暖かさがあるアルバムだった。

 そしてその「Journey of a Songwriter」は、オリコンのアルバム・ランキングで初登場第1位を記録した。
 ベスト・アルバムだった「The History of Shogo Hamada "Since1975"」以来、14年半ぶりとなる第1位だった。

 加えてアルバム「Journey of a Songwriter」、オリジナル・アルバムにおける歴代最長間隔首位獲得記録を打ち立て、この1位獲得で、浜田省吾は4年代(1980年代、1990年代、2000年代、2010年代)連続で1位を獲得したのである。
 この記録は他に、徳永英明、桑田佳祐、山下達郎、松任谷由実、氷室京介、竹内まりや、サザンオールスターズの7組だけが達成している(「ウィキペディア」による)。

 それから、60代アーティストとして、シングル・アルバムを通じ2週連続首位は史上初で、最年長での2週連続首位を達成(これまで最年長記録は、竹内まりや59歳6か月で、それは2014年9月29日付アルバム「TRAD」)した。

 浜田省吾、凄い。

 その浜田省吾が、「ON THE ROAD 2015 "Journey of a Songwriter"」と銘打った大規模な24都市34公演のコンサート・ツアーを決行する、そしてその中に今日の青森公演が含まれている。
 行くしかない。

 ということで、行って来ました。
 「リンク・ステーション青森」、浜田省吾「ON THE ROAD 2015 "Journey of a Songwriter"」へ!

 その模様は明日また・・・。











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NHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」。このテレビ、衝撃的だ。

2015年09月23日 | Weblog
 2014年、老衰死が、過去最多となる75,000人に達したという。

 今、日本は未曾有の超高齢社会に突入している。
 内閣府の統計によると、総人口が減少するなかで高齢化率は上昇し、高齢者人口は、「団塊の世代」(昭和22(1947)~24(1949)年に生まれた人)が65歳以上となる今年2015年が、3,395万人となる。

 その後も高齢人口は進み続け、平成54(2042)年に3,878万人でそのピークを迎える。
 その後は減少に転じるのだが、高齢化率は上昇して、平成72(2060)年には高齢化率が39.9%にまで達し、2.5人に1人が65歳以上となる。

 2.5人に1人が65歳以上!
 街を歩いても、どこもかしこも老人だらけという凄まじい状況になるのだ。

 9月20日の日曜日、テレビで夜9時からオンエアされた、NHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」は衝撃的だった。

 65歳以上の高齢者が3,000万人を超えて超高齢社会に突入したこの日本では、医療の進歩で延命化が急激に進み、長寿化に向かったことで、老衰死で亡くなるケースが増えている。

 単なる死因の一つである老衰死そのものと、超高齢社会との綿密な関係性は特にないのかもしれないけれど、高齢老人が増えるということは、それだけ病気や死亡要因が多岐にわたってゆくということにも繋がるわけで、それだけ時機を得たテーマであると思われる。

 樹木希林のナレーションがいい。
 最新データで「老衰死」そのものが戦後最多となったことを、まず番組の中では語られる。
 老衰死とは、ほかに何らかの病気を併用していたとしてもその病気が直接起因しておらず、加齢とともに自然に生を閉じることをさす。

 NHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」は、入所者平均年齢が90歳を超える都内特別養護老人ホームを丁寧に取材する。
 そして、世界の医療最前線も同時に取材してインタビューを行い、老衰と細胞死との関係を解き明かしてゆく。

 よく取材を許したものだとちょっと吃驚したのだけれど、90歳を過ぎて寝たきりになってベッドで眠り続ける女性と、それを見守る家族の姿を番組のカメラが追ってゆく。
 最後にベッドでその死を看取る瞬間までカメラが回るのだけれど、やはりその旅立つという厳かな儀式を観ていると、自然に目頭が熱くなった。

 それにしても、凄いドキュメンタリー番組だ、NHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」。

 






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「九月の暖かい日差しが差し込む、休日お昼どきの蕎麦屋で焼き味噌を舐めながら飲む、とても冷えた麦酒」

2015年09月22日 | Weblog
 空が青い。

 千切れた小さな雲がゆっくり流れている。
 少しだけ、心地よい秋めいた風も吹いている。
 気温は25度。北国の九月下旬にしては暖かい。

 太陽が眩しい光を放っている。
 中心市街地は人影が疎らで、次の信号まですっかりと見渡せるほどだ。
 腕時計を見たらちょうどお昼の12時。
 今日は午後1時半から、ジムで「ボディ・コンバット」のエクササイズがある。

 中心市街地の外れに新しく出来た蕎麦屋さんに、ふらっと入ってみた。
 小奇麗な木材を使った、ちょっと洒落た店内で、BGMで古い50年代や60年代のブルースやR&Bが静かに流れている。

 辛い大根おろしが乗った冷たい蕎麦を注文する。
 それとビール。生をひとつ。
 昨日の夜は家の近く、新町通りのリーガル・ショップの向かいにある寿司居酒屋に入って、冷の日本酒を飲んだので、今日ちょっとそれはパス。

 ついでに、たまご焼きと焼き味噌をたのむ。
 焼き味噌が美味い。胡桃(くるみ)が中にまぶしてある。
 箸で少しずつ掬って口に入れながら、冷えたビールを飲んだ。

 厚い硝子窓から、明るい九月の日差しが差し込んでくる。
 休日のお昼に飲む冷たいビール。
 美味しい。

 今日は、これからスポーツジム行くの、やーめたっと。
 飲んじゃったし・・・。
 明日から頑張ろうっと。

 こうやって何も考えず、好きなものを食べて、煩わしい人間関係だとか辛い仕事のことなんて忘れ去り、気ままに、そしてただ流れるように生きていけたなら・・・どんなにいいだろう。
 

 明日は浜田省吾のライブがある。
 たぶん、大規模な全国ツアーはこれが最後だろうと思う。
 浜省がこれで見納めなら、こっちもこっちできちんと覚悟して臨まないと・・・。

 いろんなものが、疾風の如く、跡形もなく過ぎ去ってゆく。
 今、この一瞬一瞬が勝負なんだ。








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遂に出ました! キース・リチャーズ最新アルバム「クロスアイド・ハート」。好きですっ。

2015年09月21日 | Weblog
 スポーツジムに通って1時間ほど汗を流し、その日のうちに必ず新聞に目を通してテレビニュースも観るように努め、なるべく映画館に通って封切られた話題の映画を観て、音楽も一日最低3~4枚のアルバムを聴くようにしている。
 ブログはきちんと一日ごとに更新し、本も出来うる限り読む時間を工面して、録画して溜まった映画も一日に最低一本は観る努力をしている。
 もちろん、ちゃんと仕事もこなしています。
 ただ、寝る時間はほとんどありませんが・・・。

 そんな、シルバーウイーク。
 ローリング・ストーンズのギタリスト、あのキース・リチャーズ、23年ぶりとなる待望の通算3作目のソロ・アルバムが届いた。

 遂に出ました! 楽しみにしていたキース・リチャーズ最新アルバム「クロスアイド・ハート」である。

 ローリング・ストーンズには暗黙の了解があって、グループ活動中は各自のソロ・アルバムは出してはいけないらしい。
ツアーも終わって一段落したので、この時期を選んでキースはソロ・アルバムをリリースしたのだろう。

 インタビューでキース、ローリング・ストーンズの新しいアルバム制作にも言及していて、それが本当なら、次はストーンズの最新作が聴けるという、まるで夢のような話も現実味を帯びてくる。
 聴けるのだろうか、マジでローリング・ストーンズの新作を。

 そしてアルバム「クロスアイド・ハート」、このアルバムいいと思う。
 これまでのリリースされたキース・リチャーズのソロ・アルバムよりも、好きだ。

 まず、1曲目の「クロスアイド・ハート」が意表をつく。
 なんと、アコギによるカントリー・ナンバー。そうきたか、キース。
 そして、続く2曲目の「ハートストッパー」と3曲目「アムネシア」が、キャッチーでハードなロックンロール。この2曲も素晴らしい。

 そして、シングルになった5曲目の「トラブル」。
 この曲、疾走感溢れるロック・チューン。

 今回のアルバム「クロスアイド・ハート」、ハードなロックがあり、カントリーがあり、レゲエ・ナンバーがある。
 ヴァラエティに富んだ、ご機嫌なアルバムに仕上がっている。
 ノラ・ジョーンズとのデュエット曲、「イリュージョン」も入っている。

 さらに、日本盤だけ特別にボーナス・トラックとして「ラヴ・オーヴァーデュー featuring リー・“スクラッチ”・ペリー」が収録されている。
 日本盤を買うのがお薦めです。









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映画「S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」。やっと観ました。でも・・・。

2015年09月20日 | Weblog
 日曜日。7時起き。
 今日は朝から仕事が入っている。
 早朝、青森港新中央埠頭に着岸する大型客船への歓迎セレモニー、そのあと「敬老会」出席が2件組まれている。

 朝刊は、一面でかでかと「安保法成立」、「日本の防衛 新段階」の文字が躍る。
 集団的自衛権、後方支援、人道復興支援と、日本はこれまでと大きく舵を右に切ったことになる。海外のメディアも対日本への関わり方でそれぞれ対応が異なるようだし・・・。

 そんな折、別に今回の「安保法成立」を見通したわけでもないのだろうけれど、国家の転覆を狙うテロリストとの戦いを描いた、日本映画「S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」が現在公開されている。
 その映画、やっと観ることが出来た。

 漫画が原作で、向井理が主演して、綾野剛や新垣結衣、オダギリジョーらが共演した、TBSテレビドラマ「S 最後の警官」の劇場版である。
 当然、日曜日の夜9時から放映されていたTV版のほうも欠かさず毎回観ていた。
 今回の「S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」は、テレビドラマ版の続編として映画化されたものである。

 突然、太平洋沖で核燃料を積載した巨大輸送船が、何者かの手によって乗っ取られるという事件が発生する。
 そしてそれとほぼ同時刻、警察庁特殊急襲捜査班NPSに、子どもたちを乗せたバスが何者かにジャックされたとの通報が入る。
 そこから、同時多発に引き起こされた事件は大きく一つに結び付き、国家を揺るがす大事件へと発展してゆく・・・。

 ストーリー自体は面白いはずなのに、テレビ版のメイン演出を務めた平野俊一の演出がイマイチ冴えず、テンポがなくて盛り上がらない。
 折角お膳立ては整ったのに、ラストのアクションも緊張感に欠けていて、それほど楽しめない。
 向井理もオダギリジョーも頑張っているのに残念だ。

 これだとテレビ版「S -最後の警官-」のほうが、数倍面白かった。
 演出が良かったら、最後の手に汗握る戦闘シーン、かなりのスリルとサスペンスで描かれていただろうに・・・。










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Tofubeats、メジャー・セカンドアルバム「POSITIVE」。時代はすでにトーフビーツだぜぇ!

2015年09月19日 | Weblog
 5日連続して続く秋の大型連休「シルバーウイーク」が今日から遂に始まった。
 でもこっちは仕事が入っている。仕方がない。
 ただ、びっしり日程が詰まっているわけじゃないので、そこは上手に遣り繰りして息抜きするしかない。

 それにしても、仙台が凄いことになっているらしい。
 大型連休「シルバーウイーク」の4日間、あの「嵐」のコンサートが宮城の利府町「宮城スタジアム」で開かれるということで、嵐のコンサートに向かうファンらが続々と仙台駅に終結しているのだとか。

 「河北新報」に、そんな「嵐」の関連記事が載っていた。
 まあ、こっちは何処にも行けないので、別にいいんですけど・・・。
 
 今日は日中遠出したので、夜はいつものように音楽を聴いてゆっくり過ごすことに。
 tofubeats、トーフビーツにとって、メジャー・デビューしてから2枚目となるアルバム、「POSITIVE」がアマゾンから届いたからだ。

 今回のtofubeatsセカンド・アルバム「POSITIVE」、参加ミュージシャンたちの顔ぶれが凄い。
 オカダダに「くるり」の岸田繁、KREVAに小室哲哉。それから、玉城ティナに「EGO-WRAPPIN'」の中納良恵。

 僕は初回限定盤を買ったので、おまけとしてこれまでの「水星 feat. オノマトペ大臣」から最近の「STAKEHOLDER」まで、数多くの楽曲がDVDとして収録されているのだ。
 それと、アマゾンで予約したので、限定のステッカーも(パソコンの横にぺたっと貼り付けました)。

 前々作「lost decade」より前作「First Album」が。そして前作「First Album」よりも今作「POSITIVE」が数段良くなっている。
 2曲目の「POSITIVE feat.Dream Ami」、続く3曲目「T.D.M. feat.okadada」、そして5曲目のミディアム・アップ・ナンバー「STAKEHOLDER」もいい。
 アルバムのラストを飾るインスト・ナンバー「I Believe In You」もすんごくイカしてる。ノリノリのダンス・ナンバーである。

 スローナンバーもあるにはあるけど、アルバム「POSITIVE」、ほぼ全曲が軽快でダンサブル。ポップで踊れるナンバーが怒涛の如く続いてゆく。

 2曲目の「ポジティブ」なんて、「思い通りいかなくてもポジティブな気持ちでまた頑張ればいいし。そんなのでいいんじゃない?」という前向きな歌詞が、テンポのいいメロディとビートに乗ってハジけ飛びながら進んでゆくのだ。

 ポジティブにいきまっしょい(それがなかなか難しいですが・・・)!
 時代は、もうトーフビーツだぜぇ!








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傑作! この映画は切ないよ。「あの日のように抱きしめて」、そのラストはあまりにも悲し過ぎる。

2015年09月18日 | Weblog
 映画館に逃げる。

 「シネマ・ディクト」。
 観た映画は、クリスティアン・ペッツォルト監督、主演ニーナ・ホスとロナルト・ツェアフェルトによる恋愛+サスペンス+戦争ドラマ、「あの日のように抱きしめて」だ。

 戦争が終わった1945年のドイツ。
 アウシュヴィッツ強制収容所から命辛々帰還した女性ネリー(ニーナ・ホス)は、銃で顔をズタズタに傷付けられて、重症を負い、顔面の修復手術を受ける。元通りの顔に復元して欲しいと医師に懇願するのだが、当然そこまでは叶わない。

 彼女は同じアウシュヴィッツ強制収容所へと連行され、現在は行方知らずになっている夫ジョニー(ロナルト・ツェアフェルト)との再会だけを願って辛い日々を生きている。
 必死で夫の行方を探し続けるネリーは、ある日ついに、場末の酒場で働く彼を見つけ出す。

 やっとの思いで再会を果たすネリーだったが、妻は既に収容所で死んでしまったと思い込んでいる夫のジョニーは、顔が変わってしまった彼女のことを、自分の妻であることに気付かない。
 死んだ妻とは単に似ている他人だと信じている彼は、妻が所有している莫大な遺産を手に入れようと、彼女に対し、妻のふりをして遺産を山分けしようと持ち掛ける・・・。

 シリアスで重厚な人間ドラマである。
 映画はどこまでも重く、暗いトーンに終始する。
 でも、美しいシーンもたくさんある。二人が静かな森の中を相乗りしながら自転車を漕ぐシーン、あるいは妻の着ていた古着を他人だと信じている彼女に着せてみるシーン・・・。
 観ていて、切なくなる。

 そして、ラストがとにかく素晴らしいのだ。
 すべては、ラストの、あまりにも切なくて美しいシーンへと流れてゆく。
 ラストには胸が締め付けられる。

 こういう、悲しくて切ないラストシーンも、観るのは久々のことだ。
 ラストでニーナ・ホスが呟くように歌う、クルト・ヴァイルの名曲「スピーク・ロウ」、これがまた素晴らしい。

 ヒッチコックの名作ミステリー映画「めまい」を彷彿とさせる傑作と絶賛する向きもあるようだけれど、映画「あの日のように抱きしめて」、絶対にお薦めです。

 いやあ、いい映画って探せばまだまだいっぱいあるんですねー。











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青森工藤パン「イギリストースト」東京デビュー、週刊ダイヤモンド「頭取ランキング」、東京は激しい雨。

2015年09月17日 | Weblog
 東京は朝から雨。
 肌寒い。
 憂鬱な空から激しい雨が落ちている。

 起きてテレビを点けたら、昨日の夜に引き続き、埼玉県熊谷市で6人が殺害された事件の続報が。
 任意同行した際に警察署前から逃げ出したという、ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者についてのニュースだ。
 もしも、彼を警察が取り逃がしていなかったとしたら・・・非常に悔やまれる。

 そして、青森市民なら誰もが知っている、あの「イギリストースト」。
 その美味しいパンが、ついに東京デビューを果たしたのだとか。
 青森に本社がある工藤パンの「イギリストースト」。かなり甘いけれど、とにかく独特の美味さがある。
 それが期日限定で「日本橋高島屋」催事場で販売されているという。東北以外で売られるのは初めてだということだ。
 工藤パンの「イギリストースト」、売れるといいけど・・・。

 そんな木曜日、今日も雨が降る都内を周る。
 お昼は、昨日の夕食に引き続いて、立ち食いの「いきなりステーキ」。今日は300グラム。
 それにしても、毎日、肉、肉、肉!
 「いきなりステーキ」には2日連ちゃんである。

 仕事を終え、言葉に出来ない疲労感を引き摺って、やっと東京駅へ。
 八方ふさがりである。疲れも倍増している。
 
 新幹線に乗り込み、新青森駅までの間「週刊ダイヤモンド」を読む。
 特集記事の「頭取ランキング」というのが凄い。

 頭取という言葉、江戸時代の雅楽に由来するのだとか。
 合奏の間、最初に音を出す人を「音頭取」と呼んだのが始まりらしい。それが、組織の先頭に立つ代表者の呼び名となったのである。

 記事では、銀行頭取ランキングというのも堂々と載っていて、なんと総合第1位に輝いた頭取は、「スルガ銀行」のトップ。
 この人、1年間の報酬総額、2億円!
 2・・・2億円って・・・!

 新幹線の中、眠気が一気にぶっ飛んだ。









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「雨のとうきょうNIGHTCLUBBING」

2015年09月16日 | Weblog
 午前中、淡々と仕事をこなす。
 内部の打ち合わせ。外部からの訪問者。メールでの遣り取り。電話による確認・・・。

 色んなことが次々と周りで起こっていても、日々の仕事を黙々と続けるしかない。必要以上深刻に考え過ぎたら、奈落の底へと真っ逆さまに落ちてしまう。またあの、暗鬱なダークサイドへと取り込まれてしまう。
 毎日を丁寧に生きてゆくしか、そこから脱出する術(すべ)はない。

 時間がかなり押してきたので途中で打ち合わせを切り上げ、そこから「新青森駅」へと向かう。午後に重要な打ち合わせがあって、急いで新幹線に乗り込み、東京まで行くためだ。

 車内で、持参した書類を眺め、新聞に目を通す。
 昨夜眠ったのが午前1時過ぎだったので、途中、猛烈な睡魔に襲われて、結局数十分眠ってしまった。

 午後、東京駅に到着する。
 なんの感慨もない。
 仕事で来たら、一瞬でそこは東京じゃなくなってしまう・・・。大きな大きな、巨大な巨大な、仕事場でしかない。

 激しい疲労が伴う仕事の打ち合わせがやっと終わって、すっかり暗くなった街を歩く。
 雨が降ってきた。
 この街に来ると、いっつも雨が降る。
 台風が直撃したこともあった。晴れ渡った青空なんて、ここずっとお目に掛かったことがない。

 いつものように夕食は、「いきなりステーキ」で200グラムのステーキ。
 夕食を終え、傘を差すのもかったるかったので、雨に濡れながら定宿までの道を歩く。
 ホテルについて、チェックイン。
 部屋に入ってすぐに風呂に浸かり、そのあとベッドに横になってテレビを点ける。

 集団的自衛権の限定的行使容認を含む安全保障関連法案が、参院平和安全法制特別委員会でもめにもめていて、審議が止まった膠着状態の模様がテレビ画面に映し出されている。

 ホテルの窓に、夜の雨が当たっている。
 高層ビルの点滅灯が真っ暗な夜空で輝いていて、遠くのビル群は雨に霞んでほとんど見えない。

 昔なら、独りぼっちこんなホテルの部屋に閉じ篭ることなんかしないで、夜の東京の街をあっちこっち激しく泳ぎ回っていたというのに。

 ナイトクラビングなんて、今はもう、夢のまた夢だ・・・。








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