重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

心遣い。

2008-08-18 | つれずれ
休み明け、それも土日を含めて5連休の夏休み明けの出勤は、
どことなく心身ともに疲れるものですよね。

というので、
そのまま家に帰る気にならなかった会社の帰り道、
近ごろ一番お気に入りのご近所カフェ「あうら」に立ち寄り、



ひと休みしてきました。



このお店では、コーヒーをオーダーするといつも
可愛いお茶うけが付いてきます。



神戸・元町「一番館」の「Pomme D'amour」です。
リンゴを蜜でボイルした、とても美味しいチョコレート菓子です。


でも今日は、それだけでなく、
しばらくして「お一つ、いかがです? ちょっと酸っぱいですけど」と
女性オーナーが持ってきてくださったのは



ミカンです。

たしかに少し酸っぱかったけど、甘みもちゃんとあって、
美味しかったですよ。


(今日はツイてるね)と心の中で思いながら本を読んでいると、
またまた「お一つ、いかがです? 甘いものはダメですか?」と差し出されたのは



信州・小布施の菓子老舗「竹風堂」の「栗ようかん」でした。

「お客さまからいただいたお土産のお裾分け」だそうです。


私、男なのに、大の甘党です。
おかげで生活習慣病に罹ったくらいです。

でも、通院治療の効果が出ていて数値がずいぶん改善されていますし、
あとでほかの摂取でコントロールできますから、
「いいんですか? じゃあ、遠慮なく」といただいてしまいました。


(ますます今日はツイてるなあ)と思いながらさらに十数分後、
再びオーナーが小皿をテーブルに持っていらして、



「プチトマトの白ワイン漬けです」。
自家製だそうです。

これまたとても美味でした。



いたく恐縮していると、
「たまにこんなこともある店なんですよ」と微笑む女性オーナー。

もちろん、その時お店にいらした数人の客全員にそうなさっていました。


ご馳走していただいたから言うのではなく、
何もいただかなくても、オーナーの、細やかで温かな心遣いが伝わるからこそ、
一日の疲れを癒す場所として、
自然に足が向くものなのですよね。

店を出た足取りが、
とても軽やかな自分に気がつきました。


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