日々のつれづれ

日々うららかでありますようにと願ったけれど、平穏な日々は続かない。
穏やかな老後は訪れるか。

いまハマっている作家

2020-06-23 | 趣味の時間
今年の春から伊吹有喜さんにハマっている。

2008年に「風待ちのひと」でポプラ社小説大賞特別賞を受賞したのをきっかけに2009年に小説家としてデビューした。
その後発表した「四十九日のレシピ」「ミッドナイト・バス」は映画化され、「四十九日のレシピ」はNHKでドラマ放映されたらしい。
この3作品のほかにも何作か読んだけれど、今回読んだのは「今はちょっと、ついてないだけ」
   https://m.media-amazon.com/images/I/516FHQg5HoL._SL160_.jpg
かつてネイチュアリング・フォトグラファーとして脚光を浴びた立花浩樹を軸に、失意を抱えた周囲の人々を描く連作短編。
浩樹は連帯保証したため膨大な借金を抱えてようやく完済した。今後の目標もなく怠惰に過ごしていた時、母親に背中を押されて東京へ。
再起を目指してシェアハウスで暮らすようになる。
 
妻の実家の敷地内に家を建てて住む男、宮川が家を出たのは、妻の両親と自分たち家族がハワイに行っている時に届いた実母の訃報がきっかけだったかもしれない。
口下手で仕事が続かない女性。恋愛がうまくいかず、お見合い写真の撮影を頼んできた来た女性。浩樹の大学時代の友人。
それぞれが色々な事情や失意を抱えているが失意の描写は少なく、物足りなく感じる人もいるだろう。
けれど温かくほんわりと感じられるのは浩樹と宮川の性格によるものかもしれない。
行間から流れる温かさに癒される。

2020年『雲を紡ぐ』で第163回直木三十五賞の候補にあげられて、楽しみな作家さんだ。

 
 
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受診日のこと

2020-06-09 | からだの事
5月末に総合病院を受診して10日ほど経った。
体調に異常は無いと思う。
毎朝測っている体温も異常無しだし。

一人置きに✖の印がつけられている横長の椅子に座って診察を待っていた私。隣の空席に女性が座り、そのまた隣には男性が座っていた。その男性、時々咳をする。マスクはしていたが病院内での咳はやっぱり気になる。そこに看護師さんが病状の聞き取りを始めた。そして 熱は無いですよね と聞く!!
思わずそちらに顔を向けると隣の女性と目が合った。苦笑いして、女性は席を離れた。

そんなこともあって、大丈夫だろうとは思いつつも全く安心とも思えずにいたのだったが、新型コロナの潜伏期間は平均で5日と言うから、多分もう大丈夫だろう。

ステイホームにもすっかり慣れて外出もしたくなくなっている。なんだか体力も落ちてきたようだ。気温も高くなってきたけど散歩くらいはしなくちゃね。
コメント (4)
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