日々のつれづれ

日々うららかでありますようにと願ったけれど、平穏な日々は続かない。
穏やかな老後は訪れるか。

人間に向いてない

2019-03-29 | 趣味の時間

年末に娘がLINEで

「人間に向いてない」って読んだことある? 

と聞いてきた。

新聞の読書欄で年末になると今年読んだお薦めの本とか特集されるけれど  の本は宮部みゆきさんがお薦めとして挙げていたらしい。

18年6月に初版発行されたもので、私は未読だった。というか、その本自体を知らなかった。黒澤いずみ という作者も知らなかった。この作品でメフィスト賞を受賞したという。

子供が虫に変身してしまう という書き出しと聞き、浮かんだのはカフカの「変身」

読んでみたいと思い、早速図書館に予約を入れたが、当市図書館での所蔵は一冊しかなく私の順番は24番目。手元に来るには一年もかかりそう。

娘も読むのなら買っても良いと思ったけれど、行って見た書店では見つけられなかった。車で10分くらいのところにブックオフがあるので、そこに行ってみようかと思ったが行けずにいるうちに隣市の図書館で借りることが出来た。

 

数年前から突如として発生した奇病がある。それは、人間がある日突然に異形の姿へと変貌してしまうという恐ろしい病だ。

異形性変異症候群と名付けられたその病は瞬く間に全国に広がった。それは引きこもりの若者に多く発生した。その姿は虫であったり小動物であったり、また植物であったりしたが人間の一部を保持していて、とても気味の悪いものであるために保健所に持ち込まれ殺処分とされるもの、また親族に殴り殺されるものもあった。しかし人間としては死亡したものとして扱われるために罪に問われることは無い。

美晴の息子は虫に変貌した。夫は息子は死んだのだから虫は処分しようと言ったが、美晴は承服できない。異形になった子供を持つ親の会を知り、そこに参加したりもした。夫が息子を山の中に捨ててきたのを探しに行くという事もあった。夫が虫に物を投げつけ傷つけたのを契機に美晴は家を出る。

やがて奇病は引きこもりの若者だけでなく、社会生活を営んでいる大人も発病するようになる。

ここで思う。夫も異形に変化して物語は終わるのではないか。

だが、それだけではなかった。息子は脱皮し、また変わる。

物語としては面白かったと言えるが、最後に来て子供たちの独白らしきものがあり、不必要に話が浅くなったような気がする。

もし定価購入(1500円)した本であれば「失敗したな、一年待っても良かったかな」と思ったかもしれない。

 

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ペア会員の問題点

2019-03-16 | 夫と子供と孫のこと

昨年の夏くらいから、夫はあまりスポーツクラブに行かなくなった。

昨夏は暑かったせいもあるのかもしれない。

行きもしないのに毎月数千円の会費を払うのは馬鹿臭い。「行かないのなら止めれば」と言ったこともある。けれど近所の人に誘われてペア会員になった経緯があり(ペアだと月に1000円くらい安い)相手のこともあって止めたいとは言いたくない。

 

一年ほど前から週に1度、前の会社の仲間に誘われて麻雀に行くようになった。

昨年のゴルフシーズンが終わって、今度はゴルフ仲間にマージャンに誘われた。こちらは週に2度で、合わせると週に3回。ますますスポーツクラブに行く時間は無くなった。今年はまだ一度も行っていない。

ペアになっている相手は親しい人ではないだけに「やめたい」とは言いづらいのだろう。ならば月に2~3回でも行けば良いと思うのだが、ケーブルTVの麻雀番組を見ていて出かけようとはしない。

ゴルフシーズンになり、ゴルフ仲間との麻雀が無くなるだろう4月迄様子を見ようとは思っているけれど、スーパーで10円安いとか高いとか言いながら買い物をしている私のストレス度は高い。

 

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3月のライオン

2019-03-11 | Weblog

3月はライオンのようにやって来るというけれど、今年の3月は穏やかに始まった。

しかし、今日の夕方から12日の朝まで大荒れの天気になるらしい。

思い起こせば暴風雪に見舞われて車が立ち往生し、8人もの死亡者が出たのは2013年の事だった。中でも耳目をひいたのは、立ち往生した車から出て建物の前までたどり着きながら鍵がかかっていて建物内に入ることが出来なかった父娘の記事だった。父親は娘を温めるように抱きしめながら息を引き取ったらしい。当時9歳だった娘が無事に救出されたのが救いだった。

 

今回、太平洋側では40センチに達する降雪があるかもしれないという。また猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、暴風、高波への警戒が呼びかけられている。

穏やかに始まった3月だけれど、穏やかなまま過ぎてはくれないらしい。

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町内排雪が終わるまで

2019-03-02 | Weblog

今朝の新聞で、札幌管区気象台で計測した2月までの降雪量は301㎝と発表された。

年間降雪量は昨年は465cm、一昨年は512cmだったので、今年はまれに見る少雪だ。

しかし私の住む地区は500㎝近く降ったようだ。市内でも区によって大きな差があって100cmの差は珍しい事ではないし、500cmは特別多いわけではないのだが少雪とは言えない量だ。

  

毎年行われる町内排雪は、今年は20日から入る予定だったが来る様子がない。2月中旬から気温が上がってきて雪解けも進み、我が家近辺の生活道路は轍が深くなり車の運転は大変になった。

私の車の方が夫の車よりも車高が高いので、夫は私の車で通勤するという状況が1週間くらい続いた。

日頃、家にいるのは苦にならないと思っている私だが、自由にスーパーへ行けない日が続くとさすがに苛立ちが募る。本も借りに行きたいのに行けない。

気温の高さに助けられて道路の雪が解け轍も少し浅くなり、夫が自分の車で出掛けた昨日、私も買い物と図書室に行こうと思った。ところがすぐ近くまで排雪の車が来ている。排雪の車が入ったら車の出入りは出来ない。警備員さんにこの先まで入る予定か聞いたら、その予定だというので出るのは諦めた。

ところが排雪車はなかなか来ない。ようやく来たのは15時少し前。もうじき夫が帰って来る時間だが、家まで車が入ってくるのは無理。

家から100メートルくらい先で停まっているとLINEがあったので、そこまで出て行って一緒にスーパーへ行った。お茶を飲んで時間をつぶし、買い物をして家に戻ったのは17時20分頃だったが、まだ車は入れない。私は家に戻ったが夫は「終わったら連絡して」と言ってどこかへ行った。

ようやく車が入れる状態になったのは18時過ぎ。夫の車と同時に近所の車も2台続いて来たので、みんなその辺で待っていたのだろう。

 

外出もままならない状態で気持ちが落ち着かなかったこともあり、ひどく疲れた10日間だった。

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