締めくくり・ファイナル

この時を待っていました。

永遠の友達Ｏさんに謝罪のメッセージを・・

池袋西口公園てづくり市に来てくれた時、正月は伊勢神宮に行くんだと言っていた、これはチャンスだ

暫くは、見ない

*。:.゜☆.。o○　○o。.☆゜.:。+゜

Ｏさんとは、示し合わせたわけではないのに小学生で出会ってから高校生まで、何かとずっと一緒だった・・

高校は自転車で３０～４０分、よく一緒に通った。

帰り道、Ｏさんから教えてもらった物語が忘れられない

暮しの手帖とか家計簿のような感じのページに載っていた一篇の物語を話してくれた

Ｏさんもきっと感動して私に教えてくれたのであろう

その話は私の胸に感動を与えてくれた・・

私はその話を他の人に伝えようとしたけど、話しベタだし途中で忘れ、Ｏさんに何回も聞き返し教えてもらいました。

やっぱり何度聴いても覚えられない、究極の愛の物語・・

部活も一緒だった

文化部、新入部員は全部で８人

事件は、先輩が新入部員のあだ名を付けようと決めて、７人の新人の呼び名はそのままに何故かＯさんのあだ名だけ新たに考える事から始まった・・

Ｏさんは控え目で、他の７人はそうでもなかった、先輩が敢えてＯさんに焦点を当てたのも仲良くなる為だったのだろう

なかなか決まらなかった。

何か適当な物に当て嵌め、あだ名を決めることになった。

「花の名前から、決める事にしょう」

となって色々な花の名が上がった

Ｏさんは真面目で可愛く、私はからかい半分

「どくだみ」

と言ってしまった・・

そのまま決まらないつもりの流れのはずだったが・・先輩が、

「いいね、どくだみ」

・・ヒィャ

「どくだみでいいんじゃない。」

どくだみが先輩の琴線に触れたようだ・・

あれよあれよと、あだ名が決まってしまった・・


命名『どくだみの・・ドクちゃん』


ヒィィィィィ・・


斜め後ろから見えるＯさんの頬が・・強張っている、眠れる獅子Ｏさんの頬が強張っている・・

うら若き乙女が、どくだみのドクちゃんで納得するはずはないでしょうよー

しかし、Ｏさんのあだ名は、どくだみのドクちゃんで決定してしまった。

高校の三年間の部活で先輩には‘ドク‘仲間内では‘ドクちゃん‘と呼ばれる事になってしまった・・

発案者の私は一度たりともＯさんのことを‘ドク‘などと言った事がない・・

周りで「ドクちゃん」と聞こえる度、悔恨で包まれる

自分の不用意な言葉で罪と罰を受けたのです。

Ｏさん今でも悔いています。本当にごめんなさい。


　Ｐ・Ｓ

　Ｏさんから教えてもらった究極の愛の物語

　私も読んでみたくて探したよ

　ヘルマン・ヘッセのメルヒェンの中に、『アウグスツス』という話し

　・・Ｏさんから聴いた方が感動した







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