霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

縄文と弥生(農業革命)

2019-08-27 19:25:14 | サピエンス全史
狩猟生活から農耕生活への移行(農業革命)はサピエンスにとっていかに大きなエポックだったことと、そしてその功罪について、この書は色々な視点から詳しく解説しています。

この書からすぐに連想したのは、日本の縄文時代と弥生時代の話です。
この半世紀で自然科学が飛躍的な進歩を遂げたように考古学も発展しておりいろいろ調べていくに従い、学校で学んだ内容も大きく修正する必要があることが分かってきました。
特に次の3点には戸惑いましたが、むしろ腑に落ちて納得させられるものです。
1.縄文人と弥生人は人種が違うというのは誤りで、人種の変遷はなかった。
2.農耕は縄文時代で既に始まっていた。
3.弥生時代には戦も増えて集団虐殺の跡も見られる。

弥生時代で稲作になったことで生活が豊かになり、社会が発展し人々に幸福をもたらした…というこれまでの認識は、どうやら浅いものだと教えられました。
農業革命がその後のサピエンスにもたらせたものの大きさをこの書で深く考えさせられています。

※)写真は家の前の杉林が宅地になるとのことで数ヵ月前に行われた遺跡調査で、弥生時代と平安時代の住居跡や土器や陶器の欠片などが発掘され、弥生時代が身近に感じさせられました。

真夏を体感

2019-08-09 18:20:41 | 散歩
11,300歩 (13:20-15:05)
快晴(35℃) 

梅雨明け後は猛暑が続いてエアコンの部屋から出られない状況です。防災無線では連日熱中症の注意を喚起しています。ふと、暑い暑いと言っても涼しい部屋と外と比べた時の体感であり、本来の真夏の暑さを知らずにいるのでは…
と、一日で一番暑い時間帯の散歩を思い立ちました。高齢者の自分には少し無謀とも思いましたが、久々の冒険心は止められません。結果、次のような体験をした小さな冒険になりました。

・道路でアスファルトは手を5秒と置いておけませんが、白線はずっと置いておけることから、かなり温度差があることを実感できました。

・蝉の鳴き声が例年の夏よりも弱い気がしました。数が減っているのかも知れません。昆虫も殆ど見かけず、小さな絶滅が進んでいると心配します。

・少し見ないうちに稲の穂が垂れるほど成長して安心し、蓮も見違えるほど茎が長くなっていて嬉しくなりました。

・人を見かけたのは草刈りのおじさん一人と蓮畑で作業していた数人です。土手ではサイクリングの女子中学生一人だけで、釣り客は一人もいませんでした。土手に駐車している車が1台もないのは初めての光景です。

・何かあったらと自動販売機でスポーツドリンクを買って持ち歩きました。土手でパトロールしている消防車と救急車とすれ違いましたが、このペットボトルを持っていたせいか何も言われませんでした。

・この時間はまだ大気が安定していたのか、積乱雲になりかけの雲も発達せずに消えてしまいました。北の空にはカナトコ雲が広がっていたので、降雨実況を見たら栃木との県境辺りが真っ赤になっていました。

・スマホが熱くなり写真機能が使えないとのメッセージが表示されました。猛暑の中では、いざという時にスマホは使えなくなる心配があります。

・行きは風が少しあって何ともなかったのに、帰りは無風で背中に陽射しを受けたので、とたんにきつくなり顔も火照ってきました。

・いつもはちょっとでも汗でシャツが濡れると不快ですが、散歩中はびっしょり汗で濡れても違和感はありませんでした。シャツが皮膚と一体化している感じで、昔登山で汗をかいた時の感覚を思い出しました。

・帰ってからのシャワーが気持ち良かったことと冷水がおいしかったこと、久し振りに体が活性化しました。

想像上の現実(虚構):法人化

2019-08-07 16:16:24 | サピエンス全史
ハラリ氏は自動車メーカーのプジョー伝説を取り上げて、認知革命の威力を分かり易く説明しています。

私は以前から組織が生き物のように思えて不気味さを感じていました。このブログ(2018.5.22)でも呟いたことがありますが、このプジョー伝説により組織というものは一体何なのかがよく分かりました。

組織の代表とも言える「法人」はもともと虚構(想像上の物語)ですが、あらゆる人に信じてもらうことで膨大な力を発揮するものなのです。国の議会が定めた法律に沿って手続を済ますことにより次々と法人が誕生していきます。
驚くことに、この法律とか議会とか国とかも虚構なのです。また、これから登場してくる帝国や神や貨幣というもの全てが認知革命により生み出された想像上の現実(虚構)だと言うのですから、これまた目から鱗です。

サピエンスに起きたこの認知革命こそ圧倒的な力の原動力となり、他の動物との間に明確な一線を引くものになったというハラリ氏の視点は、私の胸にストンと落ちるものでした。

7月の集計

2019-08-01 14:52:14 | 散歩
梅雨明け前後での天気の違いが、今年はとてもはっきりしていました。
明けてからは猛暑日が続き、冷房の効いた部屋から出るのも躊躇われますが、こんな中を散歩している人を何人か見かけます。とても真似できません。
7月は結局4日で終わってしまいました。