さざえのつぶやき

音楽活動を中心に、日頃の思ったこと感じたことを日記のように綴っていこうと思います。

月夜の晩に、

2019年05月26日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
今夜の月がどんなふうだか、まだ観てもいないのにこのタイトルを付けたのは、今日、出張から帰ってきた社長から頂いたお土産が、僕の好きな中原中也の詩集だったから。



中也の世界に引き込まれてしまい、数年前、山口県湯田温泉にあった西村屋という旅館に宿をとり、一泊二日の旅をした。 この西村屋、実は中也が結婚した時、披露宴に使ったという部屋があることで有名だったが、経営状態が悪化したため倒産、現在はなくなってしまってるようだ。 確かに数年前に泊った時の印象は、とにかく古い、ロビーもそれほどキレイではなく、まあ、ビジネス旅館的な感じで、浴場も家族風呂のような小さいスペースだったから、「中也ゆかりの・・・」がなければ、わざわざここに宿を取ることはなかったかな。

中也の詩は、学校の教科書なんかでも紹介されてたりして、「サーカス」に出てくる「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよーん」という空中ブランコを表現する擬態語は有名じゃないだろうか? 僕は何かの本で目にとまった、「月夜の浜辺」という詩が好きで、そこから中也という人物に興味を持ち、詩集やビデオを観ては一時期ハマってしまった。 ハマる・・・という表現は、彼に大変失礼なのかも知れないが、彼の暗い部分が多かった短い人生を知れば知るほど、中原中也という人物に引き込まれてしまうのだ。 勘当、悲恋、兄弟の死、ふたりの実子の死、生家の焼失・・・そして30歳という短命。 そんな短い人生の中で書かれた彼の作品には、静かな叫びがあり、読む者の心を揺さぶるのだ。

僕が弾き語るオリジナルソングにも、実は、中也の詩に影響を受けた一節をほんのチョコっとだけ使わせてもらってるのだが、まあ、中也ファンにしかわからないだろうなぁ(苦笑)

社長に感謝して、明日からまた仕事に励もう。




悲しき聴き捨て感覚の時代

2019年05月20日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
誕生日、社長からお小遣いを頂いたので、無駄使いせず、帰りにBOOKOFFでジェファーソン・エアプレインBESTのCD 680円を一枚買って帰った。
寂しい店内だった・・・年々、中古CDの数が減っている・・・まあ、CDを買う人が激減してるのだからあたりまえといえばそうだが、中古CD専門店やネットでならまだまだ欲しいものは見つかるし、買えるんだけどね。

近年、いつしか音楽はファッションの一部になってしまった。 「別にそれほど好きでもないけど、いま流行ってるから聴く。」2、3年前の曲なんか聴いてたら、「古い曲、まだ聴いてるんですか~w」みたいな会話もあったり。

音にもそれほど関心がないみたいで、MP3のような圧縮音源を平気でスマートホンなんかで聴いてたり、まあそれで事足りてるわけであって、ライフスタイル自体に、腰据えて音楽を聴くという場面がないらしい。
僕としては、せっかくの楽曲を、バンドを、楽器を、ボーカルをより本物に近い形で聴いてほしいし、音楽を嗜むということはそういうことであって・・・あ、そうか、別に嗜む事なんてしたいわけじゃないんだったね。

会社の若いスタッフにも訊いた事がある。 「なんでCD買いたいと思わないの?」「買ったら邪魔になるでしょw だからダウンロードで十分です。」


レコードやCDのジャケットはアートだとか言ってる俺は、彼らにしたら、ただの骨董品好きなオヤジなんだろうね。(苦笑)

音楽はいま100均感覚、使い捨て、聴き捨ての時代に入ってます。

そんな事を思いながら家に帰ると、二枚の骨董品が届いていた。 ネットオークションで落札した、懐かしきリトル・リバー・バンドのLPだ。



見ろよ、しかもカラーレコードだぜ!!帯付き、盤も目立つ傷なし、2枚で1,000円なり。

俺はね・・・最後まで戦うよ。自分の感性を信じて、自分の物差しだと言われても、目に見えないモノだとしても、おかしな風向きに従う気はない!!(苦笑)






誕生日前夜・・・54歳になる俺

2019年05月19日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
日付が変われば54歳・・・親父はこの54歳で死んだ。

町内では有名な、大酒飲み三人衆のひとりだった親父は、警察沙汰になる悪いことをあれこれしながら酒の飲み過ぎで肝硬変になり死んでいった。性格的には、祭りのたびに櫓に上っては太鼓を叩いたり、町内の旅行や酒飲み友達との旅先では、ひょうきんに笑いをとる事で好かれていたようだったが、俺のイメージは、毎晩、酒に飲まれて、大声をあげながら家に帰ってきては、叱る母親を蹴り倒したり、暴れたりする親父の姿と、素面で仕事がない日は、布団に寝ころびながら、「いつかこのトタン屋根二間の家を潰して、お前ら兄妹三人の部屋をこしらえたるからな」と言いながら、新聞広告の裏紙に図面を描く親父の姿だ。
つい最近、野外ライブで鈍くさく激しく転んで足を痛めた俺だが、親父も仕事では結構無茶をする性格だったようで、トラックから荷物を担いだまま転倒したり、高所から落ちたりと、骨折や大怪我が絶えない人物だった。


国道169号線を挟んで家の向いは、当時ホルモン焼き屋があって、小学生の俺にキリンビールの味を教えた親父、酔っぱらったまま銭湯に行くもんだから、のぼせて風呂で倒れてるから向いに来てほしいと番台のおばちゃんから何度か電話があったことも・・・


今思い出せば、懐かしいばかりで、最後まで好きな酒を飲んで死んで逝った親父は、さぞかし幸せだったのだろうと周りは言うけど、俺は知っている、抗がん剤で髪の毛がなく、腹水が溜まって意識朦朧とする親父の病床、枕元にあったティッシュペーパーの箱に書かれたいくつもの殴り書きを・・・それは、叫びだった。



俺、二十歳、死んだ親父は五十四歳・・・俺はその歳になろうとしてる。

親父より長生きするからな。




令和駆け込みの書き込み。

2019年05月10日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
新元号になって早いもので10日が過ぎた。 実は、平成最後の日から令和にかけて、ゴールデンウイーク、我社は慰安旅行で岐阜を観光してました。 初日は皆さん、家でカウントダウン番組を観ていたいのか、混雑もなかったのですが、令和になった1日、あちこちで車の渋滞がみられましたね(苦笑) 

三日、四日と仕事をして、五日六日と休みました。 六日は第16回「ならフォーク村チャリティーコンサート」こちらも、なんとか天候に恵まれ、思いっきりストレス発散!!楽しい一日となりました。

ここんとこブログの書き込みをさぼってますね(苦笑) ただ単に、疲れてるだけなのですが、もし珍しくこの僕のブログを楽しみに観てくれてる人がいたとしたら、ゴメンなさいw たまには何か為になる記事とか、楽しい出来事が書けるよう、日々アンテナを張っておこうと思いますw

今日は富田屋で買ったピルリット農園の豆(ブラジル)を美味しくハンドドリップで淹れていただきました! 


どこかフルーティーな香りと苦みのない、クリアな甘い味わいがします。嗚呼、至福のひと時、珈琲の肴はリトル・リバーバンドのクリアなハーモニーを選んでみました。 さ、明日も営業、求人と頑張って動き回るぞ!!