追憶と対億

俺はこの町で生まれ育ち、そして２４歳の春、少し離れた町に引っ越した。

「おまえら兄妹は、おやっさんの葬式でこんだけ近所に世話になったんやから、一生、俺らに頭下げて生きていかなあかんのやで」

「あんたらほんまは、そこに住んでる権利はないんやで」

今も忘れはしない・・・貧乏やったために、騙され、脅され、バカにされた日々のこと

「しょうもない田舎町なんか出ていって、俺ら兄妹３人だけでよ、お金出し合えばなんとか他の町でも住めるわ、きっと・・・。」

「お兄ちゃん、ほんまや、そうしょう。」

あれからもう２５年以上経った。

そんな町にも、俺は仕事でしょっちゅう行くことがある。



今日も、吉野川の川辺を少し歩いていた。

「早いよな・・・歳とるのって。」

俺もあと４年ちょっとで、親父が死んだ歳になる。

「やっぱ早いよな・・・親父が死んだ歳って。」


あたりまえで生きているんじゃない、生かされていることを最近特に感じる。

それなのに、毎日、身体の疲れを理由に、なんでもない時間を流している。

砂時計のように人生はひっくり返せないんだ。

時間が足りないと、ただただ焦るばかりで・・・。

そこにある問題を、いつ、どう解決していくべきなのか。

このまま過ごせばきっと数年後、俺は己のブクブク太った体と、自分勝手に費やした時間

の代償に、深い悲しみと自分への嫌悪感に押し潰されることになるだろう。

いや、勝てるか？　俺はいままで、どんな困難でも、最悪の状態を逃れクリアしてきた。

いや、助けられてきたのだ、きっと。

・・・人だ。　

やっぱり、いつも人に助けられてるんだよ、それを忘れるな。

カラーとモノクロ

昨夜は新大宮オーシャンブルーバードでのイベントに音楽仲間から誘われ出演、そして今日は久しぶりの弾き語りサークル「ＨＯＮＡ」に参加、そして帰りはＨＯＮＡの仲間とライブカフェ「はじめの一歩」で食事＆談話して帰ってきた。

ここ最近、心にひっかかるものがある。

それは自分が歌うスタンスであったり、目的であったり・・・そして歌っていく場所、歌わせてもらう場所であったり。

昨夜も楽しいイベントに招待されて歌ってきたわけだが、実は何かわからない違和感を感じていた。

「場違いじゃないかな？」

それは昨夜だけではない、過去にも何度かそういう日があった。

今日は朝から思案していた。

久しぶりにＨＯＮＡ会に行って、遊んでこようか、それとも身体を休めようか。

参加して正解だった。

オリジナル曲をしまって、好きなコピー曲をたくさん歌ってきた。

何かわからない・・・ただ言える事は、自分の居場所はここだという箱が欲しい。

そして店のオーナーにも理解してもらい、安心して歌える場所が欲しい。

それはいくつもいらない・・・ひとつでいい。


ふとそんなことを昨日、今日と考えていた。

今月はハービー・マンとデヴィッド・ボウイ

「月に一度の贅沢だけど、お酒もちょっぴり飲んだわね」ってな以上の贅沢だとは思うが、今月は新譜１枚、中古１枚買って帰った。

一枚はbook-ofで買ったハービー・マンの「フローティスタ」

これはジャズ・フルート奏者ハービー・マン率いるアフロ・キューバン・ジャズ・セクステッドとのライブ音源。　こう書くと、あたかも俺がジャズにも詳しいのかと思われるかも知れないが、全くもって知りません。　ただ、学生時代に吹いていたフルートがいまだにやっぱ好きで、ハービー・マンやケント・ジョーダン、ジェイムズ・ゴールウェイ、山形由美、中川昌三なんかも聴くし、ジャズ・ポップ・クラックに関係なく、とにかく音色が大好きなのだ。　ハービー・マンの吹くフルートは、どこか野生ぽくって好きなんだよな。

そして、もう一枚は新譜で先月買おうと思って他に目移りしてしまい買い損ねていたデヴィッド・ボウイのニューアルバムだ！　

何やらソニー・ミュージックエンタテイメントによると、２００８年に開始した「Ｂｌｕ－ｓｐｅｃＣＤ」からさらに研究開発された高品質ＣＤによって、限りなく生音に近い音が飛び込んでくるらしいので、スピーカーの角度と自分の耳を正三角形に保ちながら視聴してみて、あらまぁここまでハッキリと違いがわかるのは凄いやんか！と納得。
しかしボウイも確かもう６５歳を越してるはずのなのに、いや～聴いてびっくり、まだまだカッコいいというか、ジギー・スターダストは健在だった。

Ｔｈｅ　Ｓｔｅｒｓ（ＡｒｅＯｕｔＴｏｎｉｇｈｔ）


てなことで、今夜はこの２枚を堪能しながら布団でカンパリだな。

明日はいよいよ、新大宮のオーシャン・ブルー・バードにてライブだ。
これ観たあなた・・・来てよ！（＾＾）　

おかえり！（笑）って言われるよ、きっと。（－－；

ネット時代だから不便を感じることがある。

フェイスブックを復活した。

ほら、君、いま笑っただろ？（苦笑）

だってなあ、フェイスブックでしか連絡とれない人が何人かおるんやもんさ。

携帯のアドレス変わってて戻ってきたり、電話番号変わってたり。（－－；

そんなにフェイスブックって、生活の一部になってるのか？？？

まあ、ええわ、今度はストレス感じないように適当に利用するから。

とりあえずこれに気付いた方は、「お帰り！（＾＾）」と下さいな。

ふう・・・。

確かに鶴橋にフォーク村があったｗ

音楽仲間の加瀬君が４月から店長となった大阪鶴橋「セクション３」
今夜はここにオヤジシンガーを集めてくれてのライブ、「ならフォーク村ならぬ鶴橋フォーク村？！」に出演してきた。

店は本当に便利な鶴橋駅から徒歩２、３分の場所にあり、俺にとっても最寄駅の大和八木駅から鶴橋まで３５分という非常にありがたい場所だった。

加瀬くん、弓巾くん、まえちゃん、そして俺の順番でライブは進んだ。
途中、弓巾くんのステージの最後に、お客さんとして来てくれてたKADOYAさんが一曲歌ってくれたし、ライブ自体は楽しかった。　
まあ、ライブというより、今日は「加瀬くん、おめでとう！がんばってや！パーティー」みたいなノリで、各ステージは非常にリラックスした暖かいステージだった。
そしてそこは確かに、ならフォーク村ならぬ鶴橋フォーク村だった。
ただ、俺だけは今までになかったくらいボロボロのステージになってしまった。
目があけてられない、手が震えてコードをしっかり押させられない、歌詞は空白状態・・・MCは何をいいたいのか脈絡もないトーク。

「ながたさん、それはあの出来事のせいですわ。」「Ｋくんも、あそこで同じような事件があってから２年間も歌えなかったらしいから」　そうまえちゃんから後で言われて納得。　ステージで歌いながら、誰も俺の歌なんか聴いてない・・・「早く終われへんかなぁ・・・」そうみんな思ってるんや。と考えてしまい、目を明けて客席を見れない、手が震える・・・そんな状態が続いた。　まさか・・・ここまであの夜のことをひきずっていたとは・・・非常に情けないじゃないか！あかん、しっかりせな！！

今夜は素敵な場所をありがとう！加瀬君、スタッフ君。
そして来てくれたＭｏｎさん、ＫＡＤＯＹＡさんありがとう！



いちおう、何を歌ったのか？セットリスト

１．風向きをかえっちまえ！
２．欲望
３．君が歌うラブソング（作詞：ながたたかし　作曲：そっさん）
４．そこにあるもの
５．セプテンバーレイン
６．愛を歌って夢を語る（作詞・作曲：みどさん）

さあ、次は今月最後、２０日（土）のオーシャンブルーバードだ！！心のリハビリ・・・早速行わなければね。（苦笑）

なもあみだぶつ

二年前の今夜、母親は病院のベッドで生死を彷徨い明け方の３時１５分にこの世を去った。　しかしながらもう２年か・・・時が経つのは本当に早すぎる。



母親が死んでから、俺は自分の部屋を仏間に移動して、仏壇を枕元にして寝ている。
亡くなってしばらくは、骨壷を抱いて寝ていた日もあった。

２０歳の時、親父が死んだ時もそりゃ悲しかったが、母親が死んだ時は、悲しいと言うより深い虚無感のような何とも言い様のない寂しさに襲われた。　それは、あとから仲間が言ってくれた言葉で納得させられた「あなたが生まれる前に浮かんでいた海・・・お母さんそのものが無くなったからだと思うよ。」
そうなんだ、だから親父が死んだ時と違った寂しさがあるんだと。

海か・・・そんな話をお坊さんにしたわけでもないのに、もらった法名が「釋　心海」
心の海だからありがたいものだ。　実は理由あって、俺が今弾いてるタカミネのエレアコは、心海と呼んでいる。ｗ



さて、今週１３日土曜日は、フォーク村の加瀬だいすけ氏が前オーナーから引き継いだという大阪鶴橋のライブバーセクション３にて、メチャメチャ濃厚なブッキングライブが行なわれる。　出演者４人とも「ならフォーク村」メンバーという、まえちゃん印・きりん・ながたたかし・加瀬だいすけ・・・こりゃ聴きに来るしかないっしょ！！ってな感じ（＾＾）V　夜７時スタート　よろしく！！

中島らも氏の言葉

めちゃくちゃな生き方？をしてきて、「俺が死ぬ時は酒に酔っ払って、どこかの隅で頭打って死ぬんやろ」と、本当にそうやって死んでいった幸せな人、中島らも氏

俺は中島らも氏に一時ハマってた時期があって、彼の本をすべて買っては読んでた。
ただひとつ悔やんでるのは、彼の劇団リリパット・アーミーを実際に観ることが出来なかったことだ。　

そして彼はロッカーであり、ロックな生き方をしてきた人だと思う。

彼の本にこんな言葉がある、そして僕は名言だとも思う。

「よくあの頃こうしてたらよかった・・・とか言うけど、それはないんや。勉強したいという意識はあっても、勉強できなかったから勉強しなかったんであって、自分の生きてきた来し方って必然の集積なんや。」

実は俺もよく過去を振り返っては、悔やんでみたりするネガティヴな癖が未だにある。
もう、５０歳前なんだから、いいかげん自分の人生に責任を持つというか、自分なりにその人生をオリジナリティに仕上げていく段階だとも思うのだが・・・。

必然の集積で今の自分が出来てる・・・俺もそう思う。　だって、いつも自分で言ってるやん、「すべての出会いや出来事には意味がある。」ってな。（苦笑）


いいんだぜ　作詞・作曲：中島らも



これは笑った（＾＾）

レールの途中 １９８９

【　レールの途中　作詞・曲：ながたたかし　１９８９年　】



朝の光とレールの音に　目を覚ました俺は列車の中

肩にもたれて君は眠っている　泣き腫らした眼が悲しい

いいことなしの街を抜け出し　俺たちゆうべ夜行列車に飛び乗った

痛めつけられた君の心と　俺の心はまだくたばっちゃいない

　　とりあえず住む場所を探さなきゃね　大丈夫さ君には俺がいるから

　　きっと二人に似合いの街が　このレールの途中どこかで待ってる


窓の向こうに見える教会　二人の愛を祝福してくれ

「ゴメン・・・起こしてしまったんだね　ホラ朝だよ　雨もあがったよ」

君はいきなり「おはよう」の次に　口づけてきた　いつもより激しく

「これでいいのね？」君はささやく　「もちろんそうさ」俺は微笑む

　　何もかも色あせた夢の続きを　もういちど俺はやり直したい
　
　　きっと二人が探してたもの　このレールの途中どこかで待ってる

今月買ったCD

ＳＮＳから離れてわかったけど、結構、携帯電話に依存してたようだ。
小説を読んでみたり、詩を書いてみたりとそんな時間が少しづつ戻ってきたのは、俺にとってはよかったように思う。

先日、会社帰りにイオン・アルルの中にあるタワーレコードへ久しぶりに立ち寄ってきた。　目的は、デヴィッド・ボウイの新作を買うつもりだったのに、１０００円コーナーにあるわあるわ欲しいアルバムが・・・で結局ボウイを買わずにこの２枚、マリア・マルダー姉さんのデビューアルバムと、ボズ・スギャッグスが抜けていない頃のスティーブ・ミラーバンド「アブラカダブラ」を買ってしまった。


俺にしては久しぶりの新品購入だったりする・・・でもなあ、すでにヤフオクでランディ・ニューマンのCDを４８０円で落札してるし・・・ちょっと無駄使いしてしまったと反省。

最近、神経が高ぶって眠れなかったりすするので、オーディオかけっぱなしで寝ることが多い。　もちろん極小の音量にLOUDNESS効かせての状態だが、めちゃ快眠できるアルバムを発見した。それは意外？とビヨークの「ヴァスパタイン」だったり、森田童子ベストだったりする。（苦笑）
ああ、デヴィド・ボウイの新作・・・やっぱ欲しいなあ。