Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

モノの使いやすさを問う・その2「おかずカップ」

2016-09-02 19:57:24 | つぶやき

 息子が家に帰ってきてから弁当を二つ作るようになったことは、以前にも触れた。近ごろ妻が家にいて作る際には、「あんたの弁当小さい」とよく口にする。その弁当を買ってきたのは妻のくせに、そしてその弁当を使うようになった当初、「この弁当小さい」とわたしが何度も主張したのに、そのことは忘れている。なぜ「小さい」と口にするようになったかと言うと、息子のために用意してきた弁当に、息子から「小さい」と言われて大きな弁当を作るようになってからのこと。ようは、息子の弁当が大きいので、わたしの弁当がずいぶん小さく見えるからだ。確かにごはんを詰めるとわたしの弁当の3倍近く入る。同じ大きさの箱を2段重ねするタイプの弁当で、その形式は息子のも、わたしのも同じである。ということで、おかずを入れても、わたしの弁当と息子の弁当では倍以上違う。それほど詰め込まなければ良いのだろうが、そもそもそれまで作っていたわたしの弁当は小さかったから、まさに「詰め込む」という感じ。そうしないととても1食分にならない。いっぽう息子の弁当を作る際、もちろんわたしと同じおかずを入れるのだが、大きいからたくさん作らないとわたしの弁当に入れるおかずがなくなってしまう。

 と、まあこんな感じなのだが、弁当におかずを詰める際には、ほとんどの方はそのまま詰めることはないだろう。いわゆるおかずを入れる間仕切りのようなもの、カップを使う。息子の弁当は大きいから、この「おかずカップ」(そう呼ぶのかどうか解らないが、製品によってはそんな名称を付している)を入れることで、空間ができておかずの量を幾分か補える。ところが、わたしの弁当は小さいから、このおかずカップで間仕切りすると、おかずがたくさん入らないのだ。「おかずカップ」については食料品を売っているスーパーや、ホームセンターなどで置いてあって、わたしはとりわけ後者で買うことが多いのだが、そもそも男がこんなものにこだわるのは珍しいことだろう。よほど弁当に執着しているか、こだわっている者の印。先日も「長靴」の話をした際に、靴屋に入ると長靴が気になって見てしまうと言ったが、この「おかずカップ」もよく気にして見て回る方だ。もちろん気に入ったものがなかなか置いてないからのこと。前述したように弁当箱が大きければこれほど気にすることもなかったのだが、特別大きな弁当と、小さな弁当を同時に作っているからますますこの小さな道具が問題になってくる。

 一般的には円形や楕円形のものが多く売られているが、わたしの弁当のように小さな弁当に空間を作らないように詰めるには、弁当の形に合ったものがベストとなる。世の中に出回っている弁当は、ほとんど四角形だから、四角い形状の「おかずカップ」がもっとあって良いはずなのに、実は四角い形状に加工されたものはとても少なく、とりわけわたしの弁当にいくつも入るような小さな角形形状のものは皆無だ。それと今盛んに並んでいる商品は、いわゆる「プラ」である。しかし、油を吸ってぐちゃぐちゃになったカップを洗って「プラ」廃棄するのは厄介だし、水が無駄。そのまま燃やせる紙のものを探すのだが、これがなかなか置いてない。この商品の提供者は弁当を作ったことがあるんだろうか。

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