第94回五月祭大型作品紹介

2021-10-08 23:07:28 | 学園祭展示

こんにちは、部員のとふゆです。

9/19,9/20に行われた五月祭から時間が経ってしまいましたが、五月祭で展示した大型作品の紹介をしたいと思います。

 

 

◯大型作品「宇宙港」概要

今回の大型作品のテーマは「宇宙港」です。未来の宇宙に飛び立つための空港を想像して作りました。「宇宙に関する何かを作ろう」という話になり、現実のものを再現するか架空の「ぶっ飛んだ」ものを作るかという議論になったのですが、その間をとって(未来の技術で実現できそうな)「未来の宇宙港」を作るということになりました。

制作の流れとしては、今回はデザイン担当の方にまずCADソフトで建物のイメージを設計してもらい、それをレゴで表現していくという流れで制作を進めました。

敷地はざっくりといえば長方形で、正面から右側は滑走路が突き出しています。また、 ターミナル、燃料補給施設、中央管制塔、ロケット乗客用コンコースといった建物や大きさの異なる宇宙船やロケットといった乗り物を作りました。

ここからは、建物や乗り物について設計を担当した部員のコメントと共に紹介します。

 

◯ターミナル全体

メインとなる建物であるターミナルは、中央、左右のウイング、尾部にわけて設計を行いました。このターミナルは翼を広げた鳥の形をしています。

 

◯ターミナル中央部+その周辺 (mizutaro)

黄色い大きな屋根が特徴的なターミナルの中央部とそこから伸びる回廊、及び地下鉄、高速道路などの周辺の設備を担当しました。この建物は曲線が非常に多いデザインであり、その点が大きな課題であった作品です。建物本体は扇形になっていて、ヒンジプレートを用いています。屋根は外側と内側の2層構造で、ネタが大きいタイプの寿司のように膨らんでから反対に反って地面とくっついています。こちらはクリップでゴリ押しです。回廊部の屋根も反ってますが、こちらはチューブで曲げています。

 

◯ターミナル(右翼、左翼) (カピバラ)

ターミナルの右と左の翼の部分を作りました。カーブスロープを多用して後ろや横から見た時に翼のように見えるようにしました。これによって、流線的なデザインを再現できるようにしました。前面の丸い円筒のブロックは一個の大きいパーツで代用できたりするのですが、そうするとのっぺりとしてしまうのでブロックを積み重ねてその間の隙間などを見せるようにしたり、すべてタイルで覆わずにポッチをみせたりして、飽きさせないようなデザインにすることを心がけました。

 

◯ターミナル尾部(カブトムシ)(さくらもち)

デザイン案では「ターミナル尾部」という名称になっていましたが、どう見てもカブトムシなので勝手にそう名付けました。角は曲面+先細りでメインの構造から張り出しているため強度的に細かいパーツは使えません。そこでカーブスロープかテクニックパネルを使おうと思ったのですが、カーブスロープは山型の曲線ばかりで谷型の曲線がほとんどないため、全体的に先に向かって下がる印象になってしまいます。テクニックパネルであれば谷型にカーブがかかっているパーツがあるので、下がる印象を与えない見た目に仕上げにすることができました。

 

◯コンコース (ぺんぎん)

コンコースをつくりました。とんがっており、かつ楕円形であるような建物の形を再現するのに苦労しました。特にとんがっている部分は前方斜め方向にせり上がっているところが難しかったです。プレートやスロープなどを使って再現しました。

 

◯中央管制塔 (とふゆ)

デザインを担当してくれた方の「徐々にねじれていき、上面が下面に対し45度回転する」デザインをそのまま再現しました。建物全体をいくつかの階層に分け、回転させたり角度をつけて固定したりして形状を再現しました。また、表面には青い透明なパーツを貼り、内部は表面に合わせて濃い青色のパーツで作るなど、見た目の面でもデザイン原案を再現するよう心がけました。

 

◯燃料補給施設 (みかん)

燃料タンク(奥の緑と白い建物)と管制棟(緑のタンクの前の建物)、車庫(白いタンクの前の建物)を作りました。緑のタンクはプレートを重ねることで球体を表現しています。白いタンクは側面に小さいスロープ(54200)をつけて、円柱の形になるようにしました。デザイン担当の人からもらったデザイン案では、車庫の前面に微妙な角度がついていたのですが、それをWedgeと呼ばれるブロック(43721など)を使ってうまく表現できたかと思います。

 

◯ロケット発射台 (mizutaro)

ターミナルとか宇宙船が停泊しているところのこんなに近くでロケット発射なんてできないだろう、というツッコミが聞こえてきそうですがそちらは今回はご容赦いただくということで、デザインは日本のH2やH3ロケットのリスペクト丸パクリ)となっております。発射台にはロケットを棒で固定するギミックなどもついています(どうやら本物も似たような仕組みで固定しているそうです)。煙道(発射時の噴煙の逃げ道)やドーリー(発射台を運ぶ車)も作ってみましたが、配信当日私は諸事情で参加できず、そのためか煙道が発射台と直結していたのを見て思わず笑ってしまいました。

 

◯大型宇宙船 (三鷹の民)

200m〜300mサイズの大型の宇宙船として設計しました。前方がカーゴドア(2段のヒンジで開閉可)、中央下部に貨物室、中央上部に客室、後方には2基の大きなエンジンがあります。縮尺をうまく感じさせ、大きさを実感してもらえるように、以下の2点を工夫しました。まず、表面は画一的にならないよう、細やかに沢山の凸凹をつけるようにしました。色は白一色に統一し、所々青いアクセントをいれる配色にしました。一方で、船全体の形状デザインにもすごくこだわりました。先端が細く、客室部では太くなり、その後ろは細く、そして中央の降着装置とエンジン部を太く、その後一度引き締まって、再度尾部で太くなるという、メリハリのある形状にするよう心がけました。エンジンには2列の回転する加速器がついていて、ここが高速で回る設定です。着陸装置も、収納、引き出しができるよう設計しました。

 

◯小型宇宙船 (Village)

白と黒、白と青の二種類・四つの小型宇宙船を作りました。「未来の宇宙港にありそうなモノ」ということで、一方はオーソドックスなスペースシャトルに似たデザインとし、もう一方はより旅客機らしさの増したデザインとしました。

 

◯小型宇宙船(スペースシャトルII) (マスリキ)

スマートな未来っぽいデザインと機能性重視の現代っぽいデザインの間を目指し、宇宙船と旅客機の中間を意識して設計しました。ボディそのものは円筒形で特に捻りはないですが、白系パーツで統一した傾斜全翼をつけて、メカとしての外連味にこだわっています。レゴシティのジェット機をモチーフにしました。

 

◯中型宇宙船(貨物シャトル) (V.14)

駐機している100m級の宇宙船が必要だということで担当しました。垂直離着陸可能なスペースプレーン(滑空できる宇宙船)という構想で設計しました(こんなに人や建造物の近くで離着陸するのは非常識ですが…)。カラーリングは古き良きレゴ月面探査シリーズから拝借し、全体のプロポーションはサンダーバード2号そっくりになってしまいました。中央にはスペースシャトルのオービターが丸ごと入るサイズのコンテナがあります(取り外し可能!)。実際のロケットはせいぜい本体重量の数%しか貨物を運べないのでちょっと非現実的なサイズです。左右のエアロスパイクエンジンは前方に回転します。液体酸素を運ばずに大気中の酸素を集めることで運搬能力を高める構想で(詳しくはHOTOLやスカイロン等参照)、機体後部にはむき出しのフレームと燃料タンクが見えます(特撮ものの見すぎだよね)。

 

以上で五月祭大型作品の紹介を終わります。

最後になりますが、当日に配信をご覧になった皆さんありがとうございました!

 

 


 

 

 


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