第73回駒場祭大型作品紹介

2023-01-22 23:36:48 | 学園祭展示
こんにちは、部員のしなもんです。

今回は駒場祭で展示した大型作品、遊園地(レゴパーク)の紹介です。記事の投稿が遅れてしまい申し訳ございません。


以下、大型作品を作った部員たちのコメントです。

 1.観覧車(しなもん)

 ジェットコースターのレールを通すために真ん中をあけました。ゴンドラはもともと窓のないような物を作ろうとしたのですが、実際の観覧車に合わせるため窓をつけることにしました。乗り場の螺旋階段なども工夫ポイントです。また、観覧車のパーツを選ぶにあたって、重要な部分の色が黄色のパーツしかなかったので全体を黄色で統一しました。

2.電気系(V.14)
 全体の動作の監修と、ローラーコースターを除いた動力の実装をしました。動力には(Yahboom製?の)レゴ互換サーボモーターを、制御にはarduino互換のM5Core2とServo2を用いました。レゴ純正のモーターを使用しなかったのは価格、電源供給、ケーブル接続の面において不利だったためです。本来は純粋なDCモーターの方が安いのですが、制御基板を探すとなるとサーボの方が楽でした。また連続回転できない仕様であったものを内部のポテンショメーターを外すことによって可能にしています。

3.落ちるやつ(フリーフォール)(とふゆ)

動力と落ちる機構はV.14さんに協力いただきました。ありがとうございます。V.14さんによれば落ちる機構については実際のセットにあったとの事で、設計時にアドバイスされた通り既存セットを参考にすればよかったと深く反省しました。
座席と乗り場を作りました。実際のものを参考に赤と黒の配色や座席に安全バーを付けることにこだわりました。乗り場は時間がなかったのでシンプルになりました...(_ _;)

4.メリーゴーランド(Village)

 円形はAxle(十字型の棒のようなパーツ)で正十六角形の骨組みを作り、それに肉付けして形成しました。レゴブロックはやはり角ばったパーツが多いため苦労しましたが、中央の柱や尖った屋根も含め、できる限り隙間のない、綺麗な見た目になるように心がけました。
 また馬は肌やたてがみ、鞍の色がすべて微妙に異なっており、全く同じ見た目のものは無いようにしています。

5.コーヒーカップ(あらいぐま)

最初は観覧車に使っていたのと同じ大きい歯車なども使い全部歯車で回そうとしていたのですが、摩擦が大きくうまく回るか怪しいということで、小さなタイヤを内部に入れ、全体を回す回転(公転)をそれぞれのカップの回転(自転〉に使うような機構になりました。

6. ジェットコースター(さくらもち)

正直疲れました。仕掛けた機械的動作は問題なく動いたのですが、とにかくコースターが気分屋で微調整に微調整を重ねることになりました。他のアトラクションやジェットコースター自体の振動によって生じるコンマ数ミリのずれがコースターの動きに影響していたのです。制作を終えた後つくづく感じたのは、2Lのちゃんとしたレールを出して欲しいのと、4Lの流通量を増やすこと、さらに16L直線レールの斜め支柱を無くして欲しいことです。これらがちゃんと整えば、コースターの減速原因と考えられるお手製の2L、4L、6Lを作らずに済むことができたと思います。
与えられた面積の小ささと、融通の利かないレールたち、それと気分屋のコースターに悩まされながらの設計・組立でしたが、やりたいことの4つのうち3つは成し遂げることができました。その3つとは「ループの中に他のコースを突っ込ませる」「観覧車の軸をぶち抜く」「乗り場で一旦停止&バーを開閉したのち再発進」です。これら3つは初期の設計でうまくいっていたのに、他のよくわからないところでつまずいたのが残念でした。ちなみに成し遂げられなかった1つは「加速器で加速し、270度上昇(つまり登り切ったら真下を向く)」です。単なる急降下ではつまらないだろうという発想から設計に着手しましたが、どうしても安定した結果が残せなかったため、組立時には無難に「加速+小上昇+急降下」にしました。
レールの都合上、ともすると単調なコースになりがちなレゴのジェットコースターですが、3つの見所を用意できたのはとてもよかったと思います。ただ、一番苦労したのがそうした見所箇所ではなく一見するとただの「つなぎ」にしか見えない部分にあったということは、少なくともこれを読んでいる人に伝わっていると嬉しいです。

7.空飛ぶゾウさん(Kai Matsumoto)

 サーカスの団員を乗せた気球の周りをゾウさんが飛ぶデザインです。気球部分の下に大きなタイヤをつけており、気球、タイヤ両方にゾウさんが接しています。気球の回転軸とタイヤの中心がずれているため、二つの接点を結んだ直線が傾きます。この仕組みによってゾウさんが上下します。
 ゾウさんとサーカス団員のディテールが個人的に気に入っています。

8.建物(みかん)

 エントランス付近の建物3棟を作りました。水色の建物がレストラン、その隣の茶色の建物がお菓子中心のお土産屋、エントランスをはさんだもう1棟が洋服やおもちゃ中心のお土産屋のイメージです。窓の周辺や壁、屋上など、それぞれ違ったデザインになるように意識しました。特に茶色のお菓子屋さんは、建物自体がチョコやウエハースっぽくて気に入っています。また遊園地に面している側も、壁に丸みをつけたりショーウィンドウに商品を並べたりと、いろいろ工夫しました。が、、、遊園地のにぎやかさに埋もれてしまったなーというのが正直な感想です。制作者本人ですら動くアトラクションの方ばかり見て、建物には全然目が行きませんでした。でも雰囲気を出すには必要な要素だったと思っていますし、個人的に満足のいく作品となりました。

9.お化け屋敷(Takuma)

一目でお化け屋敷だと分かるように装飾に力を入れました。塀や壁を欠けさせ、暗い雰囲気になる色を選び、墓石や蜘蛛の巣といった定番アイテムをちりばめることでなんとかそれっぽくなりました。こだわりポイントは塔の部分に垣間見える螺旋階段です。深紅の階段にすることで不気味さを演出しています。また、欠けていても強度を保てるように壁面のブロックの組み方は工夫しました。見た目のわりに結構丈夫にできています。

10. バイキング(まりも)

遊園地にありがちなバイキングを作りました。最近は宇宙船とかになっているものも見かけますが、一番メジャーな海賊船をイメージしました。モーターと上のおもりによって周期的に左右に揺れます。揺らすために船を軽くする必要があり、かつ海賊船らしく見えるようにするのは少し苦労しました。軽くしなくて済むならもう少し装飾したかったなと思いますが、強度的には今回ので満足です。

統括として(しなもん)
 今回は3年ぶりの対面での駒場祭だったので、せっかくならすごいものを作ってやろう、ということで大型作品のテーマを決めました。遊園地のアトラクションという普段作り慣れていないようなものの設計でしたが、部員の皆さんが夏休みを犠牲にして考えてくれました。さらに、動く大型作品としても久しぶりの作品なので上手くいくか心配でしたが、そのような制作に精通している部員さんたち(特にV.14さん!)の協力のもと、何とか作り終えることができました。制作に協力していただいた方にはとても感謝しています。また、毎年このような作品を作るモチベーションは何といっても作品を見に来ていただいた皆様ですので、大迫力の遊園地を見ていただきとてもうれしく思っています。ありがとうございました!五月祭でも新しい大型作品を制作するのでぜひ来てくださいね!

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