第70回駒場祭 作品まとめ part2

2019-12-09 08:58:33 | 学園祭展示
こんにちは。せきしょーです。前回の記事では部員全員で作った大型作品をメインに紹介しましたが、今回は個人作品を紹介したいと思います。

◯タイムマシン(V.14)


大型作品のテーマが「時代」と決定した時から、時代にとらわれず縦横無尽に移動するタイムマシンがあったら面白いという意見が出ていました。最終日のみ展示していました。

◯RX-78-2 ガンダム(V.14)


去年作ったマーク2を改良し、元祖ガンダムを作りました。さらに倍の大きさで作れば人も乗れるのですが、これくらいの大きさがポージングがしやすくて楽しいです。ズゴックとか敵陣営も作ってみたい。

◯N カ O セ S ッ T ト A テ L ー G プ Y(V.14)


VHSテープです。小学生までは結構持ってました。最近これの劣化したノイズをデジタルで演出するのが流行っているので(Vaporwaveかな)、自分の作品にもノイズを加えてみました。

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◯Mk-Ⅷ (Hachi)

新技術を導入し、性能が向上しました.解説動画がyoutubeにあります.

◯操縦桿 version4 (Hachi)

進化の果てに実体を失い、アプリになりました.

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◯T-800 (しゃなぎ)(写真右)


『ターミネーター』シリーズに登場する…といった説明はもはや不要ですね(笑)
電動化されており、両眼が光ったり首が回ったりします。目が合っちゃったお子さんが逃げて行ったりしました。
造形面では、人骨がベースになっている感じが出るように色々と頑張りました。首が回る箇所については、Hachiくんの助けを大いにお借りしました。

◯保安官ウッディ (しゃなぎ)


目の部分の組み方をふと思いついたので(後に最近出たばかりの大箱・75255ヨーダと大体同じであることが判明)、T-800の設計の合間に息抜き的に作ってみました。2x2レーダーのスタッドの中抜きにドライバーを差し、スタッドのフレームを際立たせることで虹彩を表現しています。

◯ノートパソコン (しゃなぎ)(写真左)


学祭での登板は5度目になりますかね…(笑)
すぐ横に展示してあるターミネーターがさもこのPCで動いているかのような感じで置いておいたのですが、いい感じに引っかかってくださる方が多くてニッコニコでした。

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◯パンター戦車A型(りょうへい)(写真左)


前回と前々回に展示したもののディテールアップ版です。
史上現れた戦車の中で最も美しいものの1つだと思っています。

◯Ⅲ号戦車J型(りょうへい)(写真右)


第二次大戦初期のドイツ戦車です。泥除け部分の厚さをプレート一枚でおさめることにこだわりました。
最近界隈で話題になった某ロシア映画ではパンターもろともT34に撃破されてしまいました。

◯同人誌即売会(りょうへい)


余ったパーツで作りました。
子どもに「これは何?」と質問され、回答に困る親御さんの姿を度々見かけました。

◯ルーミア(りょうへい)


同人ゲーム『東方紅魔郷』に登場するキャラクターです。
Win版東方最初のボスキャラであること、デザインが単純で作りやすいこと、などの打算的理由から作り始めましたが、いつの間にか推しになってました。

◯京都っぽい街角(りょうへい)


格子のある町家を作りたいと思い、一棟だけ作る予定だったのが、いつの間にか町並みになってました。
建物はいずれも京町家の特徴を意識して作りました。

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◯レゴ・トランスフォーマー (ますどらごん)


大型化学消防車からロボットに変形するトランスフォーマーです。前作に引き続き、差し替えや余剰パーツなしの完全変形を実現しました。
巨大化したボディの重量を自立で支えるために関節を強化したり、あちこちにロック機構を施す工夫を施しています。
アドバイスいただいたV14先輩ありがとうございました!

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◯Good Faithっぽいアートワーク(もつぴ)


2×4ブロックだけで作りました。Madeonを聴きましょう。

◯LEGO/FOOL(もつぴ)


ちょっとしたポッチの刻印でも干渉して歪みをきたす場合がある。
そういった「ちょっとしたこと」に気づくことのできる人間になりたいですねという個人的な見解ないしは再帰的なディス。
他人のために作品をつくるのはあんまり気持ちの良いことではないですね。

◯窓1, 2, 3(もつぴ)


愛知県にある明治村にて見学した明治時代の病棟に刺激をうけ、窓とベッドのある部屋を作ろうと思ったのですが、
そこから派生して、窓から差し込む光の様子をパーツの色の違いによって擬似的に再現することを思いつきました。
細かい造形に疲れた逃げの作品とも言える。ちなみに窓3は、窓枠が4列なのに対し光が5列差し込んでいるという奇妙なことになっているが誰にも気づかれなかった。

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◯レインボーブリッジ (このやろー)


何かレインボーカラーのものを作りたかったので、作ってみました。実際はモノクロのものでも、レゴで作ったらカラフルにできるのでいいですね。

◯妖精 (このやろー)


羽やロングスカート、五角形のタイルパーツを使った顔の表現など、やりたいことを色々やっていったらできた作品です。妖精に特定のモデルは存在しませんが、下の花は睡蓮をモデルにしています。

◯蝶と花 (このやろー)


過去に作ったキアゲハや花に新しく作ったアオスジアゲハなどを足してできた作品です。色々なタイプの花を作り、華やかな雰囲気が出るようにしました。

◯化粧品 (このやろー)


五月祭でも展示しましたが、その時に比べてメタリックパーツによって若干高級感が増していたり季節に合わせてアイシャドウの色が変わっていたりします。

◯花火 (このやろー)


背景に固定するのではなく、自立した花火を作れたら面白いんじゃないかと思って作りました。他のジオラマ作品の中に置けば、色々なところで花火を打ち上げる遊びができます。

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◯チーバくん (しろまる)


千葉県出身なので作ってみました。「横から見ると千葉県の形をしている」という最大の特徴を意識しました。自分の出身地をチーバくんのどこどこと言って盛り上がれるというのは千葉県民のあるあるです。はじめはちゃんと目まで再現しようと思っていたのですが、立体的なキャラクターにかわいい目をつけるのが想像以上に難しく挫折しました。

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◯壁 (せきしょー)





工場の壁と路地の壁、影が映った壁を作りました。もともと、ごちゃごちゃした配管を表現したくて工場の壁を作ったのですが、作っているうちにこのスケールが気に入ったので、もう二作品作りました。工場と路地の壁はできるだけ要素を詰め込んでみました。影が映った影ですが、後ろに伸ばした腕の部分に使われている2個のスロープ以外は固定しました。大変でした。かの有名な大泥棒をイメージしたのですが、伝わった人が何人かいて嬉しかったです。

◯アギシュ (せきしょー)


個人的にお笑いが好きなので、芸人さん達をBrickHeadzスケールで作ってみました。Tシャツの模様の再現がちょっと大変でした。それぞれの特徴が表現できているのではと思います。

◯もー顔捨てたろうかな!」 (せきしょー)


五月祭でも展示した作品です。

◯アクアリウム (せきしょー)


出来るだけ少ないパーツで組んでみました。小さくて見にくいですが、カエルの入っている水槽と、魚とカニが入っている水槽です。

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◯ヴィオラ (さくらもち)


想定はしていましたが、ヴァイオリンと間違えられることが多かったです。テールピースはヘリのキャノピーパーツ、指板はスターウォーズシリーズのARC-170スターファイターの先端部分の構造を流用するなど、乗り物がらみの設計が目立ちます。強度面については、RBの本体部分はかなり頑丈にできており、中が空洞にもかかわらず押しても凹みません。一方、それ以外の部分は脆弱であり、要改良かなと思います。

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〇くじら(たくあん)


カーブスロープのパーツを用いることで滑らかにする一方、ポッチをずらして組むことで小さいサイズながら髭までしっかり再現できたかと思います。

〇魔剤(たくあん)


モンスターエナジーです。キャプション遊び過ぎました反省。赤本と合わせて東大生にも受けが良かった印象。

〇赤本(たくあん)


東大っぽいものということで制作しました。レタリングや側面の処理には改善の余地があるので、五月祭までにはアップデートしたいですね。

〇パレット(たくあん)


今年の駒場祭のテーマソングからインスピレーションを得て制作。絵の具に髪の毛やカエル、筆に箒やバナナのパーツを使っているなど見立てを探すのも楽しい作品に仕上がっています。

〇オーボエ(たくあん) (写真右)


五月祭で展示したものです。前回に比べて強度が上がっているなど、見えない部分で改造が施されています。

〇クラリネット(たくあん) (写真左)


基本的な構造はオーボエと同様。純正品の白いゴムパーツを用いて細かい部分が再現できたので満足です。

〇三味線(たくあん)


ピアノやヴァイオリンなどは海外でも多く作られていますが、和楽器を作っているのはほとんど見なかったので制作しました。弦は純正品では適当なものがなかったのでしぶしぶ市販のテグスを使用。

〇ネギガナイト(たくあん)


発表時からネットで話題になっていたので制作。ある日switchを買おうと貯めていたお金がレゴのパーツに変わっていました。なぜでしょうか。

〇London Steaming(たくあん)


実は積み重ねることで蒸気・煙として使えるアイスクリームのパーツが大量に手に入ったので制作。このくらいのサイズだといろんな表現の実験がしやすいのでいいですね。

〇エヴァンゲリオン 8号機β 臨時戦闘形態


七月に公開された映像から四か月でとりあえず形になったのは割と早い方ですね。黄橙色の部分は90%以上が1×4プレートパーツだけで構成されているなど、ゴリ押し感も溢れる作品となっております。

〇第一世代 (YUKI)


Youtubeで良く見ていたタイタンフォール2に出てきたロボットが印象に残っていた為、そのロボットをイメージして作成しました。肩、肘、手首、指、脚の付け根の関節等、全てが人と同様の動きが出来る様工夫しました。私にとっては初めての駒場祭でしたが、沢山の方に見てもらえて嬉しかったです。


今回はここまでです。

それでは。



第70回駒場祭 作品まとめ part1

2019-12-04 17:19:33 | 学園祭展示
こんにちは。せきしょーです。

今年の駒場祭は生憎の雨となりましたが、たくさんの方にご来場いただき大変嬉しく思います。

混雑対策などまだまだ至らない点も多くあると思いますが、これからも精進していくつもりですので、応援よろしくお願いいたします。

さて、今年も作者のコメントと共に駒場祭で展示された作品の紹介をしたいと思います!

◯大型作品「時間旅行」(統括:せきしょー)






今年は令和に改元されたということもあって、今回の大型作品のテーマは「歴史」になりました。五月祭に引き続き駒場祭でも大型作品を統括しました。五月祭のときは作品の元となるものが明確に決まっていたのですが、今回は「歴史」という結構抽象的なテーマだったので結構大変でした。テーマを決める話し合いの段階から、各時代を代表する建造物で部員が興味のあるものを作り、それを時代の流れに沿って並べるという方向性はあったのですが、どういう建造物をどれくらいのスケールで作り、どういう配置にするか、また、時代の流れを伝わるようにするにはどうしたら良いか、など結構考えるべきことも多く悩みました。

最終的には、作品の手前に道を配置し、そこに、時代に合った服装のフィグを並べたり、移動手段も変化させたりすることで時間の変化が伝わりやすくなるようにしました。

展示の際に、本当は過去から現代そして未来にかけて見るようにしたかっ他のですが、会場のレイアウト上、現代から過去に遡るように見るようになってしまいました...

それでも題名を見て「なるほど、そういうことか。」と言ってくださる方も多くうまく伝わったようで何よりです。

全体の話はこれくらいにして、設計者のコメントと共に細部を見ていきましょう。

◯盧舎那仏(奈良の大仏) (せきしょー)


顔の設計に全力を尽くしました。顔は、輪郭を表現するためにポッチ反転をしつつ、螺髪をつけるために、上と左右そして後ろにポッチが出るようにしているので、中身はぐちゃぐちゃです。駒場祭2日前に、鎌倉の大仏に見えるとの指摘があったので、光背(大仏の後ろにある後光を表現したもの)をHFさんに作ってもらいました。

◯鹿苑寺(金閣寺) (カピバラ)


大型作品の室町時代の代表的な作品として作成しました。小さいスケールだとただブロックを積むだけで単調になってしまうと思ったので、壁の梁のところまで再現するようにしました。

◯平等院鳳凰堂 (ちょん)


鳳凰堂の全体的な形を崩さないように丁寧に設計をしました。工夫したことは、柱を蛇口のパーツで置き換えたことです。


*わかりにくいですが、中堂の中に阿弥陀如来もいます。(トロフィーのパーツです。)

〇安土城 (mizutaro)



安土城です。今はその姿を現実で見ることができない城ですが、だからこそ外見の特徴をなるべく捉えるよう意識しました。特に、正八角柱の形をした上部の構造や、下部の歪な形をした階層は最もこだわり、かつ苦労した部分です。

〇町家と富士山 (たくあん)


江戸時代の家屋と、日本を象徴するオブジェクトである富士山を製作しました。町家は、数種類のスロープパーツを用いた瓦屋根の表現にこだわりました。富士山は、雲と合わせてあえて記号的な形状にすることで浮世絵のような印象が醸し出せたかと思います。

*画像の左端に写っている木が育っている小高い丘は一里塚といいます。江戸といえば街道なので、街道に距離を示すために設置された一里塚も作ってみました。

◯旧岩崎邸 (このやろー)



三菱財閥の創業者一族である岩崎家の邸宅だった建物です。本郷キャンパスの近くにあります。実際はかなり装飾が細かい建物なのですが、それをこのスケールで表現するのに苦労しました。

◯広島県産業奨励館/原爆ドーム (もつぴ)


戦前/戦後という時間の流れを表現するため、被災の前後の姿を半分ずつ制作しました。被災後の外壁の色は灰色だという先入観があったのですがよく見るとレンガっぽい赤色で、このイメージと実物のギャップに悩みました。特徴的なドーム部分は案外小さく、なかなか気がついてもらえなかった感があります。

◯東京タワー (ぺんぎん)


東京タワーの下の骨格部を狭いスペースで表現するのに苦労しました。本物は網目のように鉄骨が並んでいるのですが、それをそのまま形作ることが難しいため、地面から柱のようなものを何本も立てて表現しました。

◯太陽の塔 (しろまる)


赤色の稲妻模様がとても印象的で有名なので、それを表現するようにしました。このスケールでの顔の表現が難しかったです。

◯東京スカイツリー (さくらもち)


4代目です。時間旅行の方のスカイツリーです。地面付近では三角形状に分布し、第一展望台付近では円状に分布して独特なシルエットを形成している白い柱たちを並べただけの設計ですが、らしさはでたかなと思います。強度面は細長い作品にしては頑丈で、地震大国日本でも大丈夫そうです。

◯新国立競技場 (Masato)


大型作品の「令和」に相当する作品として作りました。元の建造物の設計者の隈研吾氏のこだわりである、「芝が育つのに十分光の入る窓の形状」「木と緑にあふれた社のスタジアム」「47都道府県から集めた木材からなる庇」をなるべく再現するよう、外周部の組み方を工夫しました。設計も組み立てもそこがかなり大変でした。

◯牛車 (しゃなぎ)


割と単純な感じがしますが、中身は結構パズルだった気が…?
軛に見立てた、バイクハンドルに使われるパーツ(30031)がポイントです。サイズ感が結構ピッタリで感動しました。

◯駕籠 (しゃなぎ)


無難にいい感じではないでしょうか(特にコメント思い付かず)

◯人力車 (しゃなぎ)


黒ソーセージを泥除けに見立てているのがポイント!
隣に立っている侍の髪型は、少年漫画的な剣士っぽくてよくない?って提案しましたが、さくらもち君からは微妙な反応を食らいました。アチャー

◯タクリー号 (しゃなぎ)


ハンドルを車輪に使うといいと思います!というせきしょーくんのアドバイスをそのまま実行しました。
全体に単調でのっぺりした感じになりそうだったので、ヘッドライト部分で解像度を上げてみたりして解消を試みています。

◯初代トヨペットクラウン RS20型 (しゃなぎ)


割とflickrの良さげな作品群のサンプリングだったりします(苦笑)
主に海外のAFOLがよくやっている気がするのですが、スロープを組み合わせてフェンダーに利用して5幅車を作るやつをやってみました。レゴの車両が現行Cityフェンダー中心の造形に移行する前の、2003年頃のセット(World City↑やSpider-Man)に登場する車両をアップデートした感じで好きなんですよね…。


◯その他 (せきしょー)
フィグの服装や、移動手段、街灯や気付きにくいかもしれませんが路面など、作品の所々に時代の変化を感じさせるものを折り込みました。自分がミニフィグにあまり詳しくないことと、公式のセットに入っているミニフィグの服装には、例えば束帯(平安時代の公家の正装)といった日本らしい服があまり存在しないので一から設計してみました。



安土桃山時代の格好をしたフィグ。南蛮人風の人もいます。



明治時代の格好をしたフィグ。ガス灯もいい感じですね。



蒸気機関車(国鉄150系蒸気機関車(左)と国鉄D51形蒸気機関車 通称:デゴイチ(右))



太陽の塔を見上げる人と新幹線0系電車



新幹線700系電車と2010年に帰還したはやぶさ(帰還したのはカプセルだけとかは言わないこと)


◯モザイク画 「凱風快晴」


葛飾北斎『富嶽三十六景 凱風快晴』通称「赤富士」をモザイク画で作りまし た。小さいパーツをたくさん使用するため組むのは大変でしたが、納得のいく ものができました。



今回はここまでです。

次回は個人作品を紹介したいと思います。

それでは。