金沢市立玉川図書館の初夏展「諸頭系譜にみる藩士と諸役」を見学した。
「諸頭系譜 上・下」の翻刻刊行を記念して開催したという。
文化6年(1809)に編纂されたものを翻刻した。
諸頭・諸役とは藩士の役職のことで就任・異動・石高・人名などが書いてある。
よく耳にした若年寄・人持・御馬廻など百近くある役職の双六は「新番」をふり出しに「御用番」が上りになっている。
諸役で「石動郡代」や「魚津在住」が上位に来ているのが興味をひく。
「役料知」が100・150・200・300石に分かれて諸役が表示された一覧表があるので解りやすい。
足軽を含む藩士の内、約2割が役職に就いていたらしい。
難しいが知った名前が出てくるので興味深く見ることができる。