VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その51

2022-08-05 14:24:13 | 永遠の桃花

五月雨のごとく夢幻の桃花ー枕上書  原作を

読んでいますが、敏敏公主さん訳の枕上書50

が、阿蘭若編までの「あらすじ」になっています。

 

神族、魔族、鬼族が共存する四海ハ荒にあって、

神族のうち 最も古い家系の一つ、靑丘に住まう

九尾白狐族。靑丘五帝のうち、一番若い公主、

白鳳九は   九尾白狐族にあって唯一の紅狐である。

 

枕上書は  天族皇太子  夜華と 靑丘 東荒の女帝

白浅の結婚式から始まる。

十里桃花のエンディングからは、223年後に当たる。

鳳九の年齢は三万二千歳プラス二百二十年あまり。

司命星君が鳳九と知り合った際の鳳九の年齢は

二万歳に満たない、ということになっている。

 

小狐だった時  帝君に命を助けてもらった鳳九は

「報恩」を理由にして、司命の 援助で帝君に近づき、

婢女として数百年仕えたが、帝君の義妹  知鶴に

酷いいじめを受けただけに終わった。

 

十里桃花のエピソードで 白浅が元貞の運命を変える

ために  人間界に行った時、鳳九も報恩のために

同じ宮廷にいた。人間界に帝君が行った理由も

枕上書ではより 本質的に解説されている。

恩返しが「寵愛を裏切り、帝君の愛を蹂躙する」

という救いようのない内容であったが、鳳九は

心で血を流しても帝君のために、と実行する。

鳳九の愛は  自分の命をかけても一途に帝君を

救う想いに溢れている。

また、「報恩」にも命がけで臨む鳳九が描かれる。

阿蘭若の夢に取り込まれてしまったのも、

人間界で自分の命を救って絶命した葉靑ていを

生き返らせるために頻婆果を手に入れるためだった。

 

帝君は頻婆果を手に入れたいのは小燕のためかと

誤解し、嫉妬心も手伝って 頻婆果をキコウの病を

治すため、キコウにあげてしまった。

 

鳳九は自分がどんなに頻婆果を欲しているか

知っているにもかかわらず、正当な手段で

手に入れた頻婆果を  いとも簡単にキコウに

渡した帝君に  またしても打ちのめされる。

 

鳳九の命が危機に晒されてのち、連宋が司命から

聞き出した真相を聞かされる。自分の愛した

霊狐が鳳九であった事も。  長い人生で初めて

帝君の心は  大きく揺さぶられるのだった。

 



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