明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2258)長崎を再訪します!学習会「被爆者のあゆみを学ぼう 長崎にあって哲学する~三つの出会いを中心に」に参加してきます

2022年10月24日 22時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20221024 22:00)

10月29日の学習会に参加します

この夏、8月8日から11日まで長崎を訪問しましたが、10月末に再訪します!
目的は学習会「被爆者のあゆみを学ぼう 長崎にあって哲学する~三つの出会いを中心に」に参加するため。

10月29日(土)午後2時から4時。長崎県原爆被災者協議会地下講堂にてです。
講師は高橋眞司さん。『長崎にあって哲学する』三巻本の著者です。

どなたにも参加できる学習会だそうです。長崎の方、近県の方、ご参加下さい。
https://hisaikyo.jp/1658/

チラシをご案内しておきます。
「柔らかいチラシ」と「硬いチラシ」の二つのチラシが出ています!
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/4b109ed12400164648f8ac0e0716fef1




被爆者のあゆみを学ぶことの中に、未来の可能性がある

今回の訪問は28日から31日まで。三泊四日です。とにかく学びに行きます。
被爆者のあゆみ、広島・長崎原爆の実相にもっともっと学ぶ中にこそ、大きな可能性があると確信しているからです。


長崎の被爆者のあゆみは原爆乙女ー渡辺千恵子さんたちから始まった

とくにいま、世界中で原子力マフィアの大きな巻き返しが起こっています。
「気候変動」対策などを存分に利用する形で、原発を再び推進しようとしており、核産業もまた進捗しようとしている。

福島イノベーションコースト構想で、福島の浜通りを核と軍事開発の町にしようとすることなどその典型です。
一見、ものすごい圧力に思えます。とても抵抗できないような・・・。

しかし大きな絶望の淵から立ちあがり、世界に平和の可能性、希望を与え続けてきたのが、被爆者のあゆみでした。
そこにはしっかりと受け取って、もっともっと育てるべき要素がたくさんある。それをしっかりつかんで多くの人に伝えたい。

この一点で今回も旅をしてきます!
現地からまたLIVE配信なども行います。
ぜひ長崎訪問に力をお貸しください!


前回、うっかり横を通り過ぎてしまったこの碑にも行ってきます

#被爆者のあゆみを学ぼう #長崎にあって哲学する #高橋眞司 #長崎県原爆被災者協議会 #被災協 #長崎原爆 #原爆死とは何か #被爆者をどうとらえるか

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学習会「被爆者のあゆみを学ぼう 長崎にあって哲学する~三つの出会いを中心に」のチラシ

2022年10月24日 21時46分29秒 | 明日に向けて(2201~2400)

10月29日に長崎市で行われる学習会「被爆者のあゆみを学ぼう 長崎にあって哲学する~三つの出会いを中心に」のチラシをご紹介します!



 

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明日に向けて(2257)映画『日本原 牛と人の大地』をご覧下さい!

2022年10月23日 13時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221023 13:30)

前回に続いて、今回も映画のご紹介をします。

各地で上映中 大阪は2回目の上映が10月22日から29日まで

今回もまず映画のサイトをご紹介します。
https://nihonbara-hidesan.com/

スケジュール一覧が載せられています。
関西では大阪で2回目の上映が昨日22日から29日までシアターセブンにて行われています。毎回11時55分から上映です。兵庫では元町映画館で近日公開です。

チラシの冒頭にこう書かれていて、僕はグッと引き寄せられてしまいました・・・。
「父が牛飼いになってもうすぐ50年になります。牛飼いになる前、父は医学部の学生でした。
父が医者ではなく、牛飼いになったのは、自衛隊とたたかうためでした。」


日本原に婿入りして

日本原(にほんばら)は岡山県北東部奈義町の農村。陸上自衛隊の演習場もあります。「父」と呼ばれているのは内藤秀之さん(ヒデさん)。岡山大学にいた1969年に、農家に婿入りして牛飼いとなり、自衛隊とたたかい続けてきました。
そのヒデさん一家を撮ったのがこの映画。なんというか、断固としていて、無骨だけれど、なんだかとても優しく、可愛らしく、ぶきっちょだけれど、真っすぐな芯を持って堂々と生きている、そんな人々の姿が描かれています。

「父」と語っているのは次男の陽さん。映画のナレーション担当です。高校生の時に虫を踏み殺してしまう不安から外に出られなくなったものの、家族の支えで今は農場で働いています。映画は陽さんに誘われて「山の牛乳」へと進んでいきます。
ヒデさんの牛から搾った低温殺菌牛乳で、配達担当も心に病を持った方たち。ある日、精神科医師の山本昌知さんとお連れ合いの芳子さんが来訪。牛乳がみんなに幸せを運んでいたことを語られました。僕も知っている尊敬する方で、観ていて震えました!


糟谷孝幸さんの想いを胸に

ヒデさんが「婿入り」を決めたのは、1969年11月の鮮烈な事件がきっかけ。当時、アメリカのベトナム侵略戦争を支援する佐藤首相が訪ベトしようとしていて、全国で学生たちが反対していました。西日本でも13日に大阪扇町公園に学生が集結。
運動を弾圧する警察機動隊と激しくぶつかりました。ヒデさんも同じ大学の糟谷孝幸さん(当時21歳)を誘って参加しましたが、糟谷さんは機動隊員にとり囲まれ、警棒で頭を滅多打ちにされ、翌日亡くなりました。虐殺でした。

ヒデさんは抗議を貫くとともに、糟谷さんの想いを引き継いで日本政府と闘い続けることを決意。大学を辞め、自衛隊演習に反対して通っていた日本原に向かいました。そこで入会地を守ってきた農家の娘の早苗さんと結婚。婿養子となったのです。
以降、ヒデさんは早苗さんと共に牛を飼いながら自衛隊演習場反対を貫いてきました。周りの家々がだんだんと代替地に移っていっても入会地で耕作し続け、いつしか唯一の畑を守るようになりました。映画はその姿を淡々と追っています。


糟谷さん虐殺を伝える岡山大学新聞


黒部監督もどこかぶきっちょ

この鮮烈な話を聞くと、さぞかし緊張感漂う映画ではないかと思うかもですが、そうではない。監督は黒部俊介さん。初めての映画作りだそうですが彼もどこかぶきっちょ。牛の出産シーンでカメラを回していて、牛に尻尾でビターンと叩かれたりしている。
黒部さんは、福島原発事故後に岡山に避難移住。大学で映画について学んだものの、「自分は向いてない」と映画の道をあきらめ、それまでは違う仕事をしていたのだそうです。ところが岡山に来て、ある時目覚めた。

福祉現場で、心に病を抱えた方たちと接しながら働いてたものの、上司のパワハラ体質に疲弊して退職。そんな時、2018年の岡山水害に遭遇し、友人宅の復旧に尽力している時に、「一度きりの人生、好きなことをしよう」と思い立ったのだそうです。
でも食べるための仕事をしなければいけないので食肉センターでアルバイトし、牛と関わっている時にヒデさんのことを知り、会いにいったら、偉そうにしない飾らない人だった。惚れ込んで通い出したそうです。家庭用の安価なビデオカメラを片手にです。


黒部俊介さん 映画HPより


揺るがない闘志を深い優しさが覆っている

そんな風にできたこの映画の芯にあるものは何でしょうか。「揺るがない闘志を覆う優しさ」なのではないかと僕には思えました。糟谷さんの話は鮮烈で、映画でもヒデさんが仲間たちと「糟谷孝幸50周年プロジェクト」を立ち上げたことが描かれています。
でも映画はとても優しい。なんというか「これぞ本物だよなあ」と僕には思えました。広島・長崎の惨劇を見つめるその先に出てくるのも優しさ、糟谷さんのことを胸に刻み続けるのも優しさ、僕にはそう思えるのです。

それはまた黒部さんだからこそ、撮れたのではないかとも思います。柔らかい素敵な感性によって。だから強くしなやかな優しさをまとったヒデさんたちのリアルを、そのままに捉えることができた。
みなさま。ぜひこの映画をご覧下さい!ヒデさんたちの思いに触れて下さい。きっと今のあなたにとっての、何かのヒントがつかめると思うのです。


ヒデさんと共に 京都での舞台挨拶の後に 20221016

#日本原牛と人の大地 #内藤秀之 #黒部俊介 #陸上自衛隊日本原演習場 #牛飼い #糟谷孝幸 #ベトナム戦争反対 #自衛隊反対 #戦争反対 #奈義町

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明日に向けて(2256)映画『原発をとめた裁判長ーそして原発をとめる農家たち』をご覧ください!

2022年10月21日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221021 23:30)

岸田政権の原発推進政策批判の続きとして、関連する映画をご紹介します。大飯原発の運転を認めない判決(2014年)を出された、元裁判長、樋口英明さんが中心に描かれた映画です。

各地で上映中!ぜひご覧下さい

まずこの映画のサイトをご紹介します。
https://saibancho-movie.com/

10月から11月のスケジュール一覧が載せられているのでご確認を。
2022年10月中旬時点で全国25館。さらに拡大中だそうです。

サイトには載せられた説明文を抜粋します。
「2014年。関西電力大飯原発の運転停止命令を下した樋口英明・福井地裁元裁判長は、日本の全原発に共通する危険性を社会に広める活動をはじめた。原発が頻発する地震に耐えられないことを指摘する“樋口理論”の啓発である。
 一方、福島では放射能汚染によって廃業した農業者・近藤恵が農地上で太陽光発電をするソーラーシェアリングに復活の道を見出す。・・・原発をとめるために!」


樋口理論が見事に描かれている

僕がこの映画を強くお勧めするのは、「樋口理論」が分かりやすく描かれているからです。映画のパンフレットから樋口さんの言葉を引用します。
『原発事故は被害が大きいので原発は強い地震に備えているはずだ』『原発訴訟は専門的で難しいに違いない』とほとんどの人が思い込んでいます。これらの思い込みを解くために講演活動を始めました。」

ここに原発批判の大きな要点があります。一つに原発が事故を起こしたら被害が大きいのは常識。だから原発の耐震性は強くされているだろうと思いがちですが、実はそうではない。原発はハウスメーカーが作る家よりもはるかに地震に弱いのです。
二つ目に原発裁判には難しい技術論争は必要ありません。強い地震に耐えられるかどうかなら、技術論争になりますが、日本のほとんどの原発は、耐震性をかなり低く見積もって作ってしまった。だからアウト!なのです。
これが映画で見事に表されています。ぜひご覧になり、多くの人に「樋口理論」を伝えましょう。原発を動かしてはならない確かな理由がそこにあります。


京都での上映の際の舞台挨拶から 左 小原浩靖監督 右 樋口英明さん 守田撮影


被曝地で営農することの意味について

ただこの映画の「そして原発をとめる農家たち」の部分には、複雑な感想を持ちました。福島県二本松市で、太陽光パネルの欠点を克服した、ソーラーシェアリングというシステムを使った営農の様子が描かれています。
パネルは日陰になる土地から光と熱を奪い、ダメにするのですが、パネルを細長く高めに設置し、適度な間隔をあけて土や動植物に日陰もあるほどよい状態を作り出し、この点を克服しているのです。素晴らしい。

以下のサイトでソーラーシェアリングが説明されていたのでご紹介します。写真もこのサイトからです。
https://www.energy-democracy.jp/788

また映画では、作物には土から放射能をそれほど吸い上げないものもあり、被曝地で安全な生産が可能であるとも示唆されています。担っているのは事故の被害を受けた方たち。子どもの頃に避難移住した若者が頑張っており、胸を打たれました。
でも、それでも僕は未だに営農も暮らしも、危険が伴っていると思います。仮に生産物は安全でも農作業に危険性がある。やはりこの点に触れたい。福島だけでなく、残念ながら東日本の多くが同じ状態です。

広島・長崎での原爆による大虐殺以降、放射能の危険性は極端に小さく扱われ、新たな被曝が強制されてきました。福島原発事故でもその後でもそうです。僕はこの点への警戒を心から訴えます。心身を守る、あらゆることをしていただきたいです。
これも踏まえた上で、ぜひ映画をご覧になり、樋口理論を広めて下さい!また東日本にいかなる可能性があるのか、全国からどう支えるのかの話の輪も広げたいです。

#原発をとめた裁判長 #大飯原発差止判決 #樋口英明 #福井地裁 #樋口理論 #原発再稼働反対 #原発は地震に弱い #原発の耐震性は低い #原発はハウスメーカーの家より弱い #ソーラーシェアリング

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明日に向けて(2255)核燃料プールは超過密状態!稼働継続はとても危険(岸田原発推進政策批判ーその4)

2022年10月20日 23時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221020 23:00)

岸田原発推進政策批判その4をお送りします。

燃料プールに核燃料を詰め込んでいる

岸田政権は「次世代革新炉」建設を指示しましたが、それが必要なのは既存の原子炉が危ないから。それでも再稼働を続けるのは余りに愚かですが、今回、各原発の燃料プールが稠密状態になっている点でも危険なことを指摘したいです。
原発は、使用済み核燃料を5年ほど燃料プールで冷やした後に、再処理工場に移す前提で設計されました。このため燃料プールは、炉心に入る燃料量の1~2倍の容量で作られているのですが、どれも満杯になりつつあるのです。

再処理工場がトラブル続きで稼働しないためです。行き場を失った核燃料は、本当はもうプールを埋め尽くしていたはずでした。燃料交換ができず、原発が運転できなくなっていたはずなのです。
ところがとんでもないことが考え出された。燃料プールの核燃料用のラックを増設したり、「リラッキング」することで、使用済み燃料を設計時の想定を越えて詰め込んでしまったのです。


2020年末からリラッキングを開始した玄海原発3号機の核燃料プール 2024年度完成を目指している 佐賀新聞より


 恐ろしいプール火災の危険性が

燃料プールに入れられた使用済み燃料には、膨大な放射能が生まれています。放射線値で元のウラン燃料の1000万倍ほど。そこから猛烈な放射線と大量の熱を出し続けています。
燃料プールはこのために必要とされたもの。水によって膨大な放射線を遮ぎりつつ、燃料を冷やしているのです。

ところが「ラック増設」や「リラッキング」で、核燃料を入れる間隔を狭めてしまった。プールの容量を増やすためですが、このため使用済み燃料が稠密状態になっています。
間隔を空けていたのは使用済み燃料がすごい熱を持っているからで、恐ろしいプール火災発生の可能性が高まっています。核爆発の可能性だって生まれている。福島4号機プール危機の時のように、膨大な地域が壊滅する可能性があるのです。


リラッキングで核燃料がこんなに近づけられてしまう 以下の資料の6枚目より
使用済燃料管理について-国内の動向- 平成24年2月23日 内閣府 原子力政策担当室
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/hatukaku/siryo/siryo8/siryo3-2.pdf


リラッキングをした原発からすぐに止めるべきだ

もともと危険な使用済み核燃料が、核故事故に放射能を閉じ込めるはずの装置=格納容器の外にあり、特殊な防護設備などないプールに入れられていること自身、原発の構造的欠陥です。
地震や事故、意図的破壊などでプールがダメージを受け、水が減るととたちまち大危機に見舞われる。冷やせなければやがて燃料は溶け落ち、高い放射線値のため人が近づけなくなります。だからもう運転してはならないのです。

しかもリラッキングで安全マージンを大きく削りとっている。あまりに酷い。もはやラック増設やリラッキングを行った原発からただちに止めるべきです。稠密なプールに、これ以上使用済み燃料を入れてはなりません。
もちろん高められてしまったプールの危険性を低減するための措置も必要。それなのに再稼働を増やし、運転期間を延ばすなど、日本社会を自滅に追い込む非倫理的な道です。原発をすぐに止めよ!の声を高めましょう。


2012年時点でのリラッキングなどの進み具合 その後、玄海原発3号機でリラッキングが進行中 前掲の内閣府の資料より


10月26日衆院院内集会、11月26日大阪集会へ

この問題の解決を目指す二つの集会をご案内します。僕も参加します。
一つは10月26日(水)12時50分から16時10分まで行われる「原発・核燃サイクルの中止を求めてー省庁・全国市民・議員の院内集会」です。衆議院第1議員会館大会議室にてです。詳細はチラシをご覧下さい。
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/7e2071467a1a537fe7ae1f102cd04c86

もう一つは11月26日(土)13時50分から16時まで行われる「原発・核燃からの撤退を!巨大地震が来る前に 2022関西集会」です。大阪天満橋のエルシアターにて
鎌田慧さんの講演と、カテリーナ・グジーさんの歌とバンドゥーラがメイン。僕も「使用済み燃料プール火災の恐怖」というタイトルでミニ講演します。これも詳細はチラシをご覧下さい。
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/b9c29f3d7aee7e53a5269871a2cde01e

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#原発核燃サイクルの中止を #使用済み核燃料 #プール火災の恐怖 #高レベル廃液 #六ヶ所再処理工場 #リラッキング #衆議院第1議員会館大会議室 #エルシアター #鎌田慧 #カテリーナグジー

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原発・核燃サイクルの中止を求めて 省庁・全国市民・議員の院内集会のチラシ

2022年10月20日 21時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

10月26日(水)に衆議院第1議員会館大会議室で行われる集会のチラシです。



#原発核燃サイクルの中止を #使用済み核燃料 #プール火災の恐怖 #高レベル廃液 #六ヶ所再処理工場 #リラッキング #衆議院第1議員会館大会議室 

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明日に向けて(2254)「革新軽水炉」の矛盾と限界は余りに明らかー原発はもう終わっている(岸田原発推進政策批判ーその3)

2022年10月19日 16時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221019 16:00)

岸田政権の原発推進政策批判のその3をお届けします。


原発推進のために「次世代革新炉」などを指示した岸田首相 ABEMA TIMES 20220826 より

 

次世代革新炉といっても現実性があるのは「革新軽水炉」だけ

前回の記事で岸田政権が原発推進の基軸にあげている「次世代革新炉」の矛盾を明らかにしました。革新炉が必要なのは、今の原発が危なくて仕方がないからです。
今回は「次世代革新炉」の矛盾と限界を指摘します。

「革新炉」には五つのものがあげられています。「革新軽水炉」、「小型モジュール炉=SMR」、「高温ガス炉」、「高速炉」、「核融合炉」です。
このうち2030年代に商業運転を始めるとしているのは「革新軽水炉」のみ。後の4つはどれも「研究段階」で実現の目途が立っていない。核融合炉などまったく可能性がありません。


日経新聞より


革新軽水炉とは何か

「革新軽水炉」は、もともと現在使われている軽水炉を「改良」する「第3世代」改良型または「第4世代」と呼ばれるもので、「これでは次世代とは言えないのでは」と指摘するマスコミも。
「革新」の中身は、耐震性の強化、航空機衝突に耐えられるようにする、炉心冷却の手段を多様化などとされています。

三菱重工業、関西電力、北海道電力、四国電力、九州電力の5社が、既存の三菱重工製の加圧水型軽水炉をもとに革新軽水炉を共同開発し、「SRZ-1200」と名付け、2030年代に実用化を目指すとされています。
しかしここでも「次世代革新炉」と同じことが言えます。これが必要なのは、既存の三菱製原発は、耐震性が足りず、航空機の衝突に耐えられず、炉心冷却手段に信頼性がないからです。


「革新炉」が必要なのは第3世代までの安全性が信頼できないから! 三菱重工の革新軽水炉の説明より


コアキャッチャーが必要=過酷事故を前提している

三菱重工は、この原発を新たな安全メカニズムとして、「プラントの状態に応じて自動作動する高性能蓄圧タンク」や、メルトダウンした炉心を捕まえる「コアキャッチャーの設置」などをうたっています。
「万一の重大事故時に放出される放射能量を低減し、影響を発電所敷地内に留めるためのシステムの設計にも取り組みます」とも。何のことはない!過酷事故=大量の放射能の漏れ出しを防げないことが前提です。

革新軽水炉「SRZ-1200」について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000423.000025611.html

革新軽水炉 SRZ-1200 (Advanced light water reactor “SRZ-1200”)
https://youtu.be/cdXaH_Cc8sM

何度も指摘しますが、原発はもともと格納容器を最後の砦として設計されたもの。事故時にここに放射能を閉じ込めることで、安全性を確保すると言ってきたのです。しかし実際には大失敗してしまった。
それなら次は、絶対に放射能を漏らさない格納容器を作るしかないのに、できないので放棄し、大事故対策を施すと言っている。しかし格納容器すら完成させられないのに、どうしてそんな技術に信頼がおけるでしょうか?


核燃料が漏れ出してなぜ超安全なのか? 三菱重工のYouTube動画より 


実は「革新軽水炉」はすでに破たんしている

三菱が開発を目指している「新たな」原発は、実は既にフランスのアレバ社によって建設が試みられ、欧州加圧水型原子炉(EPR)と名付けられました。「第3.5世代」なのだそうです。
フィンランドのオルキルオト原発3号機、フランスのフラマンビル原発3号機、中国の台山原発1,2号機として建設が進められましたが、どこもトラブル続きで難航。2015年に日経新聞に以下のように報じられました。

安全な原発は夢か 仏アレバの新型炉建設が難航 日経新聞20150126
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO82205990R20C15A1000000/

その後、台山原発1号機は2018年、2号機19年、オルキルオト原発は2022年3月から稼働を始め、フラマンビル原発も来年第二四半期に燃料初装荷の予定とされていますが、その間に建築費が当初予算をはるかに上回ってしまいました。
フラマンビルは当初予算約4100億円から約1兆6560億円と4倍に膨張、オルキルオトも2015年の段階でも1兆1600億円になっていました。とても採算がとれない!アレバは2018年1月に倒産しました。

これらから言えることは「原発なもう終わっている」ということです。にもかかわらず、完全に破たんした道を、政府と三菱重工、電力各社が進もうとしています。まるで旧日本軍のようです。
現実を見すえられないこんな政策が続けられれば、必ず再び大事故が起こります。それこそが私たちの最大の危機。原発を止めよ!との大きな声をく上げましょう。


2007年12月に着工したフラマンビル原発3号機は、まだ核燃料装荷もできていない 原子力産業新聞 20220114より

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#岸田原発推進政策批判 #次世代革新炉 #革新軽水炉 #SRZ1200 #コアキャッチャー #フラマンビル原発 #オルキルオト原発 #アレバ倒産 #台山原発 #原発は終わっている

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明日に向けて(2253)「次世代革新炉開発」が必要なのは今の原発が危険だから!すぐに止めるべきだ(岸田原発推進政策批判ーその2)

2022年10月18日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221018 22:00)

岸田政権の原発推進政策批判のその2をお届けします。


守田講演スライドより

岸田首相が示した4つの指示

岸田首相による8月24日の「原発推進指示」、以下の4つの柱から成り立っています。
1、次世代革新炉の開発・建設
2、運転期間の延長など既設原発を最大限活用
3、再稼働したことがある10基に加え安全審査通過済みの7基を追加再稼働
4、年末にあらゆる方策の具体的結論を出すよう検討加速

ここには、こんなカラクリが含まれています。
まず冒頭に「次世代革新炉」というフレーズを出し、安全性の高い「革新」的な炉が開発・建設できるかのような幻想をふりまく。
二つ目に、いわばそれまでのつなぎかのように既設原発の最大活用を打ち出し、運転期間の延長や、新規制基準を通過しつつも実現できていない残りの7基の再稼働を目指す。

骨子はこれだけですが、ここには典型的な騙しのテクニックが使われています。ぜひ見抜いていただきたいです。


日経新聞のまとめより


「次世代革新炉」という言葉の意味するもの

どういうことでしょうか。そもそも「次世代」の「革新」的な原発が開発されだしたのは、今、使われている原発が安全性を確保できていないからです。
実際に既存の原発の一つ、福島原発で深刻な事故が発生し、大量の放射能が漏れだしました。偶然の重なりで事故の進展が止まったものの、危うく東日本が壊滅してしまうところでした。

だから「新世代」の「革新炉」が必要とされだした。そもそも商業的に言って、今の原発が充分安全なら、さらに大金をかけて安全性を重ねたりするはずがない。
このことが如実に物語っていることは「今の原発はとても危ない」ということ。「革新炉」開発が必要だと言うのだから、既存の原発はすぐに止めるべきです。革新炉に施される安全対策が無いのですから。

こういうのを「語るに落ちる」と言います。しかもその上で、「革新」的でない既存の原発の稼働制限を取り払うというのですからまったく酷すぎる。再稼働の促進も危険性を大幅に高めるだけです。
何度も言いますが、こんなひどい政策を進めていれば必ず次の過酷事故が起こります。何としても止めなければいけない。大きな声を上げましょう。


今の原発が危険だから「次世代革新炉」開発・建設が叫ばれている 守田講演スライドより


11月26日、大阪集会へ

危険な原発を止めるためのいろいろな試みが続いていますが、11月26日に大阪で大きな集会があります。
鎌田慧さんの講演と、カテリーナ・グシーさんの歌とバンドゥーラがメインです。
僕も「使用済み燃料プール火災の恐怖」というタイトルでミニ講演します。

天満橋のエルシアターにて。開場13時30分、開演13時50分から。ぜひご参加を!
チラシを以下からゲットできます。
原発・核燃からの撤退を!巨大地震が来る前に 2022関西集会 チラシ - 明日に向けて (goo.ne.jp)

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#岸田原発推進政策批判 #原発再稼働反対 #新規制基準は重大事故発生が前提 #東日本壊滅の危機 #原発はもう終わっている #原発はオワコン #次世代原発はなぜ必要なのか #40年ルール撤廃

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原発・核燃からの撤退を!巨大地震が来る前に 2022関西集会 チラシ

2022年10月18日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

11月26日に大阪天満橋のエルシアターで行われる集会のチラシです!



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明日に向けて(2252)岸田政権の原発推進政策はものすごく危険!再稼働反対の大合唱を!(岸田原発推進路線批判―その1)

2022年10月15日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221015 23:30)

岸田政権が原発推進路線に転換

この夏より自公政権が原発への依存を減らしていく道から、原発推進路線への大きな転換を図り始めました。
まず8月24日に岸田首相が、福島原発事故以降に停止している原発の再稼働を進めると表明。さらに、次世代原発の開発、建設を検討する方針をも明らかにしました。

これを受けて経産省・資源エネルギー庁が原発の運転期間を延長させると言い出し、原子力規制委員会がこれを認めてしまいました。
福島原発事故後に、「原発の運転を40年とし、1回に限り20年を越えない期間延長することができる」としたルールを撤廃しようというのです。とにかくもう余りに危険です!


J-CASTニュース 20221014より


東日本壊滅が偶然に回避された

私たちが何度も思い起こさなけれがならないことは、福島原発事故の際、私たちは東日本壊滅の危機に直面していたことです。
3つの原子炉がメルトダウンし、4号機の燃料プールが干上がり始め、どの危機が深刻化しても、半径250キロ、いやそれを上回る地域の避難が必要でした。

しかもこれらの危機は、偶然の重なりによって回避されました。それぞれ格納容器の爆発を恐れて、「ベント」で放射能を外に吹きだしましたが、2号機はできず爆発寸前に。どこかに裂け目ができて放射能が漏れたため回避されたのでした。
4号機の燃料プールも、たまたま原子炉内の部品交換のために、炉の上まで水をはった状態にあったため、燃料プールにその水がなだれ込んで干上がり=膨大な放射能の放出が回避されたのでした。


守田講演スライドより


重大事故(過酷事故)発生を前提に運転がなされている

肝心なことは、これらの事故がどのような過程を辿ったのか、原子炉からどのように放射能が飛び出していったのか、ほとんどが未解明だということです。
だから肝心なのは、40年までの運転どころか、すべての原発の再稼働そのものがものすごく危険だということです。福島原発事故そのものが未解明なのです。それでどうして事故対策などできるのでしょうか。

実はこのことは2013年に出された「新規制基準」でも酷い形で触れられています。原子力規制委員会は「重大事故を発生させないことを重視し、重大事故の起きた後の対応が十分にできていなかった」と語ったのでした。
つまり「重大事故を発生させないことを重視し」たてきたのに、福島原発事故が起きたから、原発はもう終わりなのに、「これからは重大事故が発生しうると考えてあらかじめ可能な限り対策をとって運転する」と開き直って再稼働を進めているのです。


守田講演スライドより


再稼働促進は国を亡ぼす道

原発は何か深刻な事故が起きたときに、「格納容器内に放射能を閉じ込めることで社会に害を及ばさない」との考えで設計されました。ところが重大事故=格納容器の崩壊が起きて、設計そのものがダメだったことが突きつけられました。
だから原発はもう終わっているのです!いやそもそもその前に、いざとなったら放射能を外に噴き出して格納容器を守る「ベント」を付けた段階でもうアウト。ところが新規制基準は、ベントどころか、重大事故発生まで容認してしまいました。

「重大事故」はもともと「過酷事故」と呼ばれたもの。過酷事故は、格納容器など設計段階で想定された安全装置が突破された状態で想定外のもの。だから本来、対策など立てられない。想定外を想定することなどできないからです。
だからこのまま稼働を続けているだけでもすごく危ないのに、さらに再稼働を進めれば、必ず再び深刻な事故が起こり、日本の半分が壊滅することにつながります。

今こそ、再稼働反対!すべての原発を即時止めよ!という大合唱を起こしましょう!
「岸田原発推進路線批判」の連載で、この点の深掘りを続けます。


最後は水鉄砲がたより こんなものは事故対策とは呼べない 関西電力HPより

#岸田原発推進路線 #原発再稼働反対 #新規制基準は重大事故発生が前提 #東日本壊滅の危機 #格納容器ベント #原発はもう終わっている #原発はオワコン #次世代原発 #40年ルール撤廃

注目動画
そのときあなたはどうしますか 「原発事故からのいのちの守り方」を考える 美浜町にて 2022年4月24日

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